『闇の歯車』
- 2016/05/25(Wed) -
藤沢周平 『闇の歯車』(講談社文庫)、読了。

押し込み強盗を企む男が
共犯者を募っていく過程を描いた作品。

なので、押し込みメインで期待すると
当てが外れるかと思います。

押し込みに加わらざるを得なくなった人々の姿を描いていると
表現すればよいのでしょうかね。

期待したようなワクワク感が得られず、
じとっとした仕上がりに、あまり物語の世界に入れませんでした。

こういう作品だと予めわかっていれば
もっと読み込めたのかもしれません。


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藤沢周平

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『時雨のあと』
- 2010/07/08(Thu) -
藤沢周平 『時雨のあと』(新潮文庫)、読了。

Amazonでは評価が高いようなのですが、
私は、どうにも乗り切れないまま終わってしまいました。
久々に残業続きで、ちょっとテンパっちゃってる気持ちの問題かもしれませんが。

会話における言葉使いが気になっちゃうんですよねー。
地方の小さな藩を舞台にしているなら、土地の言葉をしゃべらないの?とか、
江戸の話でも、下級武士や庶民の世界での会話なら、
もうちょっとくだけた感じなんじゃないの?とか。
みんな、ちょっとお上品すぎるように感じてしまいました。

ストーリーのほうも、「え?これで終わり?」というようなところがあり、
ま、庶民のちょっとした日常を描いているのだと言われてしまえば
それまでなのですが・・・・・。
「鱗雲」は、ちょっと捻ってあって面白かったです。

どうやら、私には、長編のほうが合うみたいです。


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『たそがれ清兵衛』
- 2009/11/18(Wed) -
藤沢周平 『たそがれ清兵衛』(新潮文庫)、読了。

表題作は大ヒット映画になりましたが、
原作は短編だったのですね。

本作は、他にも「うらなり与右衛門」「ごますり甚内」など
8人の武士のお話が収録されています。

いずれも、傾きかけた藩で整斉と日々のお役目を勤めている
静かな武士たちが主人公です。

ややもすれば他人から嘲りの対象となるような渾名をつけられ、
それでも黙々と仕事をしているのに、
ある日突然厄介事に巻き込まれ、敵陣に攻め込まれると
知る人ぞ知る剣術で難所を切り抜ける・・・・・。

一つの作品としては面白いのですが、
8作揃うとワンパターンで飽きてしまいますね。

一人ぐらいは、語学の能力でどんでん返しとか、
そういう変化球があっても良かったかなと思います。

「かが泣き半平」が、ストーリー、殺陣の描写とも
面白かったと思います。


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『市塵』
- 2006/09/02(Sat) -
藤沢周平 『市塵』(講談社文庫)、読了。

初めてこの作家さんの作品を読みましたが、
さすが人気作家だけあって、面白いですね。

表面的なことしか教えない学校での日本史教育のせいか、
「政治を取り仕切った将軍の側近」と聞くと
裏で権力を握った悪人と言うようなイメージで捉えがちですが、
この作品で述べられていた新井白石は筋の通った論旨で建議をしており、
有能な政治家だったようです。
(もちろん「物語の主人公」として美化されている部分も多々有るとは思いますが)

また、間部詮房の人間性が面白く描かれており、
私などは白石よりも間部のほうが興味深かったです。
ただし、この手の人物は、描き方一つで、口八丁の大悪人にもなりそうですが。

そして、彼らが使えた6代将軍家宣は、
日本史を勉強した際には、「歴代の徳川将軍を挙げてみよう」
なんていうときにしか名前を思い出さないような
非常に印象の薄い将軍だったのですが、
この作品で、知性も徳も人間味もある将軍であったことがわかり、
彼が没する件では、泣けてしまいました。
そして非常に立派な最期に感動もしました。

家宣の時代を主に描いているため、
8代将軍吉宗の治世の描写は必然的に否定的な調子になってしまうのでしょうが、
吉宗が文盲であったという記述にはびっくりしました。

気になったのでネットで調べてみましたが、
室鳩巣の言葉として残っているだけのようです。
しかし、出自は将軍としてはちょっと異色のようで、
そのあたりのエピソードも初めて知りました。

歴史物は興味がとめどなく広がっていくので、はまりますね。

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