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『無理難題が多すぎる』
- 2024/03/26(Tue) -
土屋賢二 『無理難題が多すぎる』(文春文庫)、読了。

謎の聖人・ツチヤ師なるキャラがしばしば登場してきます。

大学を退官して、神戸の街に移住し、悠々自適な生活を送られているようで
エッセイの内容も、公園でたっぷりある時間を潰しているようにしか見えないツチヤ師が
象徴しているのかなと。

自分に縁のない街に高齢になってから移住すると、
人間関係とか新たに構築する意欲が湧くのかな?とか思っちゃいますが、
ツチヤ師のエッセイからは良く分からず。

周囲に同じように暇そうなオジサン達が要るような雰囲気のエッセイですが、
まぁ、おちゃらけた内容なので、どこまで現実社会をパロディにしているのかつかめず。

エッセイの中では「老人ホーム」と表現していますが、
まぁ、いわゆる老人ホームではなくて、ケア付き住宅みたいなものかなと想像してます。
ご近所づきあいとかあるのかなぁ・・・・・・・と、まぁ、エッセイの本質とは関係のない部分が
変に気になっちゃいました。

私自身、いよいよ40代も後半に入ってきたので、老後の暮らし方というものが
気になってきちゃいました。




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『日々是口実』
- 2024/01/15(Mon) -
土屋賢二 『日々是口実』(文春文庫)、読了。

ちょっと体調が悪かったので、お気楽読書。

本作は、どちらかとうと対話形式のもの(教え子との電話での応酬とか妻との旅先での応酬とか)が
多かったので楽しめました。

著者の内面で、くだらない妄想を繰り広げていくスタイルは、
最近、くどいと感じてしまって苦手になってきちゃいました。

あと、本作では、「これは創作ですよ」というスタイルの小話も加わっていて、
それは新しい味付けで良かったです。

エピソードで印象に残ったのは、ご夫婦で介護付き高齢者居住施設に入居したというもの。
あちこち旅行に行ったり、ウィットにとんだ会話の応酬をしたりしている様子から、
全然高齢者っぽい様子を感じ取らなかったのですが、
ご自身では、きちんと将来のリスクを考えて、先手先手で対応されているようで、
やっぱり生活に余裕がある人は、こういう先々を見据えた判断をタイミングよくされますよねー。
契約時の事業者説明の大半が、「もし死んだら」「もし認知症になったら」みたいな
暗い想定話ばっかりだったというのは、笑っちゃいましたけど。




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『そしてだれも信じなくなった』
- 2023/12/25(Mon) -
土屋賢二 『そしてだれも信じなくなった』(文春文庫)、読了。

退官されてから助手との攻防戦がなくなったのでマンネリ化・・・・・などと言いながら
結局また買ってしまいました。

奥様との攻防や、教え子との攻防は、丁々発止な感じで面白くて好きです。
でも、センセイの頭の中で繰り広げられていくだけの妄想は、
クドイというか、とめどない感じがイマイチ不安を掻き立てられます。

あははと笑って読み終えればよいものを、
「あぁ、年を取るっていうのは、こうやって社会との交流が減って、自分の頭の中で妄想して楽しむ時間が
増えていってしまうということなんだな・・・・・・」と、たぶん著者の思惑とは全然異なる方向で
感想を持ってしまいました。

でも、まだあと2冊手元にあるから、また読んでは、同じ感想を持ってしまうような気が・・・・。
まあ気晴らしの読書だから、テレビの『水戸黄門』みたいな感覚で読めばいいんでしょうけれど。

個人的に面白かったのは、奥様が喫茶店で出会ったという微笑みの老女。
会話の所々が破綻してるのが怖いわー。




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『ツチヤ教授の哲学ゼミ』
- 2020/02/09(Sun) -
土屋賢二 『ツチヤ教授の哲学ゼミ』(文春文庫)、読了。

薄い本だったので、あまり中身を確かめずに
「ツチヤ先生だ~」ぐらいの感覚で買ってしまい、そのまま何も考えずに読み始めてしまったのですが、
「ツチヤ教授の~」というタイトルのシリーズは、真正面に哲学なので
かなり手こずっちゃうんですよね・・・・。

本作では、哲学ゼミということで、ゼミテンの女子学生12名?を相手に、
「あなたの顔も身体も要らない私だけが、あなたを真に愛している」というソクラテスの問い、
もう少し簡単に言ってしまうと、「魂と体は別なのか?」というような話をしていきます。

ツチヤ教授の観念的な問いかけに、女子学生たちは真面目に答えていきますが、
それに対するツチヤ教授の反問や反論がこれまた観念的というか極論というか・・・・。
このやりとりを読んでて、「あ~、大学1年生の哲学の講義で挫折した感覚が蘇ったわ」って(爆)。

大学1年生の頃は、「大学生になったんだから、哲学の世界もかじってみないと!」と
勉強意欲を沸かして、哲学入門的な講義を取りましたよ。
お題はヘーゲル。
初回の講義からチンプンカンプンでした(苦笑)。

高校生の頃は、哲学入門的な本を読んで、分かったつもりになっていたというか
哲学にそれなりに興味関心を持っていたのですが、
この大学最初の講義で、哲学の世界には別れを告げました(涙)。

