『一回のお客を一生の顧客にする法』
| ||
- 2015/03/04(Wed) -
| ||
カール・スウェル、ポール・B・ブラウン 『一回のお客を一生の顧客にする法』(ダイヤモンド社)、読了。
成功した自動車ディーラーの社長が語る顧客サービスの哲学。 コンサルタントとしてトム・ピーターズがついているようで、序文を寄せています。 ディーラーとして、お客様のためになにをやっているのか、 具体的に1つ1つ解説をしていきます。 大事なのは、何をやっているのかの理解よりも、どこまでやっているか、 逆の表現をとれば、どこからはそのサービスをやらないのかの境界線の引き方。 10ドルで解決することなら、こちらに非がなくてもお客の無理を黙って受け入れる。 でも、1,000ドルなら受け入れない。 この線引きが出来るかどうかが、経営者としての判断力なのかも。 自動車ディーラーとなると、単価の高い買い物であり、 また、長期的なお付き合いも可能な業種なので、 その瞬間の取引を見るのではなく、一生の取引を目指すべきであり、 まさに経営哲学が現れる業種だと思います。 私も、自分の勤め先のことを思うと、 今月いくら使ってもらうかではなく、この1年、10年、30年先を見据えて お客さまにアプローチしていかなければいけないなと感じ入りました。
![]() |
||
『トム・ピーターズの経営破壊』
| ||
- 2014/05/26(Mon) -
| ||
トム・ピーターズ 『トム・ピーターズの経営破壊』(TBSブリタニカ)、読了。
この本、7~8年間、ずーっと積読状態でした。 しかも、古本で買っているので、どんどん出版時の時代と乖離していきます。 しかし、この本に登場する経営者たちの熱い言葉は、 今読んでも熱いままでした。 登場してくる企業は、一昔前のものが多く、 いまや落ちぶれてしまった感のある企業や、 場合によっては潰れてしまったところもあるかと思います。 しかし、当時の時代背景と併せて読むと、 その言葉の中に含まれる革新性やエネルギーというものは、今でも熱く感じられます。 「この経営者が今の時代にも企業のトップで居たら、きっとこんなことを言うのだろうな」とか 「今だったら、彼はどんな発言をするのだろうか?」とか いろいろと想像も膨らみます。 本が分厚くて、読み始めるのに躊躇してしまうところが玉に瑕ですが、 読み出すと、自分も行動しなくてはという、エネルギーをもらえます。
![]() |
||
『自由奔放のマネジメント 下』
| ||||
- 2007/08/17(Fri) -
| ||||
トム・ピーターズ 『自由奔放のマネジメント 下 組織解体のすすめ』
(ダイヤモンド社)、読了。 上巻を読み終わったのがGW中。 そこからちょぼちょぼ読み進めてきた下巻が お盆になってやっと読み終わりました。 どこかでエンジンかかるかなと思ってたのですが、 結局最後まで気持ちが乗りませんでした。 登場する企業の大半が知らない会社だったせいでしょうか? イメージがつかみ切れないまま終わってしまいました。
![]() |
||||
『自由奔放のマネジメント 上』
| ||||||||
- 2007/05/05(Sat) -
| ||||||||
トム・ピーターズ『自由奔放のマネジメント 上 ファッションの時代』
(ダイヤモンド社)、読了。 以前、『エクセレント・カンパニー』を読んだとき、 「マネジメントの良書とはこういうものを言うのか!!」と感激した記憶があり、 本作は上下二巻の大作ながら、挑戦してみました。 GWを使って上巻を読んだのですが、 論点がとても広範で、整理しながら読むことに苦労しました。 一つ一つの具体例は興味深いのですが、 一冊の作品としてとらえると、自分の中ではまだぼんやりしています。 ちょっと走り読みだったのが失敗だったな?
![]() |
||||||||
『エクセレント・カンパニー』
| ||||
- 2005/12/31(Sat) -
| ||||
T・J・ピーターズ、R・H・ウォーターズ 『エクセレント・カンパニー』(講談社)、読了。
ずーっと探してたこの本が、ブックオフにて100円で売られているのを発見したときには、 思わず小躍りしてしまいました。 20年以上前に書かれたものとは言え、内容はいまでも生き生きとしています。 うちの会社は、いま、分社だとか、新たな事業スタイルに変革するだとか、 いろんなことを親会社に言われて取り組んでいるのですが、 そんな会社の右往左往ぶりを眺めている身からすると、 この本の指摘が痛いほどよくわかります。 そして、会社の変革の動きについていけていないウチの部長には、 ぜひこの本を読んでいただきたい! (最近、モノの考えや言動がおかしいんですよね~) 数多くの具体的なエピソードも魅力あふれるものでしたし、 そこから引き出される教訓も、地に足のついた内容で、納得のいくものでした。 経営学に無知な自分でも、興味深く読み進められた一冊です。 もちろん、この本では経営側の視点から各会社を評価していますので、 労働者側や顧客側からみた企業評価とは違う点もあるでしょう。 メアリー・スキアヴォ『危ない飛行機が今日も飛んでいる』を読んだ後では 米国の航空業界を手放しでは誉めようとは思いませんし、 成功しているメーカーの営業担当や工場労働者の労働量や環境を知ってしまえば、 誰かの犠牲の上にある繁栄とも感じます。 ただ、それは、企業という一つの事象を、 経営側から分析するか、労働者側から分析するか、顧客側から分析するかの違いであり、 どちらかの視点や分析が「間違っている」ということにはなりません。 経営学が「いかに工場労働者を効率よく働かせるか」と考えるのと、 社会学が「どれだけ工場労働者が重労働を強いられているか」と考えるのは、 結局のところ、同じものを分析し、同じ結果が出てるのだと思います。 ただ、その結果に対する意見の切り口が違うだけで。 私は、大学で社会学を学び、「搾取」「疎外」なんて言葉にも触れてきましたが、 だからといって、経営に関する本を毛嫌いする気にはなりません。 むしろ、すばらしいマネジメント本は、下らない社会学の啓発本よりも、 「企業での労働」というものを正確に映し出しているように思います。 というわけで(?)、来年も、乱読を続けていきたいと思います。 ところで、この本の内容が正しいとするならば、 うちの会社に未来は無いな・・・・・・
![]() |
||||
| メイン |
|