『ゲーテの警告』
- 2015/10/10(Sat) -
適菜収 『ゲーテの警告』(講談社+α文庫)、読了。

「ゲーテ」と「B層」が共存するタイトルに違和感プンプン、
しかも今の日本の政治を語る著者の肩書きは「哲学者」って、カオス過ぎるでしょう(苦笑)。

最初に、「B層」という言葉の意味を解説するために、
小泉郵政選挙で広告代理店が内閣府に提案したという企画書の話が出てくるのですが、
この企画書、丸々読んでみたいわ!と思ってしまうほど
露骨に日本国民を階層分類しており、しかも核心を突いているように思いました。
(自分のことは棚に上げておいて・苦笑)

本編では、このB層の具体的な嗜好について
経済、グルメ、政治などのテーマで具体事例を挙げて語っていますが、
分かりやすさはあるものの、分析が浅いため、飽きてきちゃいました。

なぜ、このような階層が生まれてきたのか、また、力を持つにいたったのか、
社会科学的な分析をしっかりと読んでみたかったです。

著者の言葉遣いが汚い(あえて露悪的な演出をしているように感じます)ので
余計に食傷気味になってしまったのかもしれません。
この露悪趣味も、なんとなくB層受けを狙っているような気がしないでもないですが・・・・・。

ゲーテの言葉も多数紹介されていますが、
B層という存在に当てられてしまったためか、ちょっと霞んでしまったように感じました。
ま、ゲーテの話は、ゲーテとして読むべきですね。


ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社+α新書)ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社+α新書)
適菜 収

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『ゲーテさんこんばんは』
- 2015/07/20(Mon) -
池内紀 『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫)、読了。

ゲーテの入門書、解説本というよりも、
ゲーテにまつわるエッセイ集と言った方がしっくりくるような本です。

ゲーテの人となりにスポットを当て、
ちょっととっつきにくい印象の哲学者の素顔を伝えます。

しかし、私は、そもそもゲーテの実績自体をよく知らなかったので、
『ファウスト』が分かっていませんし、そもそも、
「へぇ、『若きウェルテルの悩み』って恋愛小説だったのね~というレベルです(苦笑)。

『ファウスト』とか、大作過ぎて、しかも戯曲だし、
悪魔との対話とか、多分ついていけないわぁ・・・・・ということで
全く関心が持てていませんでした。

本作を読んだら変わるかな?と思いましたが、
そこは、やっぱり無理でした(苦笑)。
でも、ゲーテという偉人が、雲の上のよく分からない人ではなく、
人間なんだなということは伝わってきました。

哲学者って、「面白い人」とは簡単には言えない
やっぱり難解なものを感じてしまいます。


ゲーテさんこんばんは (集英社文庫)ゲーテさんこんばんは (集英社文庫)
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『座右のゲーテ』
- 2012/09/23(Sun) -
斎藤孝 『座右のゲーテ』(光文社新書)、読了。

ゲーテ・・・・あまりに凄過ぎて、私的にこれまで手付かずの偉人です。
「もっと光を!」ぐらいしか分かりません。
ま、この言葉は、「窓を開けてくれ」の意味だったらしいですが・・・。

さて、売れっ子・斎藤孝先生によるゲーテの解説本。
『ファウスト』などに行ってしまうのではなく、
ゲーテが書きとめた「生き方のヒント」を、易しく解きほぐします。
このあたりの目の付け所が、さすが売れっ子。

「ゲーテ」という高名な人の言葉に触れること自体が
なんだか自分が賢くなった気持ちにさせてくれるという錯覚(苦笑)を、
うまーく利用して本にしてますよね~。

誰か、「斎藤孝」という人物の活動を、
マーケティングの観点で分析してくれませんかねぇ。
とっても役に立つマーケティング本になると思います!

という余談ばかりで何ですが、
本作は、読みやすく、ゲーテの教えも、われわれ凡人の日常に適用しやすい
極めて普遍的なものに絞って解説されているので、分かりやすかったです。

ゲーテの作品よりも、人生哲学のほうに興味を持ちました。


座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書)座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書)
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