『ファインディング・ドリー』
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- 2018/06/24(Sun) -
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『ファインディング・ドリー』
『ファインディング・ニモ』の続編という位置づけなのかな。 そもそもドリーが、両親の元から迷い出てしまった迷子ちゃん。 健忘症で迷子のことさえ忘れてしまってましたが、 思い出したら両親を探さずにはいられなくなってしまい、冒険の旅に出ます。 ニモとマーリンを引き連れて。 うーん、ドリーの自己中心的な行動に、私はついていけませんでした。 私の目線は常にマーリンの立場で見てました。 仲間に連れまわされ、子供には突き上げられ、可哀そうなお父さん。 評価サイトでレビューを見ていると、障害児とどう向き合うかという視点で この作品を見ている人が多いようで、子供を持つ親御さんとしては 涙なしには見られない作品のようです。 子供を持たない私は、ついつい組織論とかの目線で見てしまいがちで、 和を乱すな!とか思っちゃうんですよねー。 心狭くてすみません。 第1作で、ニモは鰭が左右対称ではない障害児として描かれ、 第2作で、ドリーは記憶障害とか発達障害の障害児として描かれているという解説が どうやら主流みたいですね。 障害とどう向き合っていくのか。 両親や仲間に恵まれたドリーは、幸せ者だと思います。 でも、マーリンが呟く本音も、抹殺してはいけない言葉だと思います。 誰かが一方的に負担を背負うのはしんどい関係だと思います。 「息子が行方不明になったときドリーに助けてもらった」という過去の恩はあるにしても、 日々の生活の中でお互いにフラットに助け合える関係が理想なのではないかなと。 ドリーは一見自分勝手に見えますが、仲間を思う気持ちはピュアです。 そこに、この作品は助けられているのかなと思います。 ドリーの思い付きの行動に周囲が寄り添ってあげる優しさだけでなく、 マーリンのつぶやきにも耳が傾けられる世界になるといいなと感じました。 ストーリーは、ドリーの性格を反映して、 行き当たりばったりの無計画な展開だけで進んでいくので、 正直、ストーリーを追いかけるのがしんどかったです。 海水魚が淡水に入ったり、空中を行ったり来たりしたり、何でもありだなと(爆)。 ま、映像美を眺めるだけで、良しとすべき作品かな。 光の揺らめきとか、波の動きとか、見事です。
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『メリダとおそろしの森』
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- 2014/04/27(Sun) -
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『メリダとおそろしの森』
ピクサー映画ということで観てみましたが、 途中から飛ばし飛ばしの視聴となってしまいました。 なんだか、ものすごく間延びした作品のような気がして・・・。 とある王国では、王の下に3人の領主が。 結婚適齢期が迫ってきた王女のために、各領主の長男が名乗りを上げる。 しかし、おてんばな王女は結婚する気などサラサラなく、 あるべき王妃の姿に縛り付けようとする母親の王妃と対立。 そこで、王女は魔女の力を借りて・・・・・ って、王女、思考が浅はか過ぎでしょ! よりによって、魔女の作ったケーキを母親に「食べさせる」だなんて。 毒が入ってて死んじゃったらどうすんのよ。 魔法にかかって母親が大変な目に遭った瞬間でさえ、 「これは私のせいじゃない!」と言い張っていて、なんて自己チューなヤツなんだと、 呆れてしまいました。 米国人は、こういう、「最初はバカだけど困難をきっかけに成長する」という手の ビルドゥングスロマンが好きなのかもしれませんが、 自分勝手な人間が周囲の人を巻き込んで苦しめているだけな気がします。 ゼロで始まり、マイナスに陥って、ゼロに戻るという感じでしょうか。 プラス感が得られません。 前にも見ちゃったなぁ、こんなアニメ。 あと、もう一つ、序盤から気になっていたのは、 この作品を見た英国人は、どんな気分になったのだろうかということ。 明らかに英国の4つの領土を舞台にしていることが分かる設定で、 しかも、国王と3領主とも、お間抜けばかり。 スコットランド文化を下品なギャグにしているところもあり、 これはどうなのかなぁ・・・・と、他国民ですが心配になりました。 ま、本国の人は、分家に対して寛容なのかもしれませんが・・・。 ピクサーだからといって、安心して見られるわけではないのですね。残念。
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『トイ・ストーリー2』
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- 2011/11/25(Fri) -
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『トイ・ストーリー2』
