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『Xの悲劇』
- 2014/09/14(Sun) -
エラリー・クイーン 『Xの悲劇』(講談社文庫)、読了。

わたくし、今日の今日まで、エラリー・クイーンを英国の作家だと思い込んでました。
推理小説の古典と言えばホームズ!=英国という素人のイメージからか、
それとも「クイーン」という名前から来るイメージでしょうか。

なんでまたNYが舞台なんだろうか?
と思っちゃってました。お恥ずかしい。

で、⇒Xの順に三部作を読んでみたわけですが、
正直、Xは、何がそんなに凄い小説なのかが分かりませんでした。

殺人トリック自体には、あんまりどんでん返し的な要素はありませんでしたし、
犯人を突き止める場面も、それほど華々しい感じでもなく、
物語の展開も、結構、平板に感じてしまいました。

1個1個、推理のポイントとなる部分を詳細に解説していくところは、
謎解きが好きな人には喜ばしいのかもしれませんが、
私は、理屈っぽいなーと感じてしまいました。

そもそも、最初の殺人が起きた時点で、
「犯人は大体想像がついた!」と言っておきながら、
確たる証拠がないからと放置し、
その後に2人死んでしまうというのは、いかがなものでしょうか。
自殺未遂まで起きてますし。

うーん、名作を読んだはずが、なんだかモヤモヤ。


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『Zの悲劇』
- 2014/07/07(Mon) -
エラリー・クイーン 『Zの悲劇』(創元推理文庫)、通読。

Xと100円で出会えないまま、Yと来て、今回はZです。

うーん、Yのときは、凄いなと感じることが出来たのですが、
本作は残念ながら・・・・・。

というか、本題に入る前に、文章が全然頭に入ってこなくて困りました。
サム警部の娘のペーシェンスの一人称で語られるのですが、
このオキャンな主人公のキャラクターがどうも苦手で。

殺人事件自体も、「誰が犯人なんだろう!?」という興味が湧いてこず、
謎解き自体に関心が向かないという(爆)。

読んだタイミングが悪かったのかしら。
残念。



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『Yの悲劇』
- 2009/10/04(Sun) -
エラリー・クイーン 『Yの悲劇』(角川文庫)、読了。

なぜか勢いあまって古典ミステリーに挑戦。
しかも『Xの悲劇』を飛ばして『Y』へ。

現代のミステリー作家による謎解きに比べれば単純なものかもしれませんが、
犯人をこの人物に設定するというのは、当時、非常に斬新だったのではないでしょうか。

そして、動機の面においても、面白い設定だと思います。

ミステリーの歴史の転換点となった作品として
後世に語り継がれているということが、読んで納得できる作品です。


角川文庫版の画像がとれなかったので、創元推理文庫版でお許しを。


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