『日本の世界遺産』
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- 2020/03/09(Mon) -
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三好和義 『日本の世界遺産』(PHP)、読了。
「日本一の本」に続いて、今度は「世界遺産の本」です。 こちらも写真が豊富で、日本中で世界遺産に認定されたものを 簡潔な解説文とともに紹介したものです。 新聞報道などで「◎◎が世界遺産に認定!」というのは時々目にしますが、 知識としては頭にインプットされても、視覚情報がないので、ただ暗記しただけという つまらない情報の持ち方をしてしまっています。 私がほとんどテレビを見ないので、映像情報が得られていないのが原因ですが・・・・。 で、本作で、写真を通して世界遺産というものを見ることができ、 「あぁ、こういう風景なり建物、そしてその裏側にある文化が認定されているんだ」と 理解というより実感ができたという印象の本でした。 ユネスコという組織や事業内容、また政治性については いろんな意見があるということは知っているので、 世界遺産の認定が、即、普遍的な価値を示すものではないと思いますが、 ただ、外国人に理解しやすい日本の文化とはどういうものかを知るには 手ごろなのかなと思います。 一度、ユネスコについて分析した本も、読んでみたいものですね。 ![]() |
『早田町』
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- 2019/09/13(Fri) -
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久保圭一 『早田町』(蒼穹舎)、読了。
三重県の県立図書館で調べもの。 早く終わったので、余った時間で写真集コーナーを物色。 尾鷲市の漁師町の日常を綴った写真集です。 定置網の操業の様子や、陸に戻って休憩する漁師の姿、 また町の人々の暮らしぶりをとらえています。 海の上での真剣な表情と、 陸に戻ってからの笑顔いっぱいの写真と そのギャップが印象に残りました。 ![]() |
『祭 民族文化の華』
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- 2019/08/22(Thu) -
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本間久善 『祭 民族文化の華』(日本写真企画)、読了。
調べ物をしに県立図書館へ。 時間が空いたので、民俗文化の棚の前をうろうろしてたら、 お祭りを紹介した写真集があったので、ペラペラ眺めてました。 サブタイトルに「民俗文化」とあるように、 観光資源化された有名なお祭りではなく、 その地域の生活の中に根付いた土着のお祭りを軸に紹介しています。 私の地元の三重県のお祭り、特に伊勢志摩方面のお祭りが豊富に収録されていましたが 名前を知っているお祭りは半分もなく、本当に、地元の人だけが参加するような こじんまりとしながらも、熱量の高いお祭りばかりなのだろうなと想像します。 地域的には中部地方のものがほとんどで、 全国のお祭りが眺められるのかと期待してしまっていたので、そこは残念でした。 タイトルで「中部」とか「東海」とか触れてくれたらよかったのにと思ってしまいました。 構成は、祭りの写真1枚(まれに2枚)と、お祭りの名前と地域名と開催時期という 必要最小限の情報しか載っていないので、祭りの趣旨を1行でも良いから 説明してほしかったと思う反面、何もわからないので、写真から祭りの意味合いを想像しようという 意欲が掻き立てられました。 わが町・津市の唐人踊りも掲載されていて、 他の町の祭りの写真に遜色ないユニークさと躍動感のあるお祭りを 誇らしく思いました。 ![]() |
『目で見る三重の百年』
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- 2016/07/21(Thu) -
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三重県 『目で見る三重の百年』(三重県)、読了。
近所の空家の離れの書架を探索したときに見つけた一冊。 明治あたりから戦後の高度経済成長期までを中心に 写真で三重県の歴史や経済の在り様を映し出しています。 自分が生まれ育った津市の昔の姿をたくさん見ることができ、 興味深い写真集でした。 祖父の代の人たちと一緒に眺めたら、 もっと面白かったんだろうな・・・・・と思うと、祖父が居ない今、残念です。 発行は昭和51年。 私が生まれる前です。 そして、当時の県知事は田川亮三知事。 物心ついたときには、田川知事の長期政権が始まっていたものですが、 この時点では、まだ県知事になって間もないころのようです。 でも、こうやって、しっかりとした県政の記録を残そうという事業を 進めていったことは、さすがですね。 こういう、「わが町の歴史」的な写真集は、 他にもありそうな気がするので、探してみたいと思います。 それにしても、ヒットしないと思っていたAmazonでまさかのヒット! ロングテール戦略、恐るべし。
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『南紀紀行』
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- 2016/06/27(Mon) -
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山本建三 『南紀紀行』(東方出版)、読了。
