『ドラッカーとシュンペーター』
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- 2014/12/25(Thu) -
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ドラッカーの窓から明日を考える研究会 『ドラッカーとシュンペーター』(高陵社書店)、読了。
どこで入手したのか覚えていないのですが(苦笑)、 淑徳大学でのシンポジウムを書き起こしたブックレットです。 講演録ということで、そのときの時事ネタであるiPS細胞が端々で踊っているのは御愛嬌。 (開催日がSTAP細胞発表のあたりじゃなくて良かったですね・・・・・) ドラッカーは何冊か本を読みましたが、 シュンペーターは「創造的破壊」という言葉ぐらいしか分からないワタクシ。 ドラッカーとの比較でシュンペーターが語られ、 また図表などで分かりやすく整理されていたので 入門書には良かったです。超入門書ぐらいですかね。
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『知の巨人ドラッカー自伝』
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- 2014/11/27(Thu) -
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ピーター・F・ドラッカー 『知の巨人ドラッカー自伝』(日経ビジネス人文庫)、読了。
日経新聞の「私の履歴書」に連載されたものをまとめ、 さらに担当記者による取材裏話を付け加えた一冊。 ドラッカーの著書は何冊か読みましたが、 そこに書かれているのは当然、マネジメントの話ばかり。 ドラッカー自身のことについてしっかり読んだのは、これが初めてです。 父親がウィーン大学教授ということで、 裕福なエリート家庭に育ったところは強みでしょうが、 第二次世界大戦のさなかに、ヨーロッパを転々とし、さらに不況下の米国に渡って仕事を得るのは 大変なことだったと思います。 本人は、仕事にありつけたのは運がよかったと書いていますが、 会った瞬間に仕事の能力なり人間的な魅力なりが相手に伝わっていたということなのでしょう。 新聞記者や編集者を経験することで社会の内部を見つめ、 大学で教職に付くことで、それまでに得た分析や考察を体系だったものにまとめていき、 それを著作として世の中に発表する。 まさに、「マネジメント」という概念なり学問なりが出来上がっていくプロセスというか、 ドラッカーによって作られていったということが良く分かり、興味深かったです。 さらに、「私の履歴書」の担当記者の牧野洋氏による解説&裏話が、 連載の深みを増す味付けになっていて、面白かったです。
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『ドラッカーの実践経営哲学』
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- 2014/10/27(Mon) -
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望月護 『ドラッカーの実践経営哲学』(PHP新書)、読了。
ドラッカーの言葉を引用して、その解説を行った本。 先日、同じような構成の本を読みましたが、 翻訳者の上田惇生氏が解説すると、ドラッカー寄りの解説になり、 本作のように経営現場の人が解説すると、日本のビジネス環境に寄せた解説になっています。 この解説の視点の置き方の違いが、面白かったです。 有名な経営評論家の本だから・・・・ということで とりあえず著作を読んではみたものの、 結局、自分の仕事にどう活かしていけばよいのかが分からないという状況に陥りがちです。 何度も何度も本に戻って、 何度も何度も自分の仕事について考えるような真剣味がないと、 同じレベルをグルグルするだけで終わってしまうんでしょうね・・・・反省。
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『ドラッカー 時代を超える言葉』
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- 2014/09/13(Sat) -
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上田惇生 『ドラッカー 時代を超える言葉』(ダイヤモンド社)、読了。
ドラッカーの著作から、ポイントとなる言葉を160個引き出してきたもの。 簡単な気持ちで読み始めたのですが、 1個1個の言葉が、読んでいる側に考えることを迫ってくるため、 1日に5個の言葉を読むだけでも疲れました。 というわけで、毎日、少しずつ読み進めることになりましたが、 それでも、全然、咀嚼が足りていない気持ちになります。 これから、気になる言葉を拾い上げて、 ノート作りに時間を費やすつもりです。 いつもは、名言集・箴言集的なものを読むと、 その前後の文脈から切り離した瞬間に言葉の持つ意味が分かりにくくなり、 せっかくの名言の価値が低くなるように思ってしまうことが多々あります。 しかし、本作では、さすが、ドラッカーの翻訳を長年務めてきた著者のおかげで、 その名言の持つ意味を簡単に解説する文章がつくだけで、 ぱっと視界が広がるように感じました。 きっと著者は、日本で一番、ドラッカーの言葉を理解している人なんでしょうね。
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『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
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- 2012/10/28(Sun) -
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岩崎夏海 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(ダイヤモンド社)、読了。
今更感爆発(苦笑)。 ちょっと小説としての完成度が低すぎて (ストーリーとかキャラクターとかそういう話の前に、文章が・・・)、 第一章を読むのに苦労しましたが、『マネジメント』のエッセンスとは何かを知るには 非常にわかりやすい本だと思いました。 『マネジメント』で解説されている主要な概念について、 あるシチュエーションではどういう行動をとることを指すのか その例示が分かりやすくて、もとの概念の理解がしやすいんです。 そして、その「あるシチュエーション」というのが、 「甲子園を目指す高校野球チーム」という、日本人、特に男性サラリーマンにとって 馴染みがあり、また「夢」という概念とも結びつけやすい舞台設定なので、 それなりの思い入れをもって読むことができるんだろうなと思いました。 そういう点で、売れるための仕掛けづくりもばっちりです。 この本を通して自分が反省したのは、 本を1回読んだだけで、分かったつもりになっていてはダメだということ。 自分自身の課題について腰を据えて考え、 分からなくなったら、何度も何度も、本の教えに立ち返ること。 とことん考えること。 この姿勢と、まさに「真摯さ」が自分には欠けているなと反省。
