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『笑うハーレキン』
- 2023/06/03(Sat) -
道尾秀介 『笑うハーレキン』(中公文庫)、読了。

主人公は、腕の良い家具職人。
かつては多くの従業員を抱える家具メーカーを経営していたのに、
今は小型トラックで家具の修理から寝泊まりまでするホームレス家具職人。

子供の死亡事故、奥さんと離婚、事業の失敗、倒産、自己資産で補填、全財産を失う・・・・・
転落のきかっけは良くある展開ですが、その結果、ホームレスとなっても
家具職人として生計を立てているのは根性あるなと興味を持ちました。

一方で、子供を亡くした時から自分に付きまとっている「疫病神」という名の幻覚症状。
主人公が一人になると表れ、なんだかんだと話しかけてきては、主人公の心を乱します。
つい先日、長野の猟銃立てこもり事件があったばかりなので、幻覚症状の描写はドキッとしますね。
この主人公みたいにある程度共存できる心の余裕があれば暴走してしまうことも
抑えられるのかもしれませんが、人生経験がないと難しそうですね。

物語は、この家具職人の元に弟子入り志願してきた謎の女の子と、
同じ空き地に住むホームレス仲間との交流が軸なのですが、
後ろ暗い過去のあるホームレスたちはお互いに詮索しないという暗黙の了解があるので
謎の女の子が押しかけてきても受け入れてあげます。

私としては、この女の子の行動は謎過ぎるし、強引すぎるだろー、と思っちゃいましたが、
でも、ホームレスという立場にいると、人間関係が希薄になっちゃうので
新しい人を受け入れて、何か穴を埋めようとしちゃうのかなぁ・・・・・と思っちゃいました。

家具職人としてのお仕事小説の部分は興味深く、
またホームレスたちとの交流も、お互いに配慮をしあってる人間的な感情を見ることができて
優しい人たちの様子にほっこりしました。

中盤で人が亡くなる事件が起き、その後、終盤には主人公たちが別の事件に巻き込まれますが、
うーん、事件そのものの描き方がなんとなく中途半端な印象で、
事件後、「え、このまま元の場所でホームレス生活続けてて大丈夫なの?」と
疑問を持ってしまいました。

登場人物たちは魅力的でしたが、小説としてのまとまりに関しては、
ちょっと物足りない印象でした。




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『ソロモンの犬』
- 2023/05/03(Wed) -
道尾秀介 『ソロモンの犬』(文春文庫)、読了。

読み始めたら展開が気になってしまい、仕事ほったらかしで読んでしまいました(苦笑)。

散歩に連れ出した犬が車道に飛び出し、リードを持っていた小学生が車道に引っ張り込まれて
トラックに轢かれて即死するという事故が起き、その小学生と顔見知りの大学生4人組が
たまたま事故現場に居合わせたことで、事故の真相に迫っていくという物語。

正直、中心となる事故が飼い犬に引かれて・・・という話だったので、
盛り上がりに欠けそうな印象を読む前は持っていましたが、
この大学生4人組の人間関係というか、お互いを観察している感じもあり
サスペンスに加えて、人間の社交におけるしんどさみたいなものも読むことができて
面白かったです。

この大学生4人組に動物生態学の助教授が絡んでくる他、
不思議な存在感を持つリバーサイドカフェという空間が絡んできて、
最後は、なかなか不思議な感覚に陥る展開でした。

時間軸が細かく前後するのと、大学生4人の会話劇が結構特徴的な話し方をするというか、
理屈っぽかったり、言い回しが皮肉っぽかったりで、読むのは疲れる本でしたが、
道尾作品なら許容範囲かな。

終盤、とある人物が暴力的に暴走しますが、そこはちょっとリアリティなかったかな。
あまりに独善的で。
大学生側が、鬱屈はあるものの、本質的には根が良い人だったので、
なんとか最後は明るい感じで終われたのかな。




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『花と流れ星』
- 2023/02/18(Sat) -
道尾秀介 『花と流れ星』(幻冬舎文庫)、読了。

ブックオフで見つけて、裏表紙のあらすじを見ると短編集のようだったので、
気軽に読めるかなと買ってきました。

主人公は、霊現象探求所・所長の真備、助手の凛、事務所に出入りする売れない小説家・道尾の3人。
どうやら、彼らが登場する長編作品が既にあって、
こちらは続編的な扱いなのかな。
長編の方は読んでないので、3人の関係性とか、大きな事件の影響とか、
細かいニュアンスがよく分かりませんでした。

