『本当の戦争の話をしよう』
- 2016/03/10(Thu) -
ティム・オブライエン 『本当の戦争の話をしよう』(文春文庫)、通読。

ベトナム帰還兵が綴った、「本当の戦争の話」。

戦争というのは、ヒーローを生んだり、助け合う美談があったり、
奇跡の生還劇があったり、敵との駆け引きがあったり・・・・・というような
物語になるべくしてなるものではなく、
「本当の戦争」とは、戦地に送られ、命令を待ち、人を撃ち、人に撃たれる、
ただただ、それだけの世界であるということを書いているのかなと思います。

伝えようとしていることは重要なことだと思います。
ただ、その分、小説のお話の方は、淡々とした描写になってしまい、
正直このテーマに思い入れがないと、読み進めることが難しかったです。

まだまだ、私がお子ちゃまの読書をしているということでしょうかね。


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『レキシントンの幽霊』
- 2015/05/03(Sun) -
村上春樹 『レキシントンの幽霊』(文春文庫)、読了。

短編なら読める!春樹さんです(苦笑)。

7つの作品が収められていますが、どれも抵抗感なくサクサクと読めました。

(一応)、現実の日常世界が舞台であることが第一の要因だと思いますが、
もう一つ、今回読んでいて感じたのは、一文一文が短いので
リズムよく読み進められることです。

こんなにワンセンテンスが短い作家さんだったっけ?と、改めて思ったのですが、
短い文章で物語を進めていき、多くを語らないことで読者の想像を呼ぶ・・・・・。
好きな人には堪らないシチュエーションなのかと思いますが、
私は、もっと書き込んで欲しい!と思ってしまいます。

それでも、1つ1つの作品の設定や、物語のターニングポイントの置き方などは
面白いなと感じる作品集でした。

1箇所、「台風が上陸してから急激に速度を落とした」という箇所は、
気象予報士として看過できませんな(笑)。


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『アフターダーク』
- 2014/05/31(Sat) -
村上春樹 『アフターダーク』(講談社文庫)、読了。

最近、ハルキ長編への苦手意識が少々薄れてきたので、
調子に乗って本作にチャレンジしてみました。
が・・・・・やっぱり難しい・・・・。

現実世界で起きている物語なので、1個1個の場面は分かります。
でも、なぜ、このようなストーリーなのかが理解できないのです。
頭で読むものではないのかもしれませんが、
最後に、「・・・・・で、どういうことなの?」という疑問が付いて回ります。

ハルキ作品に登場する男性たちが、私はちょっと苦手なのかもしれません。
「なんでこんなにおしゃべりなんだろうか」とか
「なんで初対面の人に、こんなにグイグイ入ってくるのだろうか」とか
いろいろ行動に抵抗感を感じちゃうんですよねー。

携帯電話のくだりは、星新一のとあるショートショートを思い出してしまいました。
このショートショートは傑作!


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『カンガルー日和』
- 2014/04/03(Thu) -
村上春樹 『カンガルー日和』(講談社文庫)、読了。

短編集・・・・というよりもショート・ショート集に近い印象です。

星新一的な、起承転結のはっきりした作品だと面白く感じられるのですが、
ふわふわしたまま終わってしまったり、ファンタジー感200%だと、
ちょっとついていけず・・・・。

ま、でも、以前に比べると、だいぶ苦手意識は薄らいできました(笑)。

ハルキ作品ではみんな良くしゃべりますが、
そのあたりの抵抗力が付いてきたのかしら。


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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
- 2014/03/10(Mon) -
村上春樹 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)、読了。

我が家にはハルキストは居ません。
「こんな世界、なんか、よぅ分からんわー」てな一家です。
なのに、なぜか父が血迷って買ってきてしまい、実家の本の山の一番上に置かれてました。
で、それを東京に持ってきたものの、半年間積読状態。
ようやく手に取りました。

そして、本作で革命的な出来事が・・・

初めてハルキ長編をちゃんと読めた!!!

なお、「ちゃんと読めた」というのは、「理解できた」「解釈できた」という意味ではなく、
「最後のページまで読み進んだ」ということです(爆)。

ファンタジー爆発な世界ではなく、
あくまで現実の世界における物語だったので、読み通せました。
しかも、日曜日の夕方に手に取り、そのまま夜も読書に当てて、
月曜日の昼休みに読み終わったのですから、かなり熱中して読んでいた気がします。

でも、ふと読み終わって考えてみると、
何に共感してたのかしら???と、よく分からないモヤモヤが残りました。

主人公の、表面的には人間関係を穏やかに過ごしつつも深くは入り込まないところとか、
あれこれ理由をつけて、自分の傷には触れないようにするところとか、
私自身と似たような行動傾向に、親近感を覚えたのは確かです。

でも、主人公の36歳という年齢とは、非常に隔たりを感じました。
私の1歳、2歳上の学年のはずなのに、
この主人公であったり、その仲間のアカ・アオ・シロ・クロだったりが、
例えば自分の学校の友達の輪の中に居そうな気配が全く感じられないのです。
同世代のはずなのに、こういう人たちに出会ってたかも・・・という現実味が非常に乏しいのです。