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『抄訳マネジメント』
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- 2011/09/25(Sun) -
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P.F.ドラッカー 『抄訳マネジメント』(ダイヤモンド社)、読了。
この夏の、自分的課題図書。 もう夏は終わってしまいましたが、ようやく読み終え、ノート作りも終わりました。 経営管理の仕方について、課題設定から管理手法、戦略、組織、トップの心構えと、 必要な要素について一通り述べられています。 それでいて冗長でなく、また要旨が簡潔にまとめられていて、 非常に説得力があります。通り一遍の解説書にはない力強さです。 特に、課題設定の仕方と組織論については、 ちょうど会社で下期の体制について議論をしていて、 しかも役員間で大揉めしたところだったので、深刻な心持で読みました。 で、その議論が、いかに的外れなものだったかを思い知らされました。反省。 一つ一つの章立てに対して、 では自分の会社はどうなのかという問いを、きちんと立てて、自分なりに答えを出していかないと この本を読んだ意味が、半減してしまうのだとわかりました。 これから、一つずつ、やっていくしかないですね。
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『未来への決断』
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- 2008/06/13(Fri) -
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P.F.ドラッカー 『未来への決断』(ダイヤモンド社)、読了。
毎日少しづつ読んでいた本作、 相当面白かったです。考えさせられました。 マネージャーに昇格して1年近くになりますが、 企画系の部署のため、30歳前では部下なんて居ません。 というわけで、マネージャー見習いのような立場なのですが、 部下が付いてからまごつかないようにと、ビジネス書でイメトレです。 ドラッカー氏の本は、まず読み物として十分面白く、読み応えがあります。 そして、読んだ内容について、自分はどうするのかと問われるような迫力があり、 いろいろ考えさせられます。 そして、最後はノートまとめ。 一粒で3度勉強できる感じ。 うちの親会社の社長が好きな言葉であるシュンペーターの「創造的破壊」も出てきました。 親会社様や役員様の頭の中を知る手掛かりにもなりそうです。 (丸ごとドラッカー氏の受け売りだとガッカリですが・・・・・) 「資本関係を結ぶのではない契約関係のみの外部委託」 というスキームの拡大についても触れられており、 自分の会社の行く末を重ねてみたり。 示唆に富んだ本でございました。
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『チェンジ・リーダーの条件』
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- 2008/01/14(Mon) -
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P.F.ドラッカー 『チェンジ・リーダーの条件』(ダイヤモンド社)、読了。
「はじめて読むドラッカー」というシリーズ企画の一冊だそうです。 というわけで、書き下ろしではなく、過去の作品からの再編集です。 読み始める前に、「論文の寄せ集めかなぁ?」と若干の懸念があったのですが、 かなり体系だった構成がなされていて、とても読みやすく感じました。 さすが、翻訳家・上田惇生氏の手によるだけはあります。 彼が指す「マネジメント」とは、決して組織のトップだけに向けた言葉ではなく、 やっとこせ、肩書きが付くようになったレベルの私にでさえ、 「なるほど、こういう考え方で整理すればいいんだ」というような 気付きを与えてくれます。 「新しいポストは新しいやり方を要求している」 会社再編で変動の激しい私の会社では、 この考え方は、頭で理解するだけではなく、腑に落ちるまで考え、 行動として身につけていかねばならない指摘だと痛感しました。
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『明日を支配するもの』
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- 2007/10/17(Wed) -
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P.F.ドラッカー 『明日を支配するもの』(ダイヤモンド社)、再読。
組織に活力を持たせるには、何をどうすればいいのか・・・。 経営側の努力と従業員側の努力、双方がバランスよく存在していなければ 片手落ちで自己満足な結果しか生まないのだと思います。 で、本作ですが、経営側の視点で論点が整理されているのはもちろんのこと、 従業員が自らをマネジメントするための秘訣も列記されており、 自分の身において考えることができました。 「私は読む人間であり、かつ書く人間だな・・・」 「上司は聞く人間であり、話す人間だな・・・」 このギャップをどう乗り越えようか・・・というような。 自分のことを考えても、周りのことを見ても、 仕事における不満や不安はいくらでも思い浮かんできて、 「経営陣の指導力不足」「担当部が動かない」「上司の頭が固い」等々 愚痴を言い合ってばかりいますが、 実は、問題点を整理したり、現実を分析したりというステップを踏むことは まず無いんですよね~。 だから、結局、何も変わらず、不満が募るばかり・・・という。 自分と相手の特性分析ができているだけでも、 相当な業務改善・無駄の排除ができそうです。 しかしながら、相手を本当に見て仕事をする人は、なかなか居てくれないですよね~。 せめて自分だけは、そうでありたいと思います。
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『挑戦の時』
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- 2007/02/20(Tue) -
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P.F.ドラッカー、中内功 『挑戦の時』(ダイヤモンド社)、読了。
正直なところ、がっぷり四つに組んでほしかったなぁ・・・と。 往復書簡と銘打ちながら、 中内翁の手紙がキュー出しのような位置付けになっているのは ちょっと物足りない感じがしました。 それでも、ドラッカー博士の明晰な文章は、 非常に読みやすく、経済素人にはありがたい文章です。
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