『ミセス・ダウト』
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- 2013/03/02(Sat) -
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『ミセス・ダウト』
懐かしい作品をば。 でも、ちゃんと見るのは初めてかも。 喧嘩の絶えない夫婦がついに離婚。 折り悪く職を失った旦那には子供の養育権が認められず、 週に1度会うだけの関係に。 しかし、子供大好き!の彼は、老女に変装してメイドとして自分の家庭に潜り込む・・・。 正直、旦那さんとしての彼が魅力的なのかは、否だったかなと思います。 そして、なぜ子供たちがあそこまで父親にべったりだったのかも 最初のパーティのシーンではピンときませんでした。 年頃のお姉ちゃんが、あんな父親と仲が良いなんて・・・信じられず。 でも、ミセス・ダウトになった彼は、 空気も展開も読め、教育をきちんとし、ジョークも放てる、 なんとも魅力的な人物になっちゃうんですよね。 つまりは、主人公自身、自分の良いところが分からなくなってしまってて、 単なるわがまま屋に陥ってたということなんでしょうね。 それが、ミセス・ダウトという第三者的な目を通して、 もう一度、自分の家族や家庭のことを見直した時に、 自分自身が再生されるプロセスになっていたのかなと思います。 このあたりの持っていきかたが上手かったです。 ピアーズ・ブロスナンという、気障キャラを投入することで、 よい味付けになってましたね。 彼は、下心見え見えな登場の仕方でしたが、 冷静に見ると、実は子供たちを彼なりに愛する良い男だったのではないかと思いました。 ちょっと可哀そうな役回りでしたね。 そして、本作では、何と言ってもロビン・ウィリアムズ。 器用になんでもこなす役者さんですね。 しかも、お婆ちゃん姿が、全く違和感がない! これは特殊メイク技術の勝利なのか、彼の演技力の勝利なのか。 どちらも凄い。 最後は、丸く収めてしまうのではなく、 まずは午後を一緒に過ごすところから・・・という展開も、 現実的で良かったと思います。
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『オールド・ドッグ』
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- 2011/08/11(Thu) -
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『オールド・ドッグ』
ジョン・トラボルタ×ロビン・ウィリアムスという組み合わせに 期待度がぐーんと上がっていたのですが、 ディズニー製作のコメディだということを忘れていました(苦笑)。 ベタベタの笑いで、 なんだか、熱演している2人が可哀想に見えてしまう瞬間あり。 特に、ロビン・ウィリアムスは、役柄としてなのかもしれませんが、 とても老けてしまったように見えて、無理してドタバタしている感が・・・。 子役2人も、素直なんだか、こましゃくれてるんだか、設定が良く分からず。 あと、ところどころ、人間の表情なんかをCGで操作するのは ディズニーの得意芸なのかもしれませんが、 こういうのは生理的に好きになれません。 というわけで、なんだか、いろいろ残念でした。 トラボルタは、格好良かったけどね。
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『フィッシャー・キング』
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- 2009/02/22(Sun) -
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『フィッシャー・キング』
冒頭のラジオ・ブースのシーンから、 D.J.ジャックの暴言キャラでクスッと笑わせてくれます。 そして、その後の数カットでジャックが置かれたスターの座を理解させ、 一転して銃乱射事件の発生でその座から滑り落とさせる。 このあたりの演出のテンポがお見事。 ホームレス・パリーがパリーとなった経緯を知ってしまうと あまりに悲しいお話なのですが、 単なる悲劇の主人公に見せてしまわないのが パリーのキャラクターとそれを演じるロビン・ウィリアムズの演技力。 『12モンキーズ』もそうですが、 精神病患者を真正面から捉えて映画の中にいれてしまう テリー・ギリアム監督の力量には脱帽です。 パリーが幻覚で見てしまう炎を吐く赤い騎士が、 やたらアナログチックなところも、逆にリアリティがあったりして。 そんなパリーに引っ掻きまわされっぱなしのジャックですが、 最後はジャック自身も自分を見つけることができたようで、 ハッピーエンドでした。 マーセデス・ルールが演じるアンは、魅力的な女性でしたね。 自分をしっかりと持ちながらも、周りの空気も読んで対応できるという。 ジャックは果報者です。
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