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『看る力』
- 2021/09/28(Tue) -
阿川佐和子、大塚宣夫 『看る力 アガワ流介護入門』(文春新書)、読了。

阿川弘之氏の介護をし、看取った著者と、その入院先の院長(会長?)との対談本。

入院患者の希望に極力沿って対応する、
食べたいものを食べさせ、部屋の中で過ごしたいように過ごさせる、
それが健康で健全な老後の日々に重要だ、という軸で話が進みます。

理念はわかるけど、それを実現するには相当な資金が必要だよねー、
患者家族側にも、病院側にも・・・・・と思い、当該病院を検索してみたら、やっぱり高級病院でした。
個室で部屋代が月額90万円だとか。
対談内でも、この病院が生まれたきかっけがナベツネさんからの勧誘だったそうで
病院側の資金面にも問題なしってことですよね。
ま、「そういう世界の話」だと思いながら対談を読みました。

一般庶民には利用できない病院だとは分かりつつ、
でも、介護を一人で背負いこんではいけないとか、嫁や娘に丸投げしてはいけないとか、
そういう指摘は、その通りだと思います。
介護をきっかけに貧困層に転落していく世帯も多いと言いますしね。
お金の面以上に、被介護者だけでなく、介護者側も社会との接点が薄れていくのは
危ない方向性だと思います。

我が家も、祖父が軽い認知症だったので、母が中心になって介護してましたが、
病院への送り迎えは父がやったり、デイサービスはフル活用したり、
短期入院は父の同級生がやっている病院に融通利かせてもらって対応してもらったり、
なるべく負荷のないように、いろんなサービスや助けを使っていたと思います。
それでも、深夜に起こされたりする母は大変そうでしたが。

介護は割り切る、お金で解決できるところは当人の貯金を宛がう、
家族もそのお金を稼げるように仕事を頑張る、休息の時間も作る、
このあたりの心得は、今後もし、私自身が介護をしなければいけなくなったら
ブレないようにしたいと思います。

そして、逆に私が病気や事故で介護される側になる可能性もないとは言えないので、
そのときは、「無理な介護はしないでね」と意思表示できるようにしておかないといけないですね。




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『叱られる力』
- 2017/11/12(Sun) -
阿川佐和子 『叱られる力』(文春新書)、読了。

「聞く力2」ということで、ヒット本の続編です。

『聞く力』に比べるとエッセイ感が強いというか、
ちょっとまとまりがない感じもしましたが、
それは多分、「叱られる」という軸が一本通っている感が
微妙だったからなような気がします。

叱られるという事象について語っているというよりも、
父娘エッセイだったり、お仕事エッセイだったりの混在な感じです。

そもそも、阿川弘之さん、相当なガンコ親父というか、偏屈親父というか、
こりゃ、娘さんもこじれて結婚できなくなっちゃいますわな(苦笑)。
ま、作品からも、その片鱗は覗けますが。

この本で印象に残ったのは、
ヒットした『聞く力』について、なぜヒットしたのかをテレビのコメンテーターが解説していたのを
テレビを通して見たときに、「そういうことだったのか」と自分自身も気づけたという瞬間。
第三者の目を通して自分を見つめなおすことで
意味づけ、位置づけが再認識できる、または新たな目線が獲得できるというのは
大事なことだなと思いました。

というわけで、何だかタイトルの本題とは別のところが気になった本でした。


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『ウメ子』
- 2014/02/15(Sat) -
阿川佐和子 『ウメ子』(小学館文庫)、読了。

阿川佐和子女史による初の長編小説とのこと。
幼稚園で出会ったウメ子との日々を子供の目線で描いています。

ウメ子という背伸びしているキャラクターの設定が可愛らしく、
彼女の行動力が何を巻き起こしてくれるんだろうかとワクワクします。

一方で、何だか乗り切れない部分があったのも確か。

「いったい時代設定はいつ頃なんだろう?」とか
「幼稚園児が一人で通園するの?」とか
「幼稚園児2人の家出を親に連絡せず4日も預かるなんて・・・」とか
いろいろ疑問が。

乗り切れない最大の理由が、
幼稚園児の視点で描いているはずなのに、やけに大人っぽい観点が入ってくること。
そもそも幼稚園児が、周囲の大人たちの会話なり、自分の置かれた状況を
100%理解しているとは思えません。
なのに主人公は、大人の会話を難しいなりにそのまま素直に理解しています。
この設定は無理があるだろうと。

理屈っぽく理路整然と状況を理解して行動しているところも
幼稚園児とは思えません。

てなわけで、大人が幼稚園児のフリをして冒険しているような
変な印象を受けてしまう作品でした。


ウメ子 (小学館文庫)ウメ子 (小学館文庫)
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『聞く力』
- 2014/01/14(Tue) -
阿川佐和子 『聞く力』(文春新書)、読了。

阿川佐和子女史と言えば、
お父様が阿川弘之氏で、ご本人は『TVタックル』に出演中・・・・。
実は、この程度の知識しかありませんでした。
ただ、テレビを見ている限り、頭の回転が早いカッコいい女性だなと感じてました。

インタビュアーとしての著者については、全く知らない状態で
(週刊誌の連載は知ってますが、読んだことがないので・・・)
本作を読んだのですが、具体例が豊富で非常にわかりやすかったです。

そして、すぐに仕事や、新しく知り合った人と仲良くなるのに
使えそうなテクニックが満載です。

そもそも、文章が面白いということもあり、サクッと読めました。

インタビューにしろ、会話にしろ、
まずは相手への興味を持つこと、そして相手を思いやる気持ちを持つこと。
これが肝なのかなというのが、自分なりのまとめです。


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『ああ言えばこう食う』
- 2008/10/31(Fri) -
阿川佐和子、壇ふみ 『ああ言えばこう食う』(集英社文庫)、読了。

アガワ女史は『TVタックル』などでお馴染みだったのですが、
ダンフミさんは、「名前は知っている女優さん」という程度でした。

ところがどっこい、この往復エッセイはダンフミさんから始まるのですが、
まー、アガワ女史を貶めてます。
それを返す刀でバッサリのアガワ女史。
見事な試合です(笑)。

お互いのお父様が文壇で地位を築いた方ということで、
バックボーンが似ているところも気が合う一要素なのでしょうが、
それより何より、お二人とも食べることが大好き。

しかも、高級グルメばかりではなく、
毎日の朝ごはんや、飲んだ後の小腹埋め等、
庶民にも「わかるーっ!」と頷けるエッセイなので、より笑えます。

仲間に入れてほしいわ、と思わせるほど。
(相当エネルギーが要りそうですが)

他の往復エッセイも読みたくなりました。


ああ言えばこう食う (集英社文庫)
ああ言えばこう食う (集英社文庫)阿川 佐和子

おすすめ平均
starsこれくらい軽い気持ちでいるのがいい
starsここまで言って大丈夫?
stars味わうということは、食べることである・・・
starsあははw
stars理想論

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