『いつか晴れた日に』
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- 2011/10/15(Sat) -
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『いつか晴れた日に』
なんの知識も無く、ただ「アカデミー脚本賞」だと書いてあったので 試しに観てみました。 イイ! 19世紀のイギリスを舞台にしているのですが、そのお上品さを上手く画面に乗せています。 ややもすると、嫌みったらしさや時代遅れなところが出てしまう懸念のある時代と舞台ですが、 そこを上手くコントロールして魅せています。 そして、そのお上品さと奥ゆかしさを体現しているのが、 長女を演じたエマ・トンプソン。 彼女の演技は素晴らしかったです。 耐えて、耐えて、そして最後に見せるシーンに感動しました。 この長女の役どころを活かしたのが、次女を演じたケイト・ウィンスレット。 天真爛漫な妹を演じることで、一層、エマ・トンプソンの姿が浮き上がってきます。 キャラクター設定とキャスティングがバッチリはまっています。 男性陣は、ヒュー・グラント、アラン・リックマンと、これまた豪華。 ラブコメではないのにヒュー・グラントが登場してきたことに笑ってしまいましたが(失礼!)、 優柔不断な男の役は、やっぱり上手いですね。 あと、この時代の衣装を着ると、一層頭が大きく見えます(苦笑)。 ストーリーに大きな盛り上がりをあえて作らずに、 英国の郊外の風景の中で、淡々と生活を描いていく作品ですが、 非常に面白く見ました。 素敵な映画です。
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『新しい人生のはじめかた』
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- 2011/01/16(Sun) -
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『新しい人生のはじめかた』
ロンドンを舞台にした大人のラブコメです。 前半は、ダスティン・ホフマン演じるハーヴェイと エマ・トンプソン演じるケイトの、それぞれのある日を描いているのですが、 仕事がうまくいかないハーヴェイは自分勝手さ爆発。 そのイライラを娘の結婚式に引きずり込んで、空気の読めない行動連発。 一方、ちょっと困ったちゃんな母親に引きずりまわされて 自分の人生を楽しんでいないケイト。 でも、実は、そんな母親を理由に人生から逃げているだけ。 バックグラウンドをしっかり伝えようという意図なんでしょうけれど、 それぞれの要素のバランスがちょっとずつ強すぎて、 2人のキャラクターの嫌なところが目につきます。 そのため、なんだか感情移入しにくい・・・。 でも、空港のラウンジで2人が出会ったところから空気がふわっと軽くなります。 2人の表情も自然な明るい感じに。 ここから、ぐーんと面白くなりました。 台詞自体は、ずば抜けて面白いというわけではないのですが、 2人の口を突いて出てくるテンポや言い方が面白いんです。 最後まで、会話が生き生きとした感じで、サスガの競演です。 ストーリーは極めて王道。 見せ方も、さほど奇をてらわずに、これまた王道。 むしろ、ポーランド人の隣人の話とか、白スーツの袖のタグの話とか、 ちょいちょいインサートさせる割には、大した展開に発展しないという、 ちょっとガッカリ感。 でも、最後に、ダスティンとエマの身長差を ズバリと笑い飛ばしたところは拍手喝采。 身長差が、映画を見てる間じゅう、面白くて仕方が無かったんですよねー。 それにしても、ダスティン・ホフマン、 70歳オーバーで、普通にラブコメが出来ちゃうことに驚きです。 画面に違和感無いし。笑顔が素敵。 でも、不整脈で心臓バクバクしちゃうんだから、この年で階段を走っちゃダメよ(笑)。
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『パイレーツ・ロック』
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- 2010/11/04(Thu) -
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『パイレーツ・ロック』
60年代のイギリスには民放ラジオがなく、BBCではほとんど音楽が流れなかった。 そんな可哀そうな国民たちにエンターテイメントを与えたのは、海賊局。 洋上の船から24時間放送し続ける、まさにパイレーツ・ラジオ局。 とにかく雰囲気が良い! 音楽命のDJたち、それを支えるスタッフたち、皆をびしっとまとめる船長、 どれもこれも曲者ぞろいで、チームワークもあるのかないのかわからないけど、 船内のノリだけは抜群!! まじめに一生懸命バカをやることほど楽しいことはない!というのを まさに実行している人たち。 この生活、楽しそー。本当に羨ましい。 ストーリーのほうは、有って無いような感じでして(苦笑)、 そこを求められる方には正直きついと思いますが、 観ているだけで、聴いているだけで、十分に楽しかったです。 DJカウントはやたら男前だし、DJデイブは毒舌散らすし、 DJギャヴィンはエロエロだし、DJサイモンは超ナイーブ。 でもって、船長クエンティンが格好良いんだなー。決まってるんだなー。 繊細なカールを演じたトム・スターリッジに、 なんとなく弟が重なってビックリ (゜-゜)
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