『ライフ・アクアティック』
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- 2015/03/03(Tue) -
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『ライフ・アクアティック』
ウェス・アンダーソン監督作品は、 私には、はまれるものと、そうでないものがあります。 最初の数分で心をつかまれない場合は、その後もあまり乗ることができず・・・・。 主人公が愛すべきキャラクターであることが、その冒頭の数分で伝わってくると良いのですが、 本作は少しもっさりしてました。 海洋記録映画の監督という、なんともマニアックな職業の主人公ですが、 そんな人物の周囲には、やはりヘンテコな人が集まるわけで。 でも、その個々のキャラに頼り切るのではなく、意外と控えめな使い方です。 そのあたりの匙加減が、ウェス・アンダーソンっぽいのかも。 父と息子の対面、親子ごっこ、対立、そして関係修復、 終盤の展開がよく分からない感じでしたが、ま、いい感じだったので良しとしましょう。 ロジカルに考えてはいけませんね。 ミニチュアセットのような船内を、みんながチョロチョロ動き回っている映像は面白かったです。 というか、こんな海洋生活を一度はしてみたい・・・・・。 おがさわら丸でさえ船酔いしてしまう私には無理な話ですけど。
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『グランド・ブタペスト・ホテル』
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- 2014/08/10(Sun) -
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『グランド・ブタペスト・ホテル』
父から、テアトル・グループの株主優待券をもらったので 久々に映画館に行ってまいりました。 ちょうどウェス・アンダーソン作品がかかっていたので、渋谷まで。 ホテルの日常を描いた冒頭のシーンから、 ウェス・アンダーソンの色彩感が溢れてます! どこも、かしこも、可愛らしい。 不思議なミニチュア感。 中盤までは、色彩とテンポの良さで見せてくれますが、 「ややや、もしや、これは見終わった後に実は何も心に残らないパターンか!?」と 不安を覚えた頃に戦争勃発! 第二次世界大戦を思わせる不穏な空気に、一気に作品は締まってくるか・・・・ と思いきや、ここから脱獄劇に向かうところがさすがウェス! 監獄の庭でポエム唱えてる場合じゃないですわ(笑)。 その後も、雪上のチェイスシーンとか、ホテル内での銃撃戦とか、くだらなすぎ。 エンディングは、ホロリと悲しいところもありますが、 みんな、時代という制約を受けながらも、時には時代遅れになりながらも、 自分なりの人生を一生懸命生きてるということですね。 きっと。 あ、あと、演者は、非常に豪華でした。 でも、一番惹かれたのは、ロビー・ボーイを演じたトニー・レヴォロリ。 目が印象的でした。
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『天才マックスの世界』
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- 2014/03/01(Sat) -
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『天才マックスの世界』
このウェス・アンダーソンは、私はダメでした・・・・。 主人公の思考回路が、ところどころ気持ち悪くて。 ストーカーの理論って、こんな感じですよね。きっと。 クロス先生の立場で見てしまったので、「先生、優しすぎるよー」と怒りたくなりました。 一方、ビル・マーレイ演じるブルームは、非常に良かったです。 可愛らしいおじ様でした。
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『ムーンライズ・キングダム』
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- 2014/02/02(Sun) -
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『ムーンライズ・キングダム』
公開時に気になっていた作品です。 ポップな画面は、この監督さんらしいところではありますが、 肝心のお話のほうは、イマイチ乗り切れませんでした。 押しが弱いというか、雰囲気で見せるところで放りっぱなしになるというか・・・。 物語の発端となっている「ボーイスカウト文化」が そもそも良く知らないという点で、気持ちが乗り遅れてしまったところもあると思います。 冒頭で描かれる様子は、アメリカ人なら、その皮肉を笑えたんでしょうね。 私の目には、どこまでが一般的アメリカ人の習慣で どこからがボーイスカウト文化を嗤っているところなのかが分かりませんでした。 サムのバックグラウンドとか、スージーの置かれた境遇とか あまり言葉を使わずに雰囲気で表現しようとしているところも アメリカ文化のニュアンスが分からず・・・。 短くまとまっていたのが救いでした。 ブルース・ウィリスは、こういう情けない役も良いですね。
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『ファンタスティックMr.FOX』
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- 2012/06/24(Sun) -
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『ファンタスティックMr.FOX』
ロアルド・ダールの原作を、 ストップモーション・アニメで映画化した本作。 画面の動きに独特のものがあって、目には面白かったです。 ただ、物語的には、やや雑なものを感じてしまいました。 結婚に際して、人間から鶏を盗むことを止めたキツネ。 しかし、子供が大きくなり、生活に余裕ができると、 また、鶏強盗の欲望がムクムクと・・・・・。 鶏を盗むのには成功するが、甥っ子を人質に取られ・・・・。 こういう自業自得系の展開は、あまり好みではないのです。 しかも、話の伏線があまりなく、 非常に単純明快にコトが進んでいきます。 卑屈な息子の成長譚も、非常に王道でシンプル。 やけに声優陣が豪華でしたが、 これだけのキャストでやるストーリー化なぁと疑問に思ったのも事実。 映像が面白かった・・・・この感想に尽きます。
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『ダージリン急行』
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- 2009/07/14(Tue) -
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『ダージリン急行』
なんともオフビートなコメディでした。 インド時間で展開される物語が、 なんとも心地よく、また旅情を醸し出しているのです。 ダージリン急行、素敵だなぁ、裸足って気持ち良さそうだなぁと 眺めていたのですが、架空の路線見たいですね。 千牛寺とかも架空ですかね? 母親に会いにいくという目的の結果は、 なかなか私好みの展開でした。 あのお母さんは格好いいわ。 また、エンディングもキレイでした。 観終わってから、あぁ、あの一番トリッキーな兄ちゃんは オーウェン・ウィルソンなのか・・・・と気づきました。
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