『イングロリアス・バスターズ』
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- 2011/01/09(Sun) -
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『イングロリアス・バスターズ』
尺の長い映画はあんまり得意じゃないので、 観ようかどうか迷っていたのですが、観て良かったです。 150分が、全然長く感じませんでした。 無駄なシーンを排除して、テンポ良くみせていきます。 いろんな映画へのオマージュが込められているというようですが、 私はそこまで映画に詳しくないので、残念ながらその観点では楽しめず。 でも、一本の作品として、純粋に面白かったです。 特に、SSのランダ大佐のキャラクター設定が秀逸。 役回りも、シーンの割り振り方も、台詞も、全てにおいて美味しい役です。 そして、クリスト・フヴァルツが、それを見事に演じていきます。 この作品では、彼が主演だと言ってもいいくらい。 全く知らない役者さんでしたが、その分、演技そのものを楽しめました。 他にも、登場する俳優さん、女優さんは知らない人ばかりでしたが、 ユダヤ人ショシャナを演じたメラニー・ロラン、 そしてドイツの看板女優ハマーシュマルクを演じたダイアン・クルーガーの 美しさが印象に残りました。 反対に、ブラッド・ピットは完全に食われてたような印象。 あんまり見せ場が無かったような。 これでは物足りないです。 キャラクター設定としても、あんなに殺人部隊として成果を上げていながら、 プレミア作戦ではイタリア人になりすまして会場に潜入・・・って、 イタリア語ほとんど喋れてないじゃん(爆)。 なんだか、ここの杜撰さのせいで、 それまでの成果にリアリティが無くなってしまったのが残念。 イタリア語の件は、笑わせるポイントだったのでしょうけれど リアルさとギャグの切替のポイントがずれてたような印象です。 そこは、ランダ大佐の最後のシーンもそう。 あれだけ頭の切れる人物が、なぜこんな事態に陥ってしまうの?という感じ。 それでも、作品としては、EDもスパッと締めて、 最後まで徹底して非常にシンプルな作り。 シンプルさで面白さを出せるのは、サスガの力量です。 全額返金しバスターズCPをやってただけのことはありますね。
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『パルプ・フィクション』
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- 2008/10/20(Mon) -
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『パルプ・フィクション』
長いけど飽きずに楽しめました。 なんといっても、会話の妙。 そして個々のキャラクター設定がお見事。 時間軸をずらした連作短編集という趣の作品ですが、 「パルプ・フィクション」と銘打っているとおり、 内容的にはどーでもいい物語群。 でも、それをググイッと見せるのは流石です。 会話のテンポとアーティスティックな画面、そしてノリノリの音楽たち。 お見事!
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『KILL BILL』
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- 2007/09/01(Sat) -
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『KILL BILL』(NTV放送)
日本映画好きにはたまらない映画なんでしょうねぇ・・・。 映画素人の私は、単純にアクションシーンを楽しみました。 初っ端のコッパーヘッドとのナイフ格闘から魅せてくれます。 女2人が対峙する姿は美しい。 そして、交渉成立かと思いきや突然訪れる死、 という展開により、本作が、ただただ復讐に明け暮れる物語だと 観る者に分らせてくれます。 病院のシーンとか、戦う過程の姿だけではなく、 戦いの結果である「傷口」、さらにはその傷口ができる「瞬間」まで リアルに見せつけてくれるので、グロいなぁと閉口しながらも、 青葉屋の戦闘シーンは見入ってしまいました。 切断され血が吹き出るので、爽快なアクションシーンではないのですが、 見ずにはいられないものがありました。 GoGo夕張との対決も見事。 栗原千秋さん、眼差しの強さが印象的です。 可哀そうな最期でしたが。 オーレン石井との対決は、ちょっと物足りなかったですね。 着物姿だと動きに制約があるからかな? そして、雪景色の庭は、なんだか嘘っぽい雪景色でしたね。 雪じゃないような質感。 でも、オーレンに関しては、「ヤッチマイナ!」が聞ければそれで満足。 國村隼さんは、凄みのある親分が似合ってましたが、 若干台詞が聞き取り辛かったです。 そして、麿赤児さん、『IRON POT』思い出しちゃいました。 沖縄のシーンではB級ぶりが突出してましたが、 なぜにあの舞台は沖縄? あんまり沖縄らしいシーン、無かったんですけど・・・。
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