『くっすん大黒』
- 2011/06/26(Sun) -
町田康 『くっすん大黒』(文春文庫)、読了。

今まで読んだ町田作品で、最も面白かったです。

現実性のあるストーリーが展開され、
しかし、主人公の思考はどこか的外れで、
そのバランスが良かったです。

そして、その理性と不条理のバランスをとっているのが
大黒様の置物だという設定が、またまた不思議な世界観を醸し出しています。

芥川賞の審査員の面々には、
『きれぎれ』のほうが評価が高かったようですが、
私は、あそこまで行ってしまうと、ちょっとついていけなくなってしまいます。
というわけで、いつもながら、「芥川賞は苦手だなぁ・・・」という感想に落ち着きました。


くっすん大黒 (文春文庫)くっすん大黒 (文春文庫)
町田 康

文藝春秋 2002-05
売り上げランキング : 6946

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ
この記事のURL |  町田康 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『きれぎれ』
- 2011/05/01(Sun) -
町田康 『きれぎれ』(文春文庫)、通読。

町田作品2つ目ですが、
本作は、面白さよりも読みにくさの方が気になりました。

なんでだろ?
作品のもつ世界観は、同じような印象なのに。

ちょっとストーリーを追いかけにくかった気がしました。


きれぎれ (文春文庫)きれぎれ (文春文庫)
町田 康

文藝春秋 2004-04-07
売り上げランキング : 127998

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

この記事のURL |  町田康 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『夫婦茶碗』
- 2011/01/17(Mon) -
町田康 『夫婦茶碗』(新潮文庫)、読了。

どんな作家さんかよく知らなかったのですが、
時々、本読みさんのBlogでお名前を見かけるので、挑戦してみました。

2本収録されているのですが、
最初の「夫婦茶碗」で、ぐいぐい世界に引き込まれてしまいました。
「なんなんだ、この、とめどない独り語りは~!?」って感じで。

変に文語体な口調と、でも時々現れる現代の風物とに、
なんだか、今風の落語家さんがアレンジした古典落語のような趣を感じてしまいました。
きっと独り語りという枠組みもあっての印象だと思いますが。

本来は、主人公の空想の世界を楽しむのが王道かと思うのですが、
私は、夫婦2人の間で交わされる、空疎なのか似た者夫婦なのかよくわからない
不思議な会話の世界に引き込まれました。

一方、もう一本の「人間の屑」は、出だしのグダグダさに期待値が上がったのですが、
展開にあまり新鮮味を感じられず中盤がダレたような印象です。

解説は筒井康隆が書いていますが、
私には、町田康の描く世界には生活臭が充満している感じがして、
ちょっと筒井作品とは違うかな・・・と思います。
ま、そのあたりの見極めのためにも、他の作品も読んでみたいですね。


夫婦茶碗 (新潮文庫)夫婦茶碗 (新潮文庫)
町田 康

新潮社 2001-04
売り上げランキング : 11254

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ
この記事のURL |  町田康 | CM(0) | TB(1) | ▲ top
| メイン |