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『仕事の報酬とは何か』
- 2020/01/06(Mon) -
田坂広志 『仕事の報酬とは何か』(PHP文庫)、読了。

久々の田坂センセ。
元旦に親が見てたテレビの画面を見たら、
テレビ朝日『モーニングショー』の解説者に田坂センセが登場してて、
「正月早々、なんて番組に出てるんだ!?」と驚いた次第です。
ちょっと見てましたが、レギュラーコメンテーターとの会話の噛み合わなさが超ストレス(苦笑)。

で、肝心の本作ですが、
田坂先生らしい、行間をたっぷり使った語り掛けてくる文章で、
正月気分が抜けきらない時期に読むにはちょうど良かったです。

仕事の報酬とは、「能力」「仕事」「成長」だ・・・・・というシンプルなテーマです。
私の解釈では、「能力」「成果」「成長」というように捉えました。

とても気持ちよく読んでいたのですが、自分の耳に痛かったのは、
「操作主義に陥るな」という教えです。
私は、自分でも自覚があるのですが、自分の思うように周りの人に仕事をしてもらいたい
もしくは、この仕事には触れてほしくないという思いが強く、
どうしても相手を操作するような指示を出してしまいます。
良くないことだなとは思いつつ、少人数で事業を運営していこうと思うと
「ミスしてほしくない」という思いが強くなってしまい、
ついつい、何かと一方的な指示をしてしまいがちです。

操作主義ゼロ!っていうのは非現実的だと思いますが、
それぞれが気持ちよく働けるバランスを見つけていくことが今年の目標ですかね。
良いタイミングに良い本を読めました。




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『仕事の思想』
- 2017/12/07(Thu) -
田坂広志 『仕事の思想』(PHP文庫)、読了。

働くことがイヤになった人向けの本の次は、
働くこととは何なのかを哲学したい人向けの本。
たまたま積読してたので、ついでに読んでみただけで、
特に私が悩んでいるわけではないのですが(笑)。

田坂先生独自の読者に語りかけるような文章で
ゆったりと、しっとりと、仕事との向き合い方について書かれています。

情緒に訴えかけるように見えて、
著者自身の体験談も書かれていて、分かりやすいです。

そして、その著者の体験というのは、
本作で紹介される10のキーワードについて
著者自身がその重要性に気づいた瞬間のエピソードのため、
著者の実感として伝わってきて、共感できます。

仕事で苦しい時とかに時々読み返してみると
心が落ち着く本かもしれません。


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『プロフェッショナル進化論』
- 2015/06/13(Sat) -
田坂広志 『プロフェッショナル進化論』(PHPビジネス新書)、読了。

非常に真正面から、ビジネスパーソンとしての心構えとあるべき姿を説いた本。

私は、一度、田坂先生のお話を聞く機会があったので、
そのときの様子を思い浮かべながら読んでいると、伝わってくるものがあります。

しかし、ある種、オーソドックスな内容なので、
もし、田坂先生の講義を聞いたことがないまま読むと、
当たり前のことじゃな~い、って感じで、スルーしてしまうかもしません。

結局、基本が一番大事ということなんですかね。

知識社会においては、専門的な知識だけを身につけた知識労働者」は、
「求められる人材」にはなれても、「活躍する人材」になることは保証されていない。

耳の痛い言葉です。


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『これから何が起こるのか』
- 2015/04/30(Thu) -
田坂広志 『これから何が起こるのか』(PHP研究所)、読了。

冒頭、Web2.0の解説が延々と続き、8年前の出版という時代を感じます。
この手の話は、田坂センセにわざわざ解説してもらう必要性を感じないというか、
ネット業界にもっと近い立場の人の本のほうが熱気があって面白いと感じます。

やはり、田坂センセの本であれば、もっと全体を俯瞰した視点が欲しいということで、
中盤以降の「商品生態系」の話が興味深かったです。
既に、他の本で読んでいた概念でしたが、
Web2.0の事例を絡めての解説で、改めて良く理解できました。

「何を売るのか」ではなく、「どうやって売るのか」が肝になる。

最近、出席した金融系のセミナーでも、そういうテーマでの講演があり、
タイミング的にも頭にすっと入ってくる内容でした。


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『深き思索 静かな気づき』
- 2015/02/11(Wed) -
田坂広志 『深き思索 静かな気づき』(PHP研究所)、読了。

田坂センセ、固め読み(笑)。

本作は、詩集のような、エッセイ集のような、
不思議な感触の一冊です。

書かれている内容は、ビジネス本や啓蒙書で読んだものと同じようなことなのですが、
詩のように言葉を紡がれると、すんなりと心の中に言葉が落ちてきます。

心地よい。

先日読んだ村上センセの本に、
ニュートンは科学者ではなく哲学者だったというような話があったことを思い出しました。

田坂センセも、業際のない哲学者のような存在なのかもしれません。
もしくは、自らの言葉を持つ人は、どんなテーマでも、どんな場面でも、どんな技法でも、
何かしら語れるものを持っているということなのでしょう。


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『知性を磨く』
- 2015/02/11(Wed) -
田坂広志 『知性を磨く』(光文社新書)、読了。

続け様に田坂センセの本をば。
こちらは昨年出版された新しいものです。

知性を身につけ、発揮するとはどういうことかという話を
これまた分かりやすく1つ1つ解説していきます。

ビジネスマンとしての心得の話なのですが、
お前はしっかりと人生を生きているのか!と問われているような気持ちになります。

「知性」と「知能」の違いは、
判断すべきときに「腹を決める」か「割り切るか」の違い。
楽になるために、割り切ってしまう・・・・・・・うーん、これは自分のことだなぁ。
図星を指されてぐうの音も出ません。

本作は、具体的なビジネスシーンでの具体的な行動ではなく、
その行動の裏にある考え方、言ってみればその人の哲学について問いかけてくるので、
文章は易しいですが、読後感は厳しさが残ります。

折を見て、繰り返し読むのに適した本だと思います。


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『これから市場戦略はどう変わるのか』
- 2015/02/11(Wed) -
田坂広志 『これから市場戦略はどう変わるのか』(ダイヤモンド社)、読了。

15年も前の著作ですが、今も非常に納得性をもって読むことができました。

消費者のニーズに対応するためには、
「商品生態系」を意識し、異業種連合による価値の提供を提案しなければいけない。

読む側に語りかけてくるような優しい文章なのですが、
中身は非常にシンプルに本質を捉えており、
すすすっと読み進めてしまいそうになるのを、「おっと、これは大事だ」と
戻ってノートに書き取る始末。

要点はくどくならない程度に繰り返し語られるので、
何が大事なのか最後にきちんと復習できる構成にもなっています。

異業種連合、コンソーシアムの考え方は、
確かに私が大学生の頃から目だって出てきたような気がします。
しかし、あまり、「連合」の観点で成功事例を分析した本を読んだことがなく
(本はあるけど私が読んでいないだけかもしれませんが・・・・・)
結局は有名企業1社の名前の下で語られてしまうことが多いように感じます。

直近のヒット商品を考えてみても、
アナ雪や妖怪ウォッチは、アニメというコンテンツだけなく、おもちゃやアパレル、イベントなど
様々なジャンルの商品・サービスが一気に動いたからこそのヒットでしょうし、
格安スマホも、イオンという販路を得てこそのヒットでしょうし。

4P戦略を、1社だけの狭い視野ではなく、
複数の企業のもとで、もっとも有効な4Pを構築することが大事なんでしょうね。

私の勤め先の事業に展開するならば、どういうことができうるのか
そこをしっかりと考えなければいけませんね。


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