『虞美人草』
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- 2011/10/19(Wed) -
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夏目漱石 『虞美人草』(岩波文庫)、通読。
冒頭、いきなり会話文が延々と続き、圧倒されてしまいました。 人間関係やシチュエーションが良く分からないんだけれども、 なんだか読みたくなるワクワク感。 この誘導力は凄いです。 ただ、なかなか人間関係が見えてこないところに、 私の気持ちは切れてしまって、途中から流し読みになってしまいました。 でも、どこまで意味があるんだか、無いんだか分からない会話の応酬は やっぱり気になってしまって、そこは力を込めて読んでしまいます。 てなわけで、非常にアンバランスな読み方をしてしまったので、 また、落ち着いた頃にきちんと読み直したいと思います。
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お正月
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- 2007/01/03(Wed) -
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新年あけましておめでとうございます
今年もぐうたら寝正月を過ごしてしまい、 やっと東京に戻ったものの、依然、行動リズムが田舎のゆったりテンポのままです。 3連休明けぐらいまでには復旧させましょか・・・てな具合で。 正月は、地元の榊原温泉でぐうたら。 『枕草子』で清少納言が有馬の湯、玉造の湯と並んで賞賛したところから 「三名泉」として地元では有名な温泉でございます。 歓楽街とは無縁で、保養地として地味に栄えている街ですので、 家族とゆったりするにはいい温泉でした。 昨日は、久々に『吾輩は猫である』なんぞをつらつらと読み始め、 「明治時代におけるこの漱石の抜群のユーモア感覚は天才だなぁ」 と感嘆しつつ、なんとなく親が点けていた忠臣蔵10時間放送に 私もなんとなく付き合ってしまい、無為な1日となりました。 今日あたりはそろそろピリッとしないとなぁ・・・と思い、 村上陽一郎の『安全学』を持って帰京しましたが、 前回読んだ時に引いた線を追うので精一杯。 読書は、明日から本格再開と行きましょか。
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『文鳥・夢十夜』
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- 2006/07/25(Tue) -
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夏目漱石 『文鳥・夢十夜』(新潮文庫)、再読。
実用書を読む傍ら、何故か漱石が読みたくなって、 この本を1作品ずつちまちまと読んでいました。 ラジオで南原さんが黒澤明監督の『夢』について話していたのが 頭に残っていたのでしょうか。 ・・・こんな夢を見た・・・ 読むのは2度目でしたが、やっぱり受け入れられませんでした。 難解。 両親も映画『夢』は理解できなかったと言っていたので、 そういう血なのでしょう。 むしろ、「文鳥」が良かったです。 漱石門下の人々に向けたユーモアが心地よい。 「永日小品」でも、漱石自身の日常を描いた作品が活き活きとしていて 興味深かったです。 「思い出すことなど」は、修善寺の大患を中心に描いているため、 どうしても「病」「死」「苦」が、前面に出たり、根底を流れたりで、 読んでいて苦しかったです。 闘病の描写は未だ慣れません。
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『ことばの饗宴』
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- 2006/04/23(Sun) -
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岩波文庫編集部『ことばの饗宴』(岩波文庫)、読了。
「面白い本はないかなぁ」という視点で読んだのですが、 以前に読んだ『ことばの花束』に比べて、発見が少なかったような。 ちょっと残念。 夏目漱石が如何に素晴らしい作家であり、 寺田寅彦が如何に素晴らしい随筆家であったかを 再認識できました。
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