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『中吊り小説』
- 2014/03/01(Sat) -
吉本ばなな 他 『中吊り小説』(新潮文庫)、読了。

JR山手線の中吊りとして連載された小説を文庫本化したもの。

文庫本の見開き2ページが連載1回分ということで、
非常にコンパクトな連載モノです。

19人の作家の小説(一部はエッセイ)が収録されていますが、
それぞれの特徴なり性格が出ていて、読み比べると面白かったです。

電車の中吊りに掲載されるということで、
電車を舞台にしていたり、電車が登場してくる作品が目立ちましたが、
そうでなくても、サラリーマンの日常生活を切り取った作品が多かったです。

そんな中、やたらと印象に残ったのが、高橋源一郎の「怪傑主婦仮面」。
スーパーマンのように空を飛び、悪をやっつける正義の味方を
バイトでやっている主婦が主人公。
しかもバイトなので、時間ごと地区ごとに交代要員が居るという組織性。
このぶっ飛んだ世界観をポップに描くので、笑ってしまいました。

他には、村松友視の「TOKYO物語」、椎名誠の「ある日。」、秋元康の「背中」などが
良かったです。


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『ぼくがシマウマ語をしゃべった頃』
- 2009/05/27(Wed) -
高橋源一郎 『ぼくがシマウマ語をしゃべった頃』(新潮文庫)、読了。

またまたタイトルだけで買ってしまいました。
が、現代詩の話などが結構出てきて、
前に読んだ『ジェイムス・ジョイスを読んだ猫』よりも、
私には難解でした。

でも、

江川卓は、その卓越した能力と知性によって積極的に嫌悪されているのであって、
決して原辰徳のように無意味と陳腐さによって嫌悪されているのではない。


なーんて文章を書かれると、ププププ、と読みたくなってしまうのです。


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『ジェイムス・ジョイスを読んだ猫』
- 2008/06/07(Sat) -
高橋源一郎 『ジェイムス・ジョイスを読んだ猫』(講談社文庫)、読了。

予備知識もなく、全くのタイトル買いでした。

で、最初のエッセイは、マレーシア旅行記という名の読書日記。
とにかく本を読みまくり。
飛行機の中でも、車の中でも、プールサイドでも、果てはマラソンをしながら・・・
どこまでホントなのかよくわかりません。
そしてまた、読書のジャンルが幅広い・・・というかジャンルなんて概念が無さそうな読み方。
ギャグエッセイとして読んでしまったので、
「この本、読んでみたいなぁ」という思いに至らなかったのも事実。

本業の小説は、どんな作品を書く方なんでしょうね?


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