各短編は、この3人の誰かが巻き込まれた日常の疑問(一つカルト騒動がありますが)を
真備がその洞察力と推理力で解決するというもの。

1つ1つの物語は、ちょっと強引な展開だなぁと感じるものが多く、
あんまり小説の世界観に引き込まれませんでした。

3人の誰かに共感出来たら、たぶん楽しめたと思うので、
先に長編の方を読むべきだったのかもしれません。




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『スケルトン・キー』
- 2023/01/01(Sun) -
道尾秀介 『スケルトン・キー』(角川文庫)、読了。

年内に読み終えようと手に取ったのですが、
予定通りにいかず越年・・・・・。
新年一発目がサイコパスの残虐グロ作品となってしまいました(苦笑)。

2歳半で児童保護施設にもらわれ、そこで18歳になるまで育った主人公。
里親希望の人間も現れず、一人で自活してくことに。
子どもの頃から恐怖心などを感じることがなく、
目の前に生じた問題を、時には直截的に、時には暴力的に解決し、
園の子供たちだけでなく職員からも少し距離を取られていたものの
本人にはその税室を解決する術がなく、受け入れながら仕事をしていきます。

この主人公に、園の時代に仲の良かった少年が久々に連絡をしてきて、
会ってみると、「お前の母親を散弾銃で撃ち殺してお前を孤児にしたのは俺の親父だ」と。
「おいおい、こんなこと本人に平気で伝えるのかよ・・・・」と思ってしまいましたが、
この少年は、知能的に標準をかなり下回っているような描き方がされており、
「これは、ケーキの切れない少年ってやつか・・・・・」と納得。

そこから急展開して、この少年の父親が惨殺され、
さらには園で一緒に過ごして里親にもらわれていった少女が自宅で惨殺され、
主人公の周辺で、人間の所業とは思えないような酷い殺人事件が短期間に
連続して発生します。

その事件描写の中で、ところどころ、「ん?!」と引っかかる部分があったのですが、
その真相が中盤あたりで明かされ、なるほどねー、そういうことかー、と
サイコパスが、いったい何人登場してくるんだよ!って感じですが、
まぁ、道尾作品だからサイコパス推しなのは仕方なし。

サイコパスが、自身のサイコパス加減の由来、つまりは遺伝と外因という2点ですが
その2つに悩まされ、しかし恐怖は覚えずに、可能な方法で対処しようとする
その姿を見て、やっぱりサイコパスは問題解決能力という点で最優秀な人材だよなーと
思ってしまいました。

私が、小説に登場するサイコパスな人々を毛嫌いすることが少なく、
むしろ共感を覚えがちなのは、その自分自身で道を切り拓いていける能力に
憧れている部分があるからだと思います。

まぁ、本作のように、人を殺すことで解決しようとは思いませんが。

一番、作中での変貌ぶりというか、本質の隠蔽ぶりに驚かされたのが、
仲良しだった少年(主人公の母親を殺した男の息子)です。

ケーキの切れない少年のように描かれながら、しかし、どうやったら自分が生きていくのに
最も利益があるかという観点で、人を選んでしっかりくっついていき、うまい汁を吸います。
その本来の目的を一切周囲に感づかせることなく、ちょっとおバカな子供を演じきっている
その能力に感嘆しました。
こんな人、周りにいたら怖いですけど。

新年早々、グロい読書となりましたが、
やっぱり小説って面白いよなー、と実感させてくれる作品でした。




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『龍神の雨』
- 2021/04/06(Tue) -
道尾秀介 『龍神の雨』(新潮文庫)、読了。

大藪春彦賞受賞作品ということですが、
あんまり意識したことがなかったので、受賞作が自分の好みに合うのかどうか
イメージがわかなかったのですが、検索してみたら受賞作も候補作もそれなりに読んでました(笑)。

ハードボイルド小説・冒険小説に与えられるということなのですが、
本作を読んでみて、うーん、その定義に合っているのかしら?とやや疑問。
というか、他の受賞作を見ても、ピンとこないです。
硬派な感じの作品というぐらいの緩やかな括りのような気がします。

