『マーケティング戦略』
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- 2014/10/10(Fri) -
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沼上幹 『マーケティング戦略』(有斐閣アルマ)、読了。
経営組織論の沼上センセが、「マーケティング」の名の下で 一体どんなことを書いているのだろうかと興味本位で買ってきました。 製品ライフサイクルとか、PPMとか、 解説しているマーケティングの概念は、ごくごく一般的で初歩的なものです。 しかし、経営組織論をやっているだけあって、 解説事例として挙げている日本企業の話が具体的で面白いです。 しかも、企業名で解説するのではなく、 その企業が持っているブランドや商品をもって解説し、 なおかつ、一定の時間軸で経過を見せてくれるので、分かりやすいし 現実味と納得性があります。 ユーミンのポジショニング戦略みたいな話もあり、 読み物として面白かったです。
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『組織戦略の考え方』
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- 2014/08/08(Fri) -
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沼上幹 『組織戦略の考え方』(ちくま新書)、読了。
先日、有機的組織についての論文を読み、 新しい概念を無批判に受け入れない、地に足の着いた論理展開に、 なかなか面白いなと感じていたところ、新書で見つけたので購入。 日本型組織が、良いのか、悪いのかという評価ではなく、 我々は日本型組織の中にいるのだから、 どうやったらその中で最大限のパフォーマンスを発揮できるのかを考えよう! そう投げかけられているような気持ちになりました。 教科書的な解説ではなく、評論家的な他人事コメントでもなく、 日本の企業の実態について、べったりと密着した内容になっています。 虎の威を借る狐的な動きをする中間管理職とか、 外野から文句ばっかり投げ込んでくる周囲のモチベーションを下げまくるオジサンとか、 優秀な人が集まったはずなのに成果が出ない部署とか、 思い当たる節がありすぎて、困っちゃうぐらい。 組織「戦略」というほど、将来を見据えた戦略を扱っているわけではないので、 そこは、やや過大広告のような気がしますが、 戦略なんていう高尚な議論を始める前に、 まず、自分がいる組織とは一体どんなものなのかを知るところから始めるという意味で、 本作は非常に役に立つものだと思います。
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『一橋ビジネスレビュー62巻1号』
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- 2014/06/27(Fri) -
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『一橋ビジネスレビュー62巻1号』
今回の特集は「日本企業の組織と戦略」です。 ちょうど、勤め先で、現在進行中の大規模なシステム構築プロジェクトが終わったら、 会社の組織をどう変えていこうか・・・・という話が始まったところで、 非常にタイムリー!! ・・・・・と思ったのですが、ミドルマネジメントをどう活用するかという観点に 議論が寄っていたので、期待していた内容ではありませんでした。 しかも、特集論文の中心をなす「組織の<重さ>調査」について、 そもそも組織の<重さ>とは何なのかの定義づけが良く分からず、 ???のまま読み終わってしまいました。 うーん残念。 でも、沼上幹先生の「有機的組織の幻想」や、 野中郁次郎先生の「知識創造理論」は面白かったです。
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