『鹿男あをによし』
- 2015/07/25(Sat) -
万城目学 『鹿男あをによし』(幻冬舎文庫)、読了。

いやはや、一気読みでした。

東京の大学院で神経衰弱になり、
数ヶ月間だけ奈良の女子高で臨時教員をやることになった主人公。
初日にいきなり「マイシカで駐禁をとられたので遅刻した」と開き直る女子生徒にやりこめられ、
とんでもない教師生活が始まる・・・・・。

もう、この時点で面白いのに、さらに、公園で鹿が話しかけてくるという暴挙(爆)。
さらには、女子高の姉妹校同士の大和杯での剣道対決や
卑弥呼や大宝地震などの歴史の要素も絡まって、
もう、てんこ盛り。

でも、しっかりと全部のネタを拾って、
最後にきちんとまとめあげてみせる手腕は素晴らしいです。

正直、『鴨川ホルモー』は、ちょっとイッチャッてる感じがして
その世界感に踏み込めない印象を受けたのですが、
本作は文句なしに面白かったです。

青春モノが好きな人も、謎解きが好きな人も、
歴史モノが好きな人も、変なモノが好きな人も、
どんな切り口で読み始めても、満足できるのではないかと思いました。

正直、奈良って、小学校の修学旅行や中学校の遠足以来、
きちんと訪れたことがないので(実家は隣県なのにね・・・・・)、
奈良に行って鹿と戯れたくなりました。


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『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』
- 2015/05/30(Sat) -
万城目学 『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(角川文庫)、読了。

挑戦3作目にして、ファンタジー的な要素満載の小説!
いやぁー、これが一番面白かったかも(笑)。

直木賞の選考コメントを読むと、なかなかに辛辣なものが多いですが、
変にこだわりのある小説よりも、すんなり読めて、面白かったです。

時間軸が前後したり、マドレーヌ夫人の能力が思いがけずハイスペックだったりしますが、
それらを含めて、「あれっ!?どうなってるんだろう?」という驚きが
心地よい着地点を見出すので、ワクワクしながら読み進めることができます。

若い猫の奥さんと年老いた犬の主人、
そして彼らを見守る小学校1年生の少女、
なんとも微笑ましい風景ではないですか。

小学校1年生という狭い人間関係の中においても、
やっぱり気を遣いあい、心を配りあいながら毎日を過ごしているという描写も、
自分自身の子供の頃を思い起こしながら、
そうだったよなぁ・・・・・・という余韻に心地よく浸れる小説だと思います。

こういう作品も手にするのであれば、無視できない作家さんだなぁ・・・・・と
3作目の読書にして要注意です。


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『鴨川ホルモー』
- 2014/03/21(Fri) -
万城目学 『鴨川ホルモー』(角川文庫)、読了。

京都の大学生たちの物語ということで、
森見作品みたいなものかなぁ・・・と思ってたら、全然違いました(苦笑)。

大学のサークルの話ではあるのですが、
なんともファンタジーな世界というか、何と言うか、
自分の大学生活を懐かしむ気持ちが湧き上がってこないところが、
共感できなかった最大の要素かなと。

京大、京産大、立命館、龍谷と、
京都で学生時代を送った人たちなら、いろんな思いを持てる4校なのかもしれませんが、
物語がほぼ京大というか、サークルの数人の内輪だけでまとまってしまっていて、
他校の人間との関わりがほとんど出てこないので、
やっぱり、学生時代特有の青春のようなものを感じられません。

なんだか、どうやって本作を楽しんで良いのか分からないまま
終わりを迎えてしまったような印象です。

うーん、残念。


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『プリンセス・トヨトミ』
- 2013/05/21(Tue) -
万城目学 『プリンセス・トヨトミ』(文春文庫)、読了。

初めての作家さんですが、ヒット作が多いので期待してました。
が、しかし・・・・・イマイチでした。

序盤の会計検査院の業務を描写するくだりは、
3人のキャラクターの妙もあって、面白く読めました。

でも、中学校の話に移った時に、いろんな要素を詰め込み過ぎて、
読みづらく感じました。とにかくスピード感がない・・・。

会計検査院の3人が、やや劇画調なキャラクター設定なので、
中学校側はオーソドックスな人物設定にしておかないと、
バランスが悪い気がします。

そもそも、中学生の男の子に性同一性障害を負わせたことの意味って何だったのでしょう?
あんまり作品の中で効果的な要素になっていたようには思えなかったのですが。

会計検査院側の目線で全てを描いた方が、
ワクワク感を醸成できたのではないかと推量します。
中途半端な見せ方が、感情移入のしにくさを招いてます。

Amazonを見る限り、他の作品に比べて本作は評価が低そうなので、
他をあたってみることにします。


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