『ぜんぜん大丈夫』
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- 2014/09/10(Wed) -
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伊集院静、西原理恵子 『ぜんぜん大丈夫』(角川文庫)、読了。
伊集院静という人の作品は、 2つばかししか読んだことがありません。 著作以外にも、あんまり他メディアでも私は接点がなく、 作品の(私の勝手な)イメージとか、風貌とかから、 物静かで真面目な人柄を想像してました。 それが、サイバラ画伯と組んでエッセイを書いてて、 しかも、この表紙絵って・・・・・大丈夫なの?と思わず買ってしまいました。 が!伊集院静氏は、ドップリ浸かったギャンブラーでした・・・・・意外。 いや、これは、本好きの人ならみんなが知ってる常識なのかしら? 競馬に競輪、地方まで見に行き、海外でも券を買う。 しかも、ご実家もなかなか難しい境遇を凌いできたようなことがかかれてますし、 結構な激しいバックボーンの方なんですね。 正直、エッセイの内容の7割はギャンブルの話だったのですが、 競馬はともかく、競輪の世界は仕組み自体がよく分かっていないので なんとなくの雰囲気でしか読めませんでした。 ギャンブルものとしては、 森巣博のドキドキ感に比べると、ややクールで第三者的な印象を受けてしまい そんなに惹き込まれることもないまま終わってしまいました。 なんだか、とりあえず、 伊集院静という人を大きく誤解していたということを痛感したことが 本作での収穫(?)ですかね。
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『アフリカの王』
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- 2008/12/04(Thu) -
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伊集院静 『アフリカの王』(講談社文庫)、読了。
会社の先輩から貸してもらいました。 (最近、こんなの多いな・・・) あまり自分では選びそうにないジャンルの作品です。 酔いどれ編集者がアフリカの大地に魅せられて 職も財産も投げ捨ててロッジ作りに取り組む。 主人公・黒田の周りに集まってくるのは 純粋で良い人ばかりですね。 こんなに上手くいくのかしら?と思いつつも、 アフリカを舞台にした物語なら、それもありかな・・・・・なんて。 マサイ・マラの自然の偉大さに心を打たれ、 そこにロッジという人工物を建ててしまおうという夢は、 私個人はちょっと賛成しかねますが、 ケニアのジャングルは一度見てみたいですね。 そして、黒田のお爺ちゃんもお父さんも会長さんも、 魅力的な言葉・行動を残した粋人ですね。
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『オルゴール』
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- 2007/04/30(Mon) -
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伊集院静 『オルゴール』(講談社文庫)、読了。
これまで縁がなく、とりあえず取っ付きやすそうな短編集をば。 まず感じたのは、「文章がさりげなくうまいなぁ」というコト。 静かに語りかけてくる感じです。 そんな文章に納得させられつつ、 よくよく考えると不可解な物語が多いです。 特に「鏡の中の女」。 これは、どこまでが現実世界なのかわからない構成で、 読後感はしっとりとした恐怖があります。 スポーツを扱った作品が多かったので、 さわやかなスポーツ観戦を久々にしてみたくなりました。
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