『プレミアム・ラッシュ』
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- 2014/04/13(Sun) -
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『プレミアム・ラッシュ』
NYの自転車メッセンジャーを主人公にした作品。 中国人の友人から、中華街のお店へ1通の封筒を託されたメッセンジャー。 しかし、不審な男が彼から封筒を奪おうとする・・・・。 自転車目線で眺めるNYの街並みが美しかったです。 あとは、疾走感あふれる画面も面白かった。 でも・・・・・ 自転車野郎たちの、スピード重視、スリル重視、交通安全無視の姿勢には 共感できませんでした。 日本の道路で危ない思いをしたことがあるという自分の経験と、 最近感動したロードレース選手のジェントルマンな姿勢との対比で、 そう思ってしまったのだと思います。 特に、赤ちゃんを乗せたベビーカーに自転車が突っ込み、ベビーカーが吹っ飛ぶシーンは、 たとえ想像の世界を描いたものだとしても、趣味が悪すぎです。 ストーリーも単純すぎて、 悪役の警察官のあまりのバカっぷりに、悪役としての役不足。 なんだか、社会に適応して生きていけない者同士が、底辺で足を引っ張り合っているようにしか 見えませんでした。
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『LOOPER』
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- 2014/01/20(Mon) -
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『LOOPER』
タイムトラベルものは頭使うから大変なんですよ・・・。 しかも本作では、記憶のフラッシュバック・カットとかもあって一層複雑。 でも、結構面白かったです。 2044年からさらに30年後にはタイムマシンが開発されていた。 しかし、その使用は法律で禁止され、裏社会が邪魔者を消すために 30年前の過去に送り込んでくるようになった。 過去の世界で何をやるかというと、到着した途端に銃でズドンと殺される。 その殺す側の仕事を担うのは、LOOPERと呼ばれる人々。 と、まぁ、初期設定はこんな感じです。 しかし、この後に、未来から30年後の自分が送られてくるという事態の発生、 「レインメーカー」の登場、テレキネシスの血統など、 いろんな要素てんこ盛りで、どんな風に話の決着をつけるのかと ワクワク半分、心配半分でしたが、非常に王道な幕の閉め方でした(笑)。 『12モンキーズ』かっ!?っていうぐらい。 ま、でも、てんこ盛りがごった煮にならず、 それなりに整然としてたので楽しめました。 というか、タイムトラベル以外の要素がありすぎて、 タイムパラドックスを逐一指摘する気力が残りませんでしたわ(爆)。 前半のスピード感がだんだん削がれていったのは残念でしたが・・・・。 あと、アメリカ人が考える未来っていうのは、 技術の発展は一部の富裕層が享受し、世間一般は貧しい生活を送るという 貧富の差、知性の差の極端に拡大した世界観で共有されてるんですかね? 『リアル・スティール』も、こんな世界を描いてましたよね。 社会全体が底上げされてるようなドラえもん的な未来がいいなぁ・・・・・。 それと、子役の子供、怖すぎ。 ホントにテレキネシスっぽいわ(苦笑)。
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『(500)日のサマー』
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- 2012/01/22(Sun) -
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『(500)日のサマー』
サマーとであった日からの500日間を 主人公の男の視点で描いた作品。 運命の出会いを信じる男と、愛そのものを信じない女。 男は浮かれ、女は今この瞬間だけを楽しむ。 悲しい結末しかありえない設定なのですが、500日間の様子をシャッフルして見せることで、 次はどんな関係の時の様子が見られるのだろう、なんでこんな風になっちゃったんだろうと ワクワクしながら次のシーンを待っています。 そこは、演出が上手い! ただ、肝心の主人公に親近感が湧きませんでした(苦笑)。 確かに彼女は考え方がクール過ぎるというか、感情がこもっていないというか、 特異な思考の持ち主なのですが、 2人の関係がおかしくなり始めたときに、一方的に彼女の態度を責め立てて、 自分の行動には反省なしのところが、個人的に受け付けられず・・・・。 特に、バーで彼女に言い寄ってきた男を殴りつけ、殴り返された後で、 「君のために殴られたんだ」という台詞に呆然。 男にバカにされたからキレただけなのに・・・・・・。 こういう一言って、女性の側は、結構、冷静に評価してると思うんですよね。 押し付けがましいところが見えちゃうと、ちょっと、ねぇ・・・・。 かといって、彼女の側に味方するのかというと、 終盤の急な思想転向は、ありきたりな結末になってしまって、残念。 ラストシーンを見ると、 やっぱり、世の中の男と女は、所詮こんなもんか・・・・と思わずにはいられませんでした。
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