『起業家2.0』
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- 2017/12/26(Tue) -
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佐々木俊尚 『起業家2.0』(小学館)、読了。
ITベンチャー9組の起業ストーリーを紹介した本。 冒頭がエニグモの物語だったので、 「あぁ、読んだことある話だなぁ・・・・」と思って、 新鮮味を感じられなかったのですが、 それは、次のミクシィまででした。 それ以降は、あまり知らないベンチャー企業の話だったので、 読み進めるほど、だんだんと興味が湧いてくる感じでした。 特に本作では、起業のプロセスの話だけでなく、 起業家が生まれてきたバックグラウンドまで掘り下げていて 家庭の話とか教育の話とか、興味深かったです。 そして、紹介されている9つの企業は、 そのまま現在も同じ事業を続けている会社もあれば、 事業内容が変わったり、企業名自体が変わったりしているところもあるようで、 ITビジネスの柔軟性というか、スピードの速さが 10年前に書かれたこの本を通しても、良く分かります。 著者の本って、ちょっと目が醒めているようで苦手意識があったのですが、 本作のようなインタビューに近い取材形式だと、 その冷静さが味のある分析になって、良い作品に仕上がっているなと感じました。
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『次世代ウェブ』
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- 2015/09/23(Wed) -
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佐々木俊尚 『次世代ウェブ』(光文社新書)、読了。
やっぱり、著者の本には、ワクワク感を覚えることができません(苦笑)。 新しい技術の話やビジネスモデルの話はたくさん詰まっているので 要素は揃っているはずなのに、文章からエネルギーが立ち昇ってこないんですよねぇ。 この新技術やビジネスモデルを使って、世界を変えてやろう! という人々の思いが見えないというか、伝わってこないというか。 ま、浮ついた業界を取りあげるに当たって、 この冷静さが著者の良いところなのかもしれませんが。 時代が変わっていく躍動感のようなものを、もっと感じ取りたいです。
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『ネットがあれば履歴書はいらない』
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- 2015/09/13(Sun) -
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佐々木俊尚 『ネットがあれば履歴書はいらない』(宝島社新書)、読了。
ネットを活用してセルフブランディングをしようという本。 まだ本書内で「Twitterというサービスは・・・・・」という説明がなされている時代の話であり、 実名いてWEB上での情報発信をすることで、自分という存在を訴求していこうという主張は 当時は結構思い切った提案というか、抵抗感を生む提案だったのではないかと思います。 (今でも、抵抗感を持つ人は多いかもしれませんね・・・・) セルフブランディングにWEBを活用したい人には分かりやすい本だと思います。 セルフブランディングに注力したい人は積極的にWEBを活用し、 静かな環境を好む人は匿名でWEBを楽しむというように 使い分けが自由にできるようになればよいのではないかなと思います。 LINEをやってないと仲間に入れないとか、 一緒に遊んでもFacebookに写真が載せられないとか、 まだ、今は、上手い共存の仕方を試行錯誤している段階なのでしょうかね。
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『ネットVSリアルの衝突』
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- 2015/02/15(Sun) -
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佐々木俊尚 『ネットVSリアルの衝突』(文春新書)、読了。
リアル世界で大きな存在になってきたネット世界との 対立の姿、もしくは、それを経ての共存の姿を描いた本かと思ったのですが、 半分以上をWinny事件の解説に費やしており、 マクロとミクロの視点が、読む側と書く側で全然かみ合いませんでした(苦笑)。 Winny事件自体、金子被告の哲学を通して考えると 非常に興味深いテーマだとは思うのですが、 なんせ頭がマクロモードになっていたのでニーズ違いでした。 タイトルの付け方が良くないのだと思います・・・・・。 後半のインターネットの歴史や、各国政府の思惑、政策の変遷のようなところは、 ニーズと近い視点だったので面白く読みました。 たとえ国家権力が相手であろうとも、 ネット社会の思想や哲学を踏みにじるような行為をとると、 ネット社会全体が反旗を翻すというのは、 まさに「革命」と呼ばれる名に相応しい権力の移行の姿だなと思いました。
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『グーグル』
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- 2014/02/07(Fri) -
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佐々木俊尚 『グーグル』(文春新書)、読了。
結構ヒットしていた記憶がありますが、 今読むには、ちょっと時代遅れですね・・・・。 Googleを中心とするWebサービスの勃興ぶりを描いていますが、 淡々と事実を追っていく手法なので、今からすると あまりに当たり前なことが書かれているような印象を受けてしまいます。 Webの発展の歴史を知るには、手ごろな一冊だとは思います。 梅田氏の本は、同じようにGoogleを扱いながらも、 「どんなサービス?」という面だけではなく、 このサービスを通じて、彼らが一体なにをしようとしているのか、何を目指しているのか その熱いビジョンを語っているので、今読んでも、ちっとも古さを感じません。 というよりも、まさに今のエネルギーを感じ取ることができます。 そこが本作には足りないような気がして、物足りなかったです。
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