『結婚指輪は経費ですか?』
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- 2020/09/10(Thu) -
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山田真哉 『結婚指輪は経費ですか?』(角川文庫)、読了。
芸能人の経理を担当する会計事務所を舞台にしたシリーズの第2弾。 山田センセの会計本は、手軽に読めて勉強になるし、 アハハハ~と笑ってサクッと読み終えられる短編なので、安心して読めます。 本作の舞台は芸能界ですが、あえて一般人の生活とかけ離れた場面で 税の話をすることで、逆に本質的な税の考え方が見えやすくなっているように思います。 そして、若手に無理難題をふっかけ仕事でこき使う美人女性会計士という設定にもかかわらず、 若手くんがクライアントに非難されかねない事態に陥った時に 「何も悪いことをした覚えが無いなら謝らなくていい!」と言い切るところなど えらい男前な一面もあり、キャラクター設定が魅力的です。 このシリーズは本作までで止まっているようなので、そこは残念です。 ![]() |
『女子大生会計士、はじめました』
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- 2017/12/30(Sat) -
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山田真哉 『女子大生会計士、はじめました』(角川文庫)、読了。
萌さんシリーズのエピソード0ということでしょうかね。 会計士になりたての頃が描かれていますが、キャラクターが全く違っててビックリ。 でも、こんな出来事があったら、覚醒しちゃうのかもね・・・・・と思えるエピソードでした。 他の章は、いつものカッキーとのコンビで 財務諸表に隠された悪意をズバッと見抜いていきます。 今回は競馬業界という特殊なものも扱ったりしていて、 へー、馬も減価償却するんだぁ・・・・・というような面白さがありました。 人が殺されたり、萌さんが襲われたりと、 何かと物騒な話もありましたが、 お金は人の心を惑わせてしまう魔力を持っているんだなぁと リアリティの無い展開に苦笑しながらも、感じた次第です。
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『フラン学園会計探偵クラブ』
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- 2017/10/21(Sat) -
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山田真哉 『フラン学園会計探偵クラブ』(角川文庫)、読了。
商業科がメインの高校を舞台にした物語。 なんと簿記部の指導教官が萌さん! 女子大生会計士シリーズの後続シリーズという位置づけだそうです。 というか、会計士から高校教師への転職なんて、 一体、何やっちゃったのよ萌さん!って感じです。 さて、簿記部の中に、新たに会計探偵クラブを作った主人公たち。 持ち込まれる確定申告書類から、 税金のからくりを解き明かしていきます。 確定申告の仕組みや税制度の考え方については勉強になって 面白く読めましたが、肝心の小説の方がイマイチ・・・・・。 もちろん端から、そんな大したレベルは期待はしていませんが、 しかし、一応小説の態を取っているのだから、 そこそこ読みやすいものを期待しちゃいます。 本作は、キャラクター設定に無理がある人を何人も出してしまったせいで、 話のテンポが混乱しているように思いました。 他のシリーズは、基本的に強烈キャラは会計士の先生だけですからね。 というわけで、税金の勉強は引き続きしたいものの、 シリーズ続編を読むべきかどうかは、正直迷い中。
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『あいるさん、これは経費ですか?』
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- 2017/09/12(Tue) -
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山田真哉 『あいるさん、これは経費ですか?』(角川文庫)、読了。
久々に山田センセの小説モノをば。 女子大生会計士シリーズとは別のシリーズを始める意味あるの?と思っちゃいましたが、 読み始めてみると、芸能界専門の会計事務所ということで、 新鮮な気持ちで読むことができました。 タレント、文筆、作詞というような、特殊な世界における会計処理の在り方を紹介することで、 むしろ、税務上の考え方というか、哲学みたいなものが象徴的に出ているように思えて、 考え方を勉強するには良い題材でした。 作曲家のゴーストライター騒動など、時事ネタも盛り込みつつ、 実はゴーストライターが脱税の温床になっているという指摘は目からウロコでした。 言われれば、なるほどなぁ、です。 税務署が、どんなところに目をつけているのかも分かって、 会社経営で気を付けなければならないことも勉強になりました。 デキル女会計士+こき使われる男の子という構図は変わりませんが、 楽しく読める作品にするには、分かりやすい設定なのでしょうね。 アハハと笑って読める作品になっています。 シリーズ続編が出ているのならば、読んでみたいと思います。
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『非常識会計学』
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- 2013/12/20(Fri) -
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石井和人、山田真哉 『非常識会計学』(中央経済社)、読了。