もう一冊、図書館で写真集をば。 こちらは、南紀の自然を撮ったもので、 海や奇岩などの姿が多かったです。 やっぱり、そこに生きる人々の姿が 見たかったなぁと感じます。
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『伊勢の風』
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- 2016/06/27(Mon) -
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高田勉 『伊勢の風』(インターメディア出版)、読了。
時間つぶしに図書館に寄ったときに、 写真集コーナーで地元の写真をパラパラと。 タイトルを象徴するかのように、 伊勢神宮にまつわる写真が多いのですが、 神宮そのものの写真よりも、神事を司っている神職の方々や、 そこに参加する地元の方々の姿が映っている写真が 美しいと感じました。 神と一緒に生活している様子が素敵です。 きっと、信仰というのは、神様そのものが素晴らしいのではなく、 神と一緒に日々を送ろうとする人間の心がけや姿勢こそが素晴らしいのでしょうね。
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『とっておきの空と海』
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- 2014/06/29(Sun) -
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柏野祐二 堀E.正岳 内田裕 『とっておきの空と海』(幻冬舎)、読了。
図書館の貸出カードを無くしてしまい、再発行手続きをしました。 で、カウンター前で待っている間、 ふと横の棚を見たら、「最近入りました」との紹介文が。 海と空の写真集のようだったので、借りてきました。 JAMSTECの観測船「みらい」から撮った 海と空の写真がたくさん紹介されています。 小波さえない穏やかな海面に映った雲の姿は、本当に美しいです。 あぁ、こんな景色は、生で見たい!! フィリピン、インドネシア沖での調査、南極海での調査、北極海での調査、 この3つの調査航海を軸に構成されていますが、 海ごとに特徴的な気象が異なるのは当然ですが、 穏やかな海の風景を比較しても、全く印象が違っています。 地球とは、本当に面白い観察対象だと、改めて感じました。 最後に少し、「みらい」の紹介がされていましたが、 そうか「むつ」だったんだ・・・・・と思い出しました。 「原子力船」という「未来」を託されていた船としては挫折し、 「みらい」という名前を与えられたというのは、何とも皮肉なものですね。
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『未来ちゃん』
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- 2013/06/16(Sun) -
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川島小鳥 『未来ちゃん』(ナナロク社)、読了。
近所の図書館に調べものに行ったついでにウロウロしてたら、 小さい図書館なのに写真集が結構置いてあることを発見。 閲覧室で楽しんできました。 この写真集は、本屋で見かけたときに表紙の強烈な写真が印象に残っていました。 「未来ちゃん」が存在する一瞬一瞬を写真に切り取っているのですが、 そのどれもに強烈な意志を感じます。 それは、未来ちゃんの意志であったり、カメラマンの意志であったり。 子供は、笑うとみんな可愛い表情になりますが、 それ以外って、結構、無表情な気がするんですよ。 何かに気を取られているときとか。 でも、未来ちゃんは、笑っているとき以外の表情が非常に豊か。 特に眉を寄せている顔には、何とも言えない哲学的なものを感じます。 ちょっと畏怖を感じさせるほどの表情があります。 それは、表情の豊かさだけでなく、 「未来ちゃん」の不思議な存在感も影響しています。 存在感というか、非存在感に近い印象です。 私と同じ日常に生きている印象がしないんです。 別世界の子供のような感じ。 いろいろと複雑な印象を残してくれる面白い写真集でした。
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『浅田家』
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- 2013/05/04(Sat) -
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浅田政志 『浅田家』(赤々舎)、読了。
『教科書にのせたい!』で紹介されていた浅田政志さん。 結局、写真集を買ってしまいました。 コスプレ家族写真という、何とも得体のしれないコンセプトなのですが、 お父さん、お母さんの微妙な表情が良いんですよね~。 演技しているようで、していないような、自然なような、戸惑いのような。 ちょっぴり恥ずかしいという照れの気持ちもあるのかしら。 でも、家族4人の姿はバッチリ決まってるんですよねー。 大人になってから一生懸命バカをやれる。 友人たちとなら、私もできます。 でも、それを家族でやってしまうとは・・・・素敵なご家族です。 しかも、この写真集で、写真の舞台となっているのは、 三重県津市を中心とする三重県の風景や町、さらにはお店や住宅。 地元民としては、とっても馴染みのある場所が登場していて、 しかも、そこれ素人がコスプレして写真を撮ってるという面白さ。 二重三重に楽しめる写真集です。
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