親の再婚により血の繋がらない他人が「家族」として家庭の中に入ってきた後で、
血の繋がった親が亡くなり、継母・継父と兄弟だけが残されてしまった特異な家族が2つ。
その2つの家族が、万引き事件をきっかけに接点を持ち、
そして、殺人事件に巻き込まれていく・・・・・・。

この子供たちの目から見た、継母・継父への嫌悪感とちょっと配慮をする感覚が
見事に描かれていて、「あぁ、知らない人が突然家族として家の中に入り込んでくるのって
こんな感覚なんだなぁ・・・・」と、4人の視点から見える景色に納得しました。

一方で、ミステリとしては、物足りない感じでした。
殺人事件が起き、それをいかに隠ぺいするかという視点で物語が進んでいきますが、
淡々と進んでいくような印象を受けてしまい、あまり興味が持てませんでした。
隠ぺいしようと兄妹は必死に頭を回転させますが、ちょっと理屈っぽいかなと。
人間、窮地に陥ったときに、こんなにいろいろ考えられるだろうかと。

事件の展開にドキドキしたのは、むしろ万引きシーンの方。
店員側の視点も含めて、どういう展開になるのか、発覚後の駆け引きにおける心理戦も含め
面白かったです。

個人的には、圭太の視点が、一番、人間として安心できる心情の持ち主だったので
圭太目線で本作を読んでました。

最後のシーン、小学生ながらこんな場面に居合わせてしまった彼の不幸を思い、
その後の人生において、少しでもトラウマにならなければと祈りたくなりました。




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『月と蟹』
- 2019/02/03(Sun) -
道尾秀介 『月と蟹』(文春文庫)、読了。

直木賞受賞作品という情報以外、何も前知識のないまま読みました。
そのため、いつものグロい世界が感じられる道尾作品なのかな、
直木賞を獲るぐらいだから、よっぽどグロいのかなと期待してしまいました。

結論から言うと、直木賞を獲れる程度にグロさがマイルドになった作品でした。
私が期待している道尾作品とは、少し違ったかなというのが正直な感想です。

主人公は、鎌倉に引っ越してきた小学生。
学校のクラスになじめず、一緒に遊ぶのは同じ引越し組の境遇の男の子だけ。
2人で毎日のように海岸に行っては、
小魚やヤドカリを捕まえて遊びます。
海から連れ出して、小穴の中の水たまりで育てようとしたヤドカリがほぼ死んでしまい
唯一残ったヤドカリを「ヤドカニさま」として神格化したり。

この前半の描写で、「子供っぽいなぁ」という感想を持ってしまいました。
普通の小学生の男の子なんてこんなもんだと思いますが、
なんせ道尾作品ですから、頭でっかちな少年像を求めてしまうんですよね(苦笑)。

この男の子2人だけの遊びに、同級生の女の子が加わってから
3人の中の人間関係が複雑に変化し始め、小学生らしい愛憎が始まります。
そして、主人公の家では、父親と死別した母親に新しい恋人の影が見え隠れし、
少年は家でも愛憎の感情に巻き込まれていきます。

このあたりの心理描写はさすがだなと思いました。
特に、子どもの間での細やかなしぐさや表情に出る愛憎の感情を丁寧に描き、
それを見つけた子供がどんな風に感じ取るのかもよく描けていると思います。
このあたりが、直木賞受賞作の理由なのかなと私は感じました。

一方で、思いのほか子供たちは大人な考えを持っており、
自分の愛憎、とくに憎の感情を、自分の中に押し込めて耐えようとします。
ここで爆発したり、尖がったりするのが道尾作品らしさだと思っているので、
ウジウジしている感想を持ってしまいました。
スカッと感が足りないというか。

最後の展開も、ある種、スカッと感がないのですが、
これはこれでリアリティがあったかなと。
というか、現実世界なんてこんなもんだろうなという印象を受けました。

解説で、伊集院静氏が、道尾作品における少年について
「少年たちは哀しみを抱いていることに戸惑っている」と表現しており、
それは、まさにその通りだなと思ったのですが、
そお戸惑いが外に向けて爆発することを願ったのが私であり、
本作では内で処理されてしまった感じでした。




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『光媒の花』
- 2017/08/22(Tue) -
道尾秀介 『光媒の花』(集英社文庫)、読了。

