『プリティ・ブライド』
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- 2015/01/24(Sat) -
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『プリティ・ブライド』
リチャード・ギア×ジュリア・ロバーツで、スタッフも引き連れて、 邦題は「プリティ~」って、二匹目のドジョウ狙いがあからさま(苦笑)。 田舎町に住む金物屋のマギーは、 結婚式の最中に逃げ出すという結婚未遂事件を過去に3回も引き起こしており、 今回、4度目の挑戦をすることに。 それをNYから取材に来たアイクは、なぜ逃走するのか真相を追求することにより 本当の彼女を知っていくことになる・・・・・。 って、まぁ、展開と結末が簡単に分かってしまう設定ですな(爆)。 それを、どうやって面白く見せるかなのですが、 ジュリア・ロバーツのコメディエンヌ・スキルと、 リチャード・ギアのスタイリッシュだけど嫌味な男というキャラにおんぶに抱っこの状態です。 うーん、どちらのキャラクターにも共感しにくいいんですよね。 行動が唐突で。 逃走の理由も、なんだか抽象的だったし。 この組み合わせで幸せになれるのか、説得力に欠けるストーリーでした。
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『プリティ・ウーマン』
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- 2014/09/14(Sun) -
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『プリティ・ウーマン』
往年の大ヒット映画ですが、今更ながら。 リチャード・ギアは、エリート・ホワイトカラーが似合うよね! 知的にスマートな雰囲気を醸し出しています。 一方のジュリア・ロバーツは、 女性って本当に化粧一つで変わっちゃうよね~という見本のようなもの。 娼婦としてのハデハデな衣装&メイクのときも、マッチしてて美人だし、 ナチュラルメイクでドレッシーな格好をしているときも、スマートに美人。 ナチュラルメイクのときは、ちょっと顔のゴツサが目立ちますが(笑)。 偶然出遭った金融エリートと立ちんぼの娼婦。 ビジネスディナーに連れて行く相手を調達する必要があり、 アシスタント契約を結ぶ・・・・・。 B級映画だと、娼婦にハチャメチャな行動を取らせて笑わせようとするところを、 本作のバランス感覚が素晴らしいのは、 地頭力が高い娼婦という設定にしたこと。 高級ホテルの支配人を味方につけ、 ディナー前にはマナーのレッスンを自ら望んで受け、 それぞれの場面で極力TPOに沿った行動を取ろうと努力し、 かつ、その成果や失敗の影響度について、きちんと評価を受けようとする姿勢。 このあたりのスマートさが、 本作に無理のない展開を与えており、 変なところでのストレスが溜まらないです。 上流階級の人たちの、鼻持ちならないところをちょいと突く姿勢もあり、 これぞ良質コメディ。 エンディングは当然の横道な展開ですが、 そこに流れるまでのプロセスも、 ホテルの支配人の機転を上手く盛り込むなど、 エリートのスマートさが上手く活かされています。 時代を感じさせない、普遍的な良さを持つ映画だと思います。
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『キング・オブ・マンハッタン』
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- 2014/03/01(Sat) -
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『キング・オブ・マンハッタン』
冒頭の数分間で、リチャード・ギアの格好良さに惹かれてしまいました。 細身のスーツを着こなし、颯爽と歩く姿は、一流投資家の威光そのもの。 しかし、その笑顔の裏側には・・・・ 大きく育てた自身の投資会社を、60歳となるのを機に銀行に売り払う決意をした主人公。 これからは自分の時間を大切に・・・などと家族に伝えていたが、 実態は、投資に失敗して多額の損失を抱えた事実を隠した売却劇。 損失の穴埋めに用立てしてもらった友人投資家からは返済の矢の催促、 売却先の銀行からは、何度も監査の要請が。 そんな中、愛人の若いフランス人絵画商を乗せたドライブ中に事故、愛人は即死。 この事件が発覚すれば、売却話はご破算に・・・・ ということで、四方八方から追い詰められ、とにかく焦りまくっている リチャード・ギアが堪能できます(苦笑)。 冒頭の余裕のよっちゃんのシーン以外は焦りまくり。 段々と表情に余裕が無くなり、映画が進むにつれて表情が一気に歳を取っていきます。 うーん、凄い。 プロットも、ある意味、王道ではあるのですが、 台詞が結構面白く、最後まで楽しめました。 人間関係の描き方がちょっと雑だったのは気になりましたが。 あの黒人青年との過去の経緯が、イマイチ描写不足だった気がします。 また、白昼堂々、カフェで容疑者2人が顔を突き合わせて密談してるのも何か変。 主人公の投資会社のCIO(でいいのかな?)が主人公の娘という バリ家族経営なところも、ちょっと実感が湧きませんでした。 (アメリカで一代で財をなした家なら、当たり前のことなのかしら?) それにしても、最後の終わり方が・・・。 変に明確な結末を用意するよりも、主人公にとっては厳しい人生が待ってることを予感させます。 目の前の難は回避したのかもしれませんが、今後、どこにも心の安らぐ場所がないのでは? いやはや、変な教訓を垂れる作品よりも、よっぽど心にズシッときますわ。
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『ハンティング・パーティ』
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- 2009/11/06(Fri) -
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『ハンティング・パーティ』
リチャード・ギアの社会派の映画ということで、かなりお堅い作品かと思いきや、 ジャーナリストの知的に捻くれた会話を展開してくれて、 ユーモアがうまくまぶされていました。 ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の悲惨さを訴えますが、 ここまで拗れてしまった紛争は、民族対立の域を超え、 国連やCIAの思惑に左右される政治の世界です。 本作で悪玉とされたフォックスのモデルであるカラジッチは、 拘束後にCIAとの密約について語ったそうですね。 う~ん、恐ろしい世界。 ウサマ・ビン・ラディンも、同じような状況下にあるのでしょうか? 「正義」と「国益」と「組織の目的」は、すべて異なりますからね。 利用価値のある事件ほど、複雑な利害関係が生まれるのでしょうね。 ボスニア紛争を扱った作品では、『ノー・マンズ・ランド』が 最高傑作だと思っていますが、本作もそれに次ぐ面白さでした。 演者では、テレンス・ハワードが印象に残りました。
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『I’m not there』
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- 2009/10/28(Wed) -
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『I’m not there』
ボブ・ディランのイメージを6つの分身に投影させて 短編をつなぐようにして作品化した映画です。 正直、ボブ・ディランそのものを知らないので、 作品そのものへの思い入れはありません(苦笑)。 桑田さんがライブでカバーしたものをCDで持っている程度です。 なので、あくまで興味本位で観てみました。 前半、映画の構成自体が理解できていないくて、 「ボブ・ディランはいつ出てくるんだ?」と見当違いな思いで見てました(苦笑)。 中盤あたりでようやくイメージ投影という手法が理解でき、構造はわかったのですが、 なんせボブ・ディランそのものを知らないので、 6つの物語が私の中で全然つながっていきません。 ファンの人なら、ボブ・ディランという実在の人物をハブにして、 6人の分身がリンクしてくると思うのですが・・・・・・。 そのため、あまり内容を理解できたとは言えません。 ただ、ケイト・ブランシェット演じる歌手と芸能記者との応酬は、 当人の意思とは関係なしに偶像を作り上げてしまうマスコミの傍若無人ぶりと それに簡単に乗せられてしまう烏合の衆とをよく表していたと思います。 また、ケイト・ブランシェットの破天荒な男性歌手をやりきった演技力は見事。 エリザベス女王といい、この女優さんは憑依系ですね。
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