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『先見後顧』
- 2019/11/29(Fri) -
堺屋太一 『先見後顧』(毎日新聞社)、読了。

近所のおっちゃんがくれた本。
30年も前の本なのに、内容に古さを感じません。

もちろん、時事的な内容は時代を感じますが、
そこから導き出される社会の眺め方は、今の時代にも十分に通用します。

吉田茂も、池田勇人も、佐藤栄作も、在任期間中は不人気だったけど
辞めた後に評価が高くなったという指摘は、
安倍さんもそうなるのかな?と思えてしまうほど。

不人気の内容が、政策そのものへの不満ではなく
「桜を見る会」の運営とかのクレームですからねぇ・・・・。
こういうクダラナイ議論は数か月もすれば忘れられていき、
アベノミクスの実績とかだけが残っていくのでしょうね。
野党も、久兵衛とかどうでもいいこと言ってないで、
公職選挙法とか政治資金規正法とかの観点で本質的な部分を詰めたらいいのに、
ブーメランを懸念してるのでしょうかね。

そんなことはどうでもよくて。

時代を感じずに読めるというのは、普遍的な本質を書いているからでしょうね。
日本式の教育の仕組みについても、戦後の教育についてだけでなく、
江戸時代からの日本の教育の在り方を、「型にはめる」方法だとし、
型を作ることで誰もが教師になれるマニュアル化なのだと見抜いたことで
あぁ、だから江戸時代の教育水準が世界的にトップレベルだったのかとも納得でき、
先進国になった今は、逆に応用力の欠如が足かせになってるのかと分かりました。

一度、著者の手による日本の歴史の解説書を読んでみたいなと思いました。




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『日本を創った12人』
- 2010/12/31(Fri) -
堺屋太一 『日本を創った12人』(PHP新書)、読了。

この本は読み応えがありました。

現在の日本の形に大きな影響を与えたという12名について
何を行い、今に何を残したのかを論じます。
この視点が面白かったです。

例えば、聖徳太子の神仏習合思想が
今の日本人の宗教観や、先進文化の取り込み方を規定したということに
1400年の時を超えた説得力がありました。

他にも、日本人の精神世界に大きく影響を与えたとして、
光源氏まで登場してきますが、一つの民族が共有している考え方というのは
結局、「仕組み」の一種なんだなと認識しました。

何をどう考えるのかという思考の仕方も、
官僚制度や経済制度といった各種制度も、
日本人がどう行動するのかということを規定しており、
日本人に行動を促す「仕組み」なんだと。

そういう「仕組み」を創った人々こそが
日本を創った人々と言えるんだということで、納得できました。

また、それらを説く堺屋太一の文章が面白い!
ぐいぐい引き込まれていきます。

年末のバタバタの時期に、楽しませていただきました。


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『油断!』
- 2010/05/16(Sun) -
堺屋太一 『油断!』(文春文庫)、読了。

石油依存度の高い日本社会に対して、
中東戦争の影響がどの程度深刻に作用するかを描いた作品。

非常に興味深いテーマを扱っているのですが、
文章の進め方が、どうにもシミュレーションのレポートを読んでいるようで、
味気ない印象が拭えません。

小説としての拙さが気になってしまい、
作品にのめり込めませんでした。

ただ、中東戦争勃発から200日の間に、
日本人300万人が死に至るという予測は衝撃です。
戦争そのものに巻き込まれるのではなく、
戦地から遠い日本の地で、経済の混乱の犠牲になるという・・・。

こんな事態に陥らなくて済むように、
小説が書かれた当時の話ではなく、
まさに「今」すべきことは何なんでしょうかね。

そこが知りたいです。


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『組織の盛衰』
- 2009/01/13(Tue) -
堺屋太一 『組織の盛衰』(PHP文庫)、通読。

真っ当な組織を論じた書であったため、
逆に、連休ボケの頭では読みこなせませんでした。

試験勉強の合間に読むには
読み物としての物語性を重視して本を選ぶべきでした。
選択失敗。
いずれ読みなおします。

劉邦について書かれたパートは
物語性が豊かで面白かったです。


組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)
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stars優秀な人材を集めた組織が失敗するメカニズム
stars今まで読まなかったのがもったいなかった
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stars組織だって・・・『奢れる者は久しからず。盛者必衰の理をあらわす。』

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項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)司馬 遼太郎

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stars司馬版項羽と劉邦は『人間臭さ』重視
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『日本とは何か』
- 2008/06/28(Sat) -
堺屋太一 『日本とは何か』(講談社文庫)、読了。

経済企画庁長官としてのイメージしかありませんでしたが、
元々は通産官僚なんですね。

さて、本作は、「日本論・日本人論」でございますが、
総花的な印象を受けてしまいました。

特に、経済の分野のお話については、
ご専門のせいか、なんだか教科書を読んでいるような感じで、
あんまり目新しい主張が無かったなぁと。

むしろ、日本人の宗教を語っている章が面白かったです。
聖徳太子を宗教の本質がわかっていない政治屋として評価しているところなどは
新鮮な視点でした。


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