『ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女』
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- 2014/04/22(Tue) -
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『ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女』
立て続けにヒッチコックを描いた作品をば。 『ヒッチコック』が陽の作品なら、こちらは陰です。 『鳥』の主人公に無名のモデルを抜擢したヒッチコック。 熱心な演技指導を行う過程で、個人的な執着心が大きく膨らんでいき・・・・。 段々と行動がエスカレートしていく様は、まるでストーカーのようで不気味でした。 大監督というポジションがあるので、セクハラ&パワハラのダブルパンチ。 しかも、監督に従っていれば女優としてスターダムに伸し上がれるので、たちが悪いです(苦笑)。 ヒッチコックを演じたトビー・ジョーンズは、 目のギョロッとした動きで、ヒッチコックの内に眠る性的な欲望を 見ている側にドロッと伝えてきます。 一方、主演女優ティッピ・ヘドレンを演じたシエナ・ミラーは、まさにブロンド美人。 しかも濃厚なブロンド・ガールではなく、すっきり顔だったので、わたし好み(笑)。 演技はともかく、ふとした表情が美人さんでした。 で、2作続けてヒッチコックのメイキング的なものを観たわけですが、 やっぱり陽のヒッチコックのほうが可愛くて好きだなぁ。 病的な描写は苦手です・・・・・。 あ、あと、『鳥』は観てみたいなと思いました。 本作のDVDは販売されていないようです・・・。
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『ヒッチコック』
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- 2014/04/20(Sun) -
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『ヒッチコック』
アンソニー・ホプキンス、太ったなー・・・・と思ったら、 特殊メイクでした(苦笑)。 ま、あんなに激太りしたら病気ですわな。 『北北西に進路を取れ』の成功の後、 『サイコ』を撮り上げるまでの期間を描いています。 それはまるで、メイキング映画のように。 私が観た数少ないヒッチコック作品が『サイコ』でした。 もちろん、様々なパロディやオマージュでも見知っています。 そういう作品が舞台になっているので、何とか知識的に付いていけて良かったです。 とまぁ、あまり観たことがない監督さんなので、 当然、エピソード的なことも知らず、 本作で描かれるような、奥様と二人三脚で作品を作ってきたという話に驚きました。 まるで孤高の天才であるかのようにイメージしていたので。 でも、映画を作るという行為自体が、非常に大きなチームワークを要するものであり、 「孤高」という言葉が合わない世界なんだなと、再認識。 それにしても、甘いマスクの同業者からアタックされる奥様を見て 焼き餅プクーッ!コゲコゲ~のヒッチコックが、可愛いのなんの。 奥様の前では好々爺ですわ。 一方で、作品に向き合う姿は、時々、狂気の鬼を感じさせることも。 天才というのは、どこかネジが外れて、異空間と繋がっているんでしょうね。 私が『サイコ』を見たときに感じた疑問も、 この作品の中で解決しました。 その時代における空気を捉えるというのは、大事なことですねー。
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『裏窓』
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- 2012/03/10(Sat) -
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『裏窓』
ヒッチコックの名作をば。 足を骨折して自宅療養中の主人公は、 部屋の窓から近所のアパートを眺めることしかできない毎日。 しかし、ある日、その中の一つの部屋から女性が姿を消し・・・・。 思っていたよりも、作品全体のトーンが軽くて驚きました。 もっとドロドロしたものを想像していたので・・・・。 近隣アパートの見せ方が、 窓が異常に大きかったり、部屋の中が非常に明るかったり、 人物の動きが舞台的に大きかったりと、 この作品ならではの演出がなされていたところが、 なんだかアニメ的な強調を感じたからかもしれません。 サスペンスとして、正直、さほど大きな衝撃は受けなかったのですが、 事件の真相そのものを直接語らずに終わらせるという手法は、 なかなか面白いと感じました。 看護師のおばさんステラのキャラクターが、好みな毒っぷりでした。
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『サイコ』
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- 2011/08/22(Mon) -
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『サイコ』
初ヒッチコック作品。 WOWOWでやってたので、観てみました~。 何の事前学習もせずに、素の状態で観たのですが、 さすがに、あの有名なシャワーシーンは知ってました。 音楽が恐怖心を煽る、煽る! そして、モノクロならではの、表情の演技のストレートさ。 色彩に惑わされない分、目の動きとか、指先の動きとか、 細かいところまで目に付きます。 剥製の不自然さもまた、モノクロだと嫌な感じを増殖させてきます。 モーテルの応接室で剥製に囲まれながら食事をするシーン、 あそこは特に、じっとりとした怖さを感じました。 また、カメラワークも面白い。 姉が自宅に乗り込んで物色するシーンでは、 部屋の小物や、鏡を使って、上手いなぁと感じ入りました。 1960年の作品で、サイコ・サスペンスを堂々と作ってしまう勇気と力量に拍手。 ただ、あまりにストレートなタイトルは、これでいいのかしら? 真相を辿るミステリー的楽しみは殺がれちゃいますが、 やっぱり、端から、サイコ感を目いっぱい楽しんでほしいということなのかしらね。
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