続けざまに続編をば。 前回、ウッディに助けられたバズが、 今度はウッディを助けるために仲間たちと大冒険をするという 非常に王道な恩返しモノ。 安心してみていられます。 それに加えて、子供が成長していくとき、 おもちゃは置き去りにされるという悲しい現実も絡めてきます。 これって、解決しようが無い問題なんですよね。 成長とは新しい何かを選び取ることなんですから。 でも、ウッディたちは上手く克服したように感じました。 ご主人である子供と、同じオモチャの仲間たちとの関係がキレイに整理された感じです。 ということで、結論的には満足だったのですが、 今回は、ちょっとストーリーに違和感が。 ウッディ、博物館を目指しちゃうのかよ!? ここの心変わりの描写が、イマイチ弱いように感じました。 大事な場面なんですけどねぇ・・・・・。 そして、オモチャの世界でも勧善懲悪。 悪役ザーグはやっつけられ、黒幕プロスペクターも懲らしめられる。 意外と、仲間じゃないオモチャもいるんですね・・・・・苦笑。 ま、でも、キャラクターの活かし方は、やっぱり上手い。 ちょっとしたギャグセンスもさすが。
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『トイ・ストーリー』
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- 2011/11/20(Sun) -
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『トイ・ストーリー』
意外にも見ていなかった本作。 オモチャたちのアドベンチャーという設定は、 王道なので安心して見ていることが出来ます。 それぞれの個性的なオモチャたちが自分のポジションを持っているとともに、 PIXARならではの躍動感のある動きと、画面展開。 これは、人気が出るのも当然です。 (シドに改造されたオモチャたちは不気味だったけど・・・・・・) オモチャを大切にね!ということを台詞で言うことはせずに、 しかし、子供たちにそのような感情を喚起させる演出も見事。 DISNEYの良さと、PIXARの良さが、上手くミックスされていると思います。 この作品を見た子供たちは、ウッディの嫉妬の心を、どう捉えるのでしょうね。 新しいおもちゃに取って代わられて可哀想と思うのか、 それとも新しい友達に酷いことをすると怒るのか。 ちょっと気になります。 ま、最後は大団円で終わって、めでたし、めでたしです。 今回は、吹き替え版で見ましたが、 唐沢寿明さん、所ジョージさんともにバッチリな配役でしたね。 俳優さんがやると、ぎこちない印象がついてまわるものですが、 この2人は、さすが芸達者です。
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『ファインディング・ニモ』
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- 2009/12/15(Tue) -
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『ファインディング・ニモ』
今更ながらニモを観ました。 実際は感情を想起させない無表情の海の動物たちに あれだけの表情を与えて、キャラクターを作ってしまうのは流石ですね。 これは、確かにヒットするわ。 でも、ダイバーの身からすると、キャラが立った主要キャストたちよりも、 魚の群れ、クラゲの漂い加減、イソギンチャクの揺れ、波の揺らめき、太陽のきらめき、 こういう「海の動き」にリアリティがあって、惚れボレ。 ピクサーのCG技術、ホントすごいよ! 海洋公園で太陽を見上げると、あんな感じだもんなぁ・・・・・。 ちょっと気になったのは、 個のキャラクターではなくて、種で善いモノ・悪いモノが決められているようで、 そこは、残念でしたね。 相変わらずサメは悪者で、しかも魚を食べない誓いをしているなんて、ナンセンス! そりゃ、ロブさんも怒りますわな。 ストーリーは単純明快アドベンチャーで、まぁ良かったのではないでしょうか。 実際のクマノミは絶対に自分のテリトリーから出ないけどね(苦笑)。 しかし、なんだかんだ言っても、最もキレイで、最も神秘的なのは 本物の海ですよ!! 海行きたいなぁ~。
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『WALL・E』
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- 2008/12/29(Mon) -
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『WALL・E』
ディズニーアニメを映画館で観たのは初めてです。 ちょっぴりスパイスの効いたストーリーのようだったので 気になって見に行きました。 さて、前半は、ほとんど台詞らしいセリフが無いままに物語が進行していきます。 つまりは、「動きで魅せる」ということなのですが、さすがディズニー。 ちょっとした所作で、キャラクターの性格をばっちり描写していきます。 そして、人間が作り上げてきた文明社会への皮肉も効いてます。 地球を捨て、700年間宇宙船の中で快適な暮らしをしてきた人類の末裔は ぶよぶよで主体性の無い風船人間。 それはまるで『1984』のような世界。 心を持ったロボットはWALL・Eだけなのかと思っていたら、 意外や他のロボットたちも自分を持っていて、 そこは無機質にならないディズニーらしさでした。 最後、現実的なラストシーンに持っていくのかと思いきや、 夢のある終わらせ方もディズニーですね。 厳しい文明批評を裏に秘めながらも、心温まるアニメーションでした。
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