なので、読み終わって、何かが自分の中に残ったのかというと、
残念ながら、そのような感覚にはなれませんでした。

ひとつの小説としては面白いと思いましたが、
なぜ、あれほどまでに売れたのか、多くの人が読んだのかという回答は
この読書からは、得ることができませんでした。

謎。


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『うずまき猫のみつけかた』
- 2014/01/25(Sat) -
村上春樹 『うずまき猫のみつけかた』(新潮文庫)、読了。

久々にハルキ・エッセイをば。
ケンブリッジで生活をしていた時代に月刊誌に連載されたエッセイです。

難しいことを考えず、日々、見たこと、感じたことを
軽やかな文体で綴っていきます。

リズム感が心地よいのと、肩の力の抜け具合に安心感を覚えます。

小説家の「くせに」フルマラソンを走ったり、
野菜中心の食生活を送ったりと、なんだか凄く健康的なのですが、
まぁ、破滅的な生活だけが小説家じゃあないですよね(苦笑)。

ちょいちょい出てくる近所の猫の話(+写真)が
これまた穏やかな愛情に包まれていて、楽しく読めました。

大学で教えたり、小説を書いたり、翻訳をしたり、
仕事は非常にお忙しいのでしょうが、
それを感じさせない私的時間の充実ぶりがうらやましいです。
こういう大人になりたい!


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『パン屋再襲撃』
- 2013/04/14(Sun) -
村上春樹 『パン屋再襲撃』(文春文庫)、読了。

世の中、村上春樹さんの新刊本でえらいことになってるようですねー。
私も本好きの一人ではありますが、
徹夜で並んで本を買うという意味は、正直、よくわかりません・・・(苦笑)。
ま、ファンたちのためのイベントの一つなんでしょうね。

てなわけで、手元にあった春樹作品を読んでみたのですが、
むむむ・・・やっぱり難しい。

自分で作品の世界をいろいろ想像して広げていけばよいのかもしれませんが、
何分、もう少し、しっかりした理屈がないと、
私には世界観を構築できません。
想像力が貧相なのかなぁ。

あんまり、想像をめぐらして「自分なりの」解釈をすることが、
私は好きではないのだと思います。
つまり、分かりやすいお話が好き。
お子ちゃまなんでしょうね。


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『東京奇譚集』
- 2013/01/14(Mon) -
村上春樹 『東京奇譚集』(新潮文庫)、読了。

久々に春樹さん。
ちょっと不思議なお話を集めた短編集です。
読み進めるにつれて、だんだんと不思議度が上がっていくため、
ふわふわとした浮遊感を感じることができ、面白かったです。

「偶然の旅人」のような、
全く関係のない2つの世界が、とあるキーワードで結び付けられてしまうことって
あるような気がします。例えば・・・という自分の事例では思いつきませんが(苦笑)。
こういう物語って、仮に事実だったとしても、小説にはしにくいものだと思います。
「そんな偶然あるかぁ?」「都合よすぎじゃない?」「なんで敢えてそんな展開?」と
どうしても疑問が先に立ってしまうでしょうから。
でも、この作品には、「そういうこともありそうだな」と思わせる説得力がありました。

「ハナレイ・ベイ」や「日々移動する腎臓のかたちをした石」など、
登場人物が魅力的な作品も多く、一気に読めました。

「どこであれそれが見つかりそうな場所で」も、面白く読んだのですが、
ちょっと結末が飛んじゃった印象で、私には付いていけませんでした。
これが春樹さんの世界観なんだろうなぁとは分かりつつも、
自分が苦手としているところです。

「品川猿」も、奇想天外な着想に驚きながらも、楽しめました。


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『象工場のハッピーエンド』
- 2009/10/02(Fri) -
村上春樹、安西水丸 『象工場のハッピーエンド』(新潮文庫)、読了。

別に急にハルキ・ムラカミ氏にはまったわけではなく、
たまたま立ち寄った古本屋の100円ワゴンにたくさん並んでたので、
まとめ買いをしただけなのです。

が、意外にも最近読んだ本の内容がつながってて、
ナイスタイミング!って感じです。

「象工場」というのは、この著者にとって何か特別なモチーフなのでしょうか?
この前の短編にも舞台装置として出てきました。

収録されている作品の中では、
「マイ・スニーカー・ストーリー」の終わり方が好きでした。



象工場のハッピーエンド (新潮文庫)
象工場のハッピーエンド (新潮文庫)安西 水丸

おすすめ平均
stars雰囲気が好き
stars1983年の村上春樹
stars二つの作品集の混成
stars珈琲をめぐる言説について
starsさらっと

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『螢・納屋を焼く・その他の短編』
- 2009/09/27(Sun) -
村上春樹 『螢・納屋を焼く・その他の短編』(新潮文庫)、読了。

村上春樹の短編というものを、実は、今まで読んだことがありませんでした。
「蛍」「納屋を焼く」「踊る小人」「めくらやなぎと眠る女」ともに面白かったです。

特に、主人公の男が、出会った女の子との間に保っている距離感が
なんとも言い表しにくい、心地よさというか、安定感というか、
とにかく読み手を誘うような感覚を持っていて、
面白く読めました。

「三つのドイツ幻想」まで空想的なところへ行ってしまうと、
ちょっと私には苦手でした。


螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)
螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)
おすすめ平均
stars蛍しか読んでないですけど
stars私小説の終わりと、その後のワン・ディケイド。更に、それから。
starsやはり納屋を焼くが良い!
stars納屋を焼くがいい
starsこれもいいですよ

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