山田真哉さんの名前があったので買ってきました。 会計の基本を世界一シンプルに説明した本という帯の通り、 簡潔に説明されていて分かり易いです。 会計という処理に対して、興味が持てるような描き方をしています。 こんな風に、私が苦手な財務分析についても興味が持てる解説をして欲しいです(爆)。 山田氏が本作の中で「ベンチャー企業殺人事件」を書いてますが、 これは正直、無くても良かったかも(苦笑)。
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『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』
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- 2013/07/20(Sat) -
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山田真哉 『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』(光文社新書)、読了。
久々の山田センセ。 自らの大ヒット本を否定するようなタイトルで下巻を出すあたりなんざ、 商売がお上手ですね。 こういうところは、冷めた目で見るのではなく、商売人として学ぶべきですね。 内容も、上巻よりも面白かったように感じました。 (上巻の記憶はだいぶ薄れてますが・・・・苦笑) きれいごとではなく、本音がチラチラ見えていて、そこを興味深く読みました。 萌実センセにも久々に会えて、集大成的な読書って感じでした・・・・・ というと、もう山田センセ卒業のような書き振りになってしまいますが、 他に著作ってありましたっけ??
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『女子大生会計士の事件簿 DX.4』
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- 2010/05/13(Thu) -
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山田真哉 『女子大生会計士の事件簿 DX.4』(角川文庫)、読了。
またまた萌ちゃんですが、本作はイマイチ。 ちょっと扱っている事象が単純というか、 会計の仕組みとしては簡単なものを扱いながら、 それを見せるための物語のほうが、やけに大掛かりになっているというか・・・。 なんだか、バランスが悪かったです。 それに、取締役会の事務局の業務なんぞをやってる身からすると、 「(取締役会の)招集手続きもなかったではないか。こんな会は無効だ!」 と取締役が叫んでいる荒れた取締役の様子なんて、悪夢です(苦笑)。
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『女子大生会計士の事件簿 DX.3』
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- 2010/01/31(Sun) -
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山田真哉 『女子大生会計士の事件簿 DX.3』(角川文庫)、読了。
お気楽勉強本をば。 なんだか、カッキーが急に頼りになる面を見せ始めて、成長の予感。 そして萌っちは、女の子な面をついに見せた?? と、会計の話とは別のところで盛り上がっても仕方ないのですが、 今回は企業再生の話が入っていて面白かったです。 また、減損会計の制度の意義についても 改めて勉強になりました。
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『女子大生会計士の事件簿 DX.2』
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- 2010/01/09(Sat) -
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山田真哉 『女子大生会計士の事件簿 DX.2』(角川文庫)、読了。
DX.1よりも時間は遡り、 カッキーと萌さんの出会いのシーンから再スタートです。 物語的に何か意味があるのかと思いきや、 連載している雑誌が変わったための措置のようです(苦笑)。 今回も、会計操作テクニック満載で面白かったです。 知識は使えなければ、役に立たないんだなぁと実感。
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『女子大生会計士の事件簿 DX.1』
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- 2009/12/13(Sun) -
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山田真哉 『女子大生会計士の事件簿 DX.1』(角川文庫)、読了。
会計操作のテクニックを題材に ミステリー風に仕立ててあるので、楽しみながら勉強になりました。 また、会計士の仕事の実務もわかりました。 うちの会社にもシーズンごとに監査法人の先生方が 会議室に立てこもって作業をされているのですが、 何やってるのかイメージ湧かなかったんですよね・・・・。 「たった1週間、帳簿をぴらぴらめくるだけで、一体何がわかるんだろう?」 という疑問がありまして(苦笑)。 でも、どういう要領で、ポイントを押さえた監査をするのか、 本作を読んでなんとなくイメージできました。 さっくり読める軽い本なので、 また気分転換がてらに続編を読んでみたいと思います。
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