『国境の女』
- 2016/04/14(Thu) -
夏樹静子 『国境の女』(徳間文庫)、読了。

まもなく帰国するはずだった米国駐在の夫が
かの地で刺殺死体となって見つかった。
現地に飛んだ妻は、夫の女性関係を知らされ・・・・・。

序盤は、この夫と不本意な結婚をすることになった
主人公の女性の気持ちを丁寧に書いていたのに、
殺人事件が起こってからは、淡々と状況の描写が続くようになってしまい、
主人公が、夫の知らない一面を聞かされたときの心理描写とかが
置き去りになってしまっているような印象でした。

事件の真相も、真相の方から表に出てきたような感じで、
謎解き感も中途半端。

大味な読書となりました。


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『Wの悲劇』
- 2015/06/28(Sun) -
夏樹静子 『Wの悲劇』(光文社文庫)、読了。

著者の代表作ということで読んでみました。

エラリー・クイーンの『Yの悲劇』へのオマージュとして生み出された作品とのことですが、
内容云々の前に、著者とエラリー・クイーンことフレデリック・ダネイ氏との間に
交流があったことに驚いてしまいました。
推理モノの古典を書いた人というイメージから、物凄く古い時代の人だと思い込んでいました(苦笑)。

さて、内容は、製薬会社の会長が正月に別荘で殺害される。
姪の大学生が大叔父を刺したことを認めるが、家族たちは事件を隠そうとして・・・・・。

倒叙型のミステリーなので、警察とのバトルを楽しむのかなと思いきや、
警察の捜査は簡単に内部犯と見極めてしまうし、
署長は道化役で頼りないし・・・・・というので、正直、中盤はダレてしまいました。

しかし、警察が犯人と思われる人物を逮捕したところから話が一気に動き出し、
タイトルに込められた意味に、ナルホド!

著者の代表作とされている理由がわかりました

ただ、本格モノをあんまり得意としない私からすると、
やっぱり、中盤のダレは気になります。
これだけ長いお話だと。

警察の記者会見の様子とかが道化に落ちすぎてて、
なんだか、演劇の台本みたいだなぁ・・・・と思ってたら、解説も著者自身も
演劇化したいと思っていたようで。
そこもちょっと私の求める小説とは違ってました。


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『家路の果て』
- 2011/03/05(Sat) -
夏樹静子 『家路の果て』(徳間文庫)、読了。

買ってきた経緯を覚えていないような作品です(苦笑)。

マイホーム購入にまつわる悪夢のようなお話がメインテーマですが、
借金の返済の話がメインに来てしまっていて、
殺人事件は刺身のツマのような扱いです(苦笑)。

殺人事件そのものの進展もないし、
2件目の殺人事件もなかなか起きないし、
前半は、ほとんど、いかにして借金を返済していくか、
そして、その、最初のつまづき・・・みたいな話に終始しています。

この作品が発表された当時なら、面白く読めたのかなぁ?
今読むと、単なる無計画なオジサンが家族を巻き込んで四苦八苦しているだけという
非常に矮小なお話のように思えてしまいます。

殺人事件の真相も、とりたてて感想を述べるほどのものではありませんでしたし、
行き当たりばったりの非常に杜撰な計画のように感じます。

いまいちピンとこないまま終わってしまいました。


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『ひとすじの闇に』
- 2007/08/04(Sat) -
夏樹静子『ひとすじの闇に』(文春文庫)、読了。

謎解きの短編集。なかなか面白かったです。

刑事が聞き込みを行うシーンで、
「ポチャッとした感じではなかったでしょうか?」と尋ねていて、
答えを誘い出すような聞き方はしてはいけないという鉄則を無視しているなぁと
気になる部分はありましたけれども、
お気楽に読む分には、まぁまぁ楽しめました。

「走り去った男」のどんでん返しが一番面白かったです。


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