『竹中式マトリクス勉強法』
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- 2020/01/07(Tue) -
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竹中平蔵 『竹中式マトリクス勉強法』(幻冬舎文庫)、読了。
「マトリクス勉強法」というタイトルですが、特にユニークさがあるわけではなく、 非常にオーソドックスな勉強法だと思いました。 受験教科数の多い国立大学に行くような学生さんは、 大概こういう勉強法を採用しているのではないでしょうか。 勉強に取り組む前に、マトリックスを使って頭の整理をするというところが 著者のユニークな部分なんだろうなと思います。 どういう軸で整理するかということよりも、 勉強に着手する前に、なぜ勉強するのか頭の整理をして、 どこまでやれば良いのか目標設定を明確にする効果があるんだと思います。 本文中で、著者が勤めていた日本開発銀行の設備投資研究所副所長の佐貫利雄氏の 「バカは何人寄ってもバカ」という言葉が紹介されていましたが、 「あぁ、夏彦翁だ」と思ってしまいましたが、 「馬鹿は百人集まると百倍馬鹿になる」よりは優しい言葉ですね(苦笑)。 この佐貫氏の言葉に共感する著者というのは、 やっぱり小泉政権の考え方にマッチした人材だったんでしょうね。 ![]() |
『あしたの経済学』
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- 2017/11/06(Mon) -
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竹中平蔵 『あしたの経済学』(幻冬舎)、通読。
地元の図書館のリサイクルフェアでもらってきた本。 小泉改革時代の考え方を アベノミクス進行中の今読んでいても、 全然頭に入ってきませんでした(苦笑)。 経済政策は、その時の日本の政治的な状況や他国の政治的な状況、 トップ企業の戦略、思わぬ事件など、様々な要素が絡んだうえで 内容とタイミングを考え切らないといけないので 非常に複雑な思考を要するものとは分かりつつ、 経済回復の過程にある政権と、回復させられなかった政権とでは、 勝負ありな感じですよね・・・・・。 それはともかく、内容についての感想は、 何だか、思いのほか、教科書的な印象を受けたことです。 もっと、経済政策全体の戦略というか大局観を踏まえて 解説をしてほしかったと思いました。
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『14歳からの経済学』
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- 2013/07/30(Tue) -
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竹中平蔵 『14歳からの経済学』(東京書籍)、読了。
タイトルからすると、中学生に向けて書かれた本でしょうか。 作中でも、高校生とのディスカッションの様子が再現されています。 書かれている文章は、中高生にも分かるレベルで平易な言葉を選んでいます。 しかし、その内容は、簡潔にまとまっていて、非常に勉強になりました。 ポイントは3つ。 ① ”What is the problem?”を明確にする。 ② 問題解決に向けた制約条件をクリアするソリューションを考える。 ③ ソリューションを考えるには、若干の知識が必要になる。 複雑な世の中ですから、そう単純にコトが運ばないことは重々承知していますが、 しかし、突き詰めれば、上記の3つに集約されると思います。 現実世界で実行するには困難が伴いますが、 でも、しなければならないことは、この3つに収斂します。 というわけで、自分が何をすべきか、何を軸にすべきか、 もう一度認識するのに最適な読書でした。 竹中先生、やや過去の人のような感がありますが、 彼のエリート待望論は、私個人的には支持しています。 というか、自分としては心地よいです・・・。
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『世界標準で生きられますか』
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- 2009/02/05(Thu) -
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竹中平蔵、阿川尚之 『世界標準で生きられますか』(徳間文庫)、読了。
なんとなく買ってしまった一冊。 対談形式で読みやすく、内容も思いの外、面白かったです。 経済問題なんかを語るのではなく、 社会のあり方、モノの考え方、人間としての成長の仕方などを 様々なエピソードを絡めながら展開しているので、 読み物として面白かったです。 また、後半は竹中平蔵さんの半生にスポットを当てており、 商売人の子として生まれてから大学時代までの話なんかは共感できました。 そして、ソフトに語ってますが、 やっぱり優秀な人だったんだなぁと実感。 これだけ周囲に買ってもらえるというのは、社会人として幸せなことですよね。
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