『オズ はじまりの戦い』
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- 2014/06/22(Sun) -
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『オズ はじまりの戦い』
サーカスについて回る冴えないマジシャンが 竜巻によりオズの国に飛ばされ、邪悪な魔女と戦うことに・・・・・。 設定は面白いと思うんですよ。 魔法使いではないので、科学技術(というかペテンのトリック)を駆使して 魔女をやっつけようという設定は。 なのに、ストーリーがグダグダ。 登場人物がバカばっかり・・・・・てな印象です。 主人公はカネとオンナに目がない軽薄な男だし、 邪悪な魔女の姉妹はパワーはあるのに詰めが甘甘だし、 善なる魔女は、これまで何してたんだ?という怠惰ぶり。 映像は、人間の俳優以外はほぼCGと思われる3D映像で、 映画館で見ると、相応の迫力があったのではないかと思われ。 ただ、映像は舞台装置の1つにすぎないですからねぇ。 映像美が主役になってしまう作品は、好きではありません。 俳優陣では、ミラ・クニスが、相変わらず妖艶です。 最後は緑の顔の憎いヤツになっちゃいましたけど(苦笑)。 お姉さんのレイチェル・ワイズも美人さんでした。 それに比べると、ミシェル・ウィリアムズは、ちょっとオバチャン臭かったかも。 ま、善人としての素朴さを要求されたのかもしれませんね。 明らかに続編を意識した終わり方だったのですが、 これで続きは作るんでしょうかねぇ・・・・・作るんでしょうねぇ・・・・・。
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『テッド』
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- 2014/01/26(Sun) -
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『テッド』
大ヒット映画です。 テッドのお下劣ギャグが話題になりましたが、 正直、アメリカ人の非エリート男子の会話なんて、こんなものかなと思っちゃいます。 ぬいぐるみのクマが口にするから驚くのであって、冴えない独身中年男の会話だと思えば 違和感全然ないです・・・・映画としては見たくないけど(爆)。 ギャグの中では、お下品ネタよりも、 エスニックジョークや、さらに踏み込んだ人種差別的なジョーク、 そして、有名人の実名を堂々と使ったジョークが冴え渡ってます。 この手のジョークは、笑えるものと顰蹙モノと紙一重ですが、 危ない橋を渡ってる感ぷんぷんです。 そこがスリリングで面白いです。 ジャスティン・ビーバーは、予言どおり、最近、薬でトラブってましたしね(苦笑)。 テッドのキワモノ感が溢れてますが、 実は、意外と世の中のことが分かってる気がします。 分かっててバカやってる感じ。根の部分は大人だと思います。 一方、主人公のジョンは、頭を使わずに流されてしまうバカ。 作中でも「無責任」「人のせいにする」なんて彼女からも、テッドからも言われてましたが、 まさにその通り! あんまり周囲には居て欲しくないタイプの人間です・・・。 本来は、彼女ローリーとは釣り合いが取れないように思いますが、 彼女の側がサバけているので、おバカなジョークにも付き合って上げられるというカップル。 ある種、気を使わなくて済む気安い恋人で、 しかも彼氏のほうがゾッコンなところが伝わってくるので、安心できるんでしょうね。 お互い精神安定剤的なカップルなんだなと思いました。 最後は、気持ちの悪い展開を挟みつつ、また辛口ジョークをぽんぽん出しながらも 大団円で終わっていくというアメリカらしい展開。 お下劣ファンタジー・コメディにはぴったりですね。 あと、ミラ・キュニス、美人でした!
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『ブラック・スワン』
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- 2012/05/27(Sun) -
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『ブラック・スワン』
アカデミー主演女優賞などを受賞した本作。 思いのほかホラーな内容にビックリ。 初めてプリマとなったバレリーナのプレッシャーと苦悩を描いた作品だということは 分かっていたのですが、それが妄想や幻覚という形で表現されるとは思ってませんでした。 そういう意味では、とっても気持ちの悪い作品です。 まず、主人公親子の関係がいびつ過ぎ。 母親は、10歳ぐらいの子供に接しているかのような過保護さと支配欲。 それを拒めず、むしろ依存している娘。 自宅で繰り広げられるシーンが、非常に不気味です。 諸悪の根源が、この2人暮らしの空間にあるような気がしてなりません。 それに比べると、バレエ団でのライバル争いは、 至極健全な感情の表れのように感じてしまうほどです(苦笑)。 主人公ニナが踊るバレエは、 表情全体から悲壮感が溢れ出ていて、見ていて苦しくなってしまいます。 白鳥の役さえ、相応しくないのではないかというほどに・・・。 それが、本番の舞台での黒鳥を踊ったときの表情といったら、憑依! これは、ナタリー・ポートマン、上手いですわ。 あのメイクも印象に残ってバッチリでしたが、 ナタリーの眼の表情が素晴らしかったです。 幻覚的なものの要素が強く出たことで、 現実世界で、何をもってニナが殻を破ることができたのか やや曖昧に感じたところもありましたが、 殺意をも含んだ黒鳥のダンスへの流れは面白かったです。 現実のバレエ団は、本作とはまた違った意味で、壮絶なんでしょうね。
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