連作群像劇というスタイルの道尾作品は初めてでした。

冒頭の「隠れ鬼」。
主人公が子供の頃の夏に避暑地で経験した年上の女性との出会い。
熊笹の生い茂る空き地へ、毎日会いに行くというファンタジーな感じで物語は進みますが、
終盤、やっぱり道尾秀介!というグロい終わり方。
タイトルを見返すと、また不気味さが光ります。

というわけで、続く「虫送り」も、これまた不気味。
道尾秀介×虫という組み合わせが、すでに気持ち悪いですが、
虫送りというある種の農耕儀式を、ここまで不気味な道具に使う人も
なかなかいないのではないでしょうか。さすがです。

ところが、この不気味さが、「冬の蝶」あたりから
少しずつ、人間の内面の葛藤の積み重ね、ひいては人生を描いていく作品に
タッチが変化していきます。
このあたりの匙加減が絶妙。

苦しみを背負ってきた人間が、
ある出来事が切っ掛けで視野が変わり、
過去の自分と決別するとともに、周囲の人にも寛容になれる、
そういう前向きな気持ちになる読後感が、
道尾作品ということを忘れさせてくれるほどでした(苦笑)。

連作群像劇のつながり具合も面白かったですし、
そのつながりの中で感じられるグラデーションもまた面白い作品でした。


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『カササギたちの四季』
- 2017/01/28(Sat) -
道尾秀介 『カササギたちの四季』(光文社文庫)、読了。

道尾作品にしては、やけにカラッとした作品で、
「いつか、どーんと暗い話に落ちるのかな」と思って読み進めましたが、
最後までのほほんと明るい作品で、
菜美の身に起きた事件とかに期待しちゃった分、なんだか肩透かし。

道化役が、一見それらしいけど的外れな推理を披露し、
それを探偵役が覆していくという二段推理は作品として手が込んでいると思いますが、
探偵役が道化役の顔を潰さないように、わざと的外れな推理を当たっているかのように
見せてあげるという演出は過剰ではないかと思いました。
また、そこまでしなければいけない理由も、ないように思えました。

1個1個は、たいした罪のないお話なので、
気軽に読むには手ごろな本ですが、
道尾作品だと思うと、なんだか勿体ないなぁ・・・・と思ってしまいます。


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『球体の蛇』
- 2016/01/04(Mon) -
道尾秀介 『球体の蛇』(角川文庫)、読了。

幼なじみの姉妹の姉が子供の頃に自殺した。
その真相を知る主人公の男は、姉に似た雰囲気を持つ女性に出会い、
その女性に会いに行くのではなく、覗きに行くために床下に潜る・・・・・。

江戸川乱歩か!という感じの設定ですが、
床下に潜るという行為も、あくまで物語の中の1つのパートに過ぎず、
主人公と姉妹をめぐる物語が、長い時間をかけて語られ、振り返られ、進んでいきます。

この姉のサヨの人物造形が何とも不気味で、
大人の行動ならまだしも、小学生、中学生の頃に、このような思考回路を持っているとなると
相当に歪んだ何かを感じてしまいます。

その妹のナオは、純真で明るい女の子なので、ますます対比が際立ってきます。
しかし、その純真さは、姉の影響があることが段々と分かってくるにつれて、
こちらも何か歪んだものを感じざるを得ません。

大人になって、ようやく、コトの真相らしきものに近づいては行くものの、
その解釈は読者に任されており、自分なりの読み方ができるようになっています。

いくつか考えられるストーリーがあるのですが、
いずれにしても切ない結論になってしまうのが、何とも言い難いです。

読ませてくれる一冊でした。


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『ラットマン』
- 2015/04/16(Thu) -
道尾秀介 『ラットマン』(光文社文庫)、読了。

上手く楽しめませんでした。

どんでん返しに次ぐどんでん返しを楽しむ作品なんだとは分かっているものの、
こんなストーリーにする必然性がないのではないかという疑問が
ずーっと付いて回ってしまい、作品の世界に入っていけませんでした。

なんでバンドなんだろうか、
なんで子供時代の不幸な思い出があるんだろうか、
なんで父親は出て行ったんだろうか、
なんで死のうとするのだろうか、死を作ろうとするのだろうか・・・・・・・

いろんな疑問が、読み終わっても、頭の中に残ってしまっている感じです。

こういう作風の著者なんだと思って読むしかないのかもしれませんが。


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