難しいとか、分からないとか、そういう次元ではなく、
「これが何の役に立つの?」という根本的な疑問を持ってしまったから。
先日読んだ内田センセの本に出てきた「イラチ」という関西弁が私にも当てはまるのですが、
たぶん、イラチは哲学の世界を追求するのには相性が悪い性格ですよね。

哲学に対する諦めというか、哲学を追求する心意気に対する諦めを
改めて感じてしまった読書でした。




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『不良妻権』
- 2019/08/17(Sat) -
土屋賢二 『不良妻権』(文春文庫)、読了。

飽きたと言いながら、ブックオフで見つけてしまうと、つい買ってしまうツチヤ先生。
結局、疲れた時に気軽に読める本として適当なんですよね。

本作も台風でゴーゴー唸っている中で事務仕事して心身ともに疲れた頭で読んだら
結構楽しめました。

退官されてから助手とのバトルがないのが物足りないのですが
本作では、かつての教え子との懇親会(ツチヤ氏の全おごり)でのやりとりが
何パターンか収録されており、もっと欲しいけど、あるだけましかな。

どうしても奥さんとのやり取りが増えてしまうのは仕方がないですが
先生の日常の中で、ネタにできる人は意外と少ないんですね。




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『妻と罰』
- 2019/01/25(Fri) -
土屋賢二 『妻と罰』(文春文庫)、読了。

マンネリだと嘆きつつ、結局読んでしまっているこのシリーズ

本作は、タイトルが惹かれるんですよね~。

気持ち、奥様の登場率は多めな気もしましたが、
でも、学生との攻防もあって、必ずしも妻から受けた罰の話だけではないです。

ユーモアでこねくり回している感もありますが、
ところどころ鋭い指摘のように思われるくだりもあり、
つい読んでしまうんですよねー。

安定のマンネリということでしょうね。




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『ワラをつかむ男』
- 2017/09/03(Sun) -
土屋賢二 『ワラをつかむ男』(文春文庫)、読了。

土屋センセ、いつの間にか定年退職して
神戸に引っ越していたようで。
もう、そんな御歳なのですね・・・・・。

これまでの、学生との対決や、助手との攻防がなくなってしまい、
物足りなさが膨らんできてしまいました。

すでに、これまでの読書感想も、
惰性で買ってしまっていることを若干悔やんでしまうことが多くなっており、
そろそろ打ち止めかなぁ・・・・・という感じです。


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『ツチヤ学部長の弁明』
- 2014/11/04(Tue) -
土屋賢二 『ツチヤ学部長の弁明』(講談社文庫)、読了。

あーら、ついに学部長様になられたんですねー、と思って買ってきたのですが、
よくよく考えてみたら大変なことです。

これまでは、お茶大の名前は肩書きとして出ていたにしても、
1人の学者として、面白おかしく文章を書き綴っていたに過ぎないものを、
今回は、「お茶大の学部長」という肩書きそのもので公式の場に発するコメントもあり、
背負うものが全然違ってきちゃってますよね。

お茶大の公式の発刊物に、こんな軽~いコメントを載せちゃって大丈夫なのかしら?と
完全に部外者なのに心配しちゃいましたわ(苦笑)。

でも、反対に、エッセイに良く登場する「H教授」などが実名で登場され、
しかも、いつもと変わらぬ戦闘ぶりを見せてくれるので、
あ、土屋センセというのは、もう、こういう人としてしか学内外に認識されていないんだなと
変なところで安心しちゃいました。

お茶大の心の広さを実感できるエッセイとなっております(笑)。


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『ツチヤ教授の哲学講義』
- 2014/02/06(Thu) -
土屋賢二 『ツチヤ教授の哲学講義』(文春文庫)、読了。

いつものエッセイのつもりで買ってきたら、
なーんと、直球勝負の哲学の講義録でした(苦笑)。

プラトン、アリストテレス、デカルト、フッサール、ウィトゲンシュタインなど
早々たる思想家たちの主張を解説しつつ、
しかし、「私は違うと思う」と斬っていくという、何とも豪快な講義です。

大学生の頃、興味本位で哲学の講義を受講してみました。
ヘーゲルについての講義だったのですが、チンプンカンプンで挫折。
それ以来、哲学という学問に対して、自分の中では価値が見出せなくなっていました。

本作を読んで、やっぱり哲学(形而上学的な物言い)には
ちょっと近づき難いものを感じてしまったのですが、
それでも各思想家の言っていることを何とか分かるように解説されていて、
何となく分かったつもりにはなれました。

そして、ツチヤ先生が、「でも、ここは違うと思うんですよ」と
バッサリ言ってくれていることにより、
「あぁ、私の拒否反応も間違ってないのかな?」とは感じられるようになりました。

ただ、これから哲学も勉強してみよう!と思えたかと言うと・・・・
まだまだ道のりは長いようです。


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『簡単に断れない。』
- 2012/09/17(Mon) -
土屋賢二 『簡単に断れない。』(文春文庫)、読了。

いつものツチヤ本。
良い意味でも、悪い意味でも、期待を裏切りません(苦笑)。

3連休中の激込み新幹線で立ちながら読むには
もってこいのお気楽本です。

今回、同僚のH教授という方とのやりとりが収録されていて、
土屋センセの上を行きそうな豪傑ぶりが垣間見えたので、
是非、次回はそこを広げて欲しいものです。


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