『阪神タイガース暗黒時代再び』
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- 2016/06/13(Mon) -
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野村克也 『阪神タイガース暗黒時代再び』(宝島社新書)、読了。
出来の悪い子供ほど可愛いということでしょうか。 野村監督が唯一成功しなかった阪神タイガースの監督時代。 いろんな本で阪神のダメっぷりを指摘していますが、 なんとか阪神が変わるきっかけを与えようとする親心のようなものを感じます。 2012年の発行のため、登場する選手たちも知っている人が多く、 野村監督が言っているシーンを具体的にイメージして読めました。 新井さんとか((笑)。 今年も阪神は、新監督の下で新しい選手起用方針を貫こうと頑張っている姿は 面白いと思いますが、こと野球の戦術という面では物足りなさを感じます。 今年は改革の年であり、収穫は来年以降ということでしょうかね。
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『野村の実践「論語」』
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- 2014/12/27(Sat) -
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野村克也 『野村の実践「論語」』(小学館)、通読。
渋沢翁の論語からの流れで、ノムさんの論語へ。 もう、ノムさんぐらいになれば、 別に論語の言葉を借りなくても、十分ノムさんの言葉で重みを感じられます。 という意味で、本作の企画の意図は、あまり成功しているように感じませんでした。 ま、失敗しているということはなく、あまり意義がないという感じでしょうか。 ノムさんの言葉自体は、いつもどおり、勉強になりました。 「チャラチャラするな、自分のすべきことをしっかりやれ」という教えは、 今の時代からすると少し古い考えのように受け止められるのかもしれませんが、 私自身の頭が固いのか(笑)、ノムさんの教えは、すんなり頭に入ってきます。
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『プロ野球重大事件』
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- 2013/10/28(Mon) -
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野村克也 『プロ野球重大事件』(角川ONEテーマ21)、読了。
「寝る前にちょっと本読むかぁ~」と思って手に取ったら、 あまりの面白さに一気読み。昨夜寝たのは3時半・・・。 いきなり、読売巨人軍の「清武の乱」の話から始まり、 「つい最近の出来事じゃん!」と引き込まれてしまいました。 清武の乱そのものについては、あんまり深くは書かれていませんでしたが、 球界の盟主への配慮か、それとも、くだらないお家騒動とみて本分の野球の話に戻したか。 過去の出来事については、いろんな裏話も読めて、面白かったです。 何度も読んだ話なのですが、なんだか、文章に引き込まれるんですよねー。 不思議。
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『弱者の兵法』
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- 2013/09/13(Fri) -
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野村克也 『弱者の兵法』(アスペクト文庫)、読了。
周りの人と比べて、自分の資質が劣っていた場合、 どうやって勝負をして、勝ち上がっていくか・・・・。 「頭を使え!」 非常に分かり易い答えです。 考えれば考えただけ、自分の中に経験と論理が蓄積されていく。 年齢とともに衰える資質とは違い、いくらでも蓄積が可能な能力。 この言葉は重いですね。 自分では分かっているつもりでも、 考えている量が、著者と自分では、雲泥の差だと痛感。 状況を分析し、何をすべきか考え、様々な手法を試して、ベストを経験として残す。 この繰り返しが、人間としての厚みを増し、自信を強固なものとし、 周りからの信望を集めることができる。 まさにそのとおりです。 あと、紳士たれ、人間性の成長が大事という言葉は、 最近の自分を反省して、耳が痛かったです。 ちょっと仕事で、傲慢なやり方で進めてしまった案件がありまして・・・・。 ま、日々、反省と挑戦あるのみですね!
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『野村再生工場』
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- 2012/09/13(Thu) -
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野村克也 『野村再生工場』(角川ONEテーマ21)、読了。
言わずと知れた野村監督の本。 かつて読んだ野村イズム的な本と、きっと同じことを言っている。 でも、きっとそれが基本で大事なことだだから、 本人が書いても、他の人が書いても、何度も繰り返すんだろうなと 納得できるものがあります。 あと、楽天やヤクルトといったチームのことはあまり知らないため、 他の人が野村監督のID野球を語った本では、 どんな選手について、どんなことを言っているのか イマイチぴんと来ないところがあったのですが、 本作では、イメージすることが出来ました。 楽天やヤクルトの中でも、よく知られた選手にフォーカスしているという 構成の上手さもあるとは思いますが、それよりもストーリーテリングの力で どんな選手の何について語っているのかを、ちゃんと読む側に理解させながら 物語を展開しているところが、分かりやすいのだと思いました。 監督として、芽の出ない選手をいかに引き上げるか、 勘違いしている選手をいかに正していくか、 相手に合わせた指導の数々は、どれも凄いと思わざるを得ません。 一方で、この本を読んだサラリーマンたちは、 これらの訓話をどのように自分の仕事に活かしているのだろうかと そちらの方が気になってしまいました。 正直、私のようなろくな役職もないペーペー社員では、 監督という絶対的な立場の人が、下位に位置する選手に対して指導するという シチュエーションを、自分の仕事環境に当てはめることが難しいです。 もちろん、部長と私とか、社長と私といった、自分が下位のケースは 十分想定できるのですが、自分が野村監督の立場に立つケースって、 実生活ではないんですよねぇ・・・・。 サラリーマンの方々は、この本から何を学んでいるのでしょうか? それこそ上司に仕えるための術なのか、それとも自分が部長や社長になったときの備えなのか。 そこが知りたいと思いました。
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『勝利の方程式』
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- 2011/07/02(Sat) -
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永谷脩 『勝利の方程式』(知的生きかた文庫)、読了。
野村監督の勝利のセオリーを解説した本。 いろんなエピソードが盛り込まれていて興味深いです。 ただ、エピソードの構成が良く分からず、 なんだか、あれこれ雑多なものが詰め込まれているという印象です。 やはり、セオリーそのものを学ぶには、本人の手による著作を読まないと いけないと感じました。 あと、野村監督だけに興味があるだけではダメで、 球団にも関心がないと、感動を持って、その勝負の場面を感じられないということも よくわかりました。 だって、ヤクルト、知らないんだもん・・・・・・。 ID野球を語るなら、阪神よりはヤクルトだというのは頭では分かっているのですが、 選手を知らないと、描かれているシーンが頭に浮かんでこないんです。 それに、出来の良い生徒の話よりも、 出来の悪い生徒の話を、ボヤキを交えて聞いたほうが面白いんですよね。 てなわけで、阪神時代の野村監督の業績を 第三者の目で分析した本を読んでみたくなりました。
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