『フラガール』
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- 2011/12/05(Mon) -
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『フラガール』
大ヒット作品。 周囲に反発されながら、危機に立ち向かい、夢に向かって走る健気な少女たち、 それを支える変わりも者の指導者、陰で応援してくれる家族、 そして最後に、大成功を収める!! この手の映画の王道パターンをしっかりと押さえているので、ヒットには納得。 脚本も相応に面白いし、演技達者な役者陣が揃っています。 そして、あの震災の後では、 苦難を乗り越えて立ち上がろうとする”東北魂”を見せつけてくれる作品でもあります。 一山一家の心で、生活の激変を乗り越えようとする姿に、 これからの東北を重ね合わせてしまいます。 震災後、出演者が支援活動をしたことがニュースになっていましたが、 そのような絆も画面から感じさせる、良い作品だと思います。 ところで、常磐ハワイアンセンターって、 昔、その存在を知ったときに、「なぜ福島にハワイ???」と疑問に思ったのですが、 炭鉱作業で湧き出る温泉を利用した施設だったんですね。納得。 今から見ると、一つのテーマパークに過ぎないかもしれませんが、 昭和40年前後に、この発想ができるというのは、なかなかに凄いことだと思います。 しかも、石炭産業のような、時代が過ぎた産業の企業が投資するには、 親会社の経営陣は、勇気の要る決断だったと思います。 本作品では、そのあたりについては描かれていないのですが、 プロジェクトX的な題材としては、面白いのではないでしょうか。 一つ残念だったのは、蒼井優、松雪泰子ともに、体のラインが細過ぎること。 フラダンスは、やはり健康的な色黒ぽっちゃりタイプの体系にこそ 色気を感じられるのではないでしょうか。 ダンスはよく練習していて上手いと思いましたが、 画として映えるかというと、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。 ただ、演技力でいうと、やっぱりこの2人は、さすがでした。
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『亀は意外と速く泳ぐ』
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- 2009/09/13(Sun) -
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『亀は意外と速く泳ぐ』
最近、映画運がイマイチだったのですが、これは当たり! 今までの借りを取り戻せたような気持ちになりました。 もぅ~、三木聡って、ほんとにクダラなくて、バカね。 何の意味もない日常を繰り返す人々。 スパイ活動だって、どこまで意味があるんだかわかったもんじゃない。 でも、その一つ一つの無駄が面白いんだなぁ。 キャスティングも最高。 岩松了&ふせえりのコンビは鉄板だねー。 そして、私はやっぱり、蒼井優、好きだわー。
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『百万円と苦虫女』
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- 2009/06/12(Fri) -
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『百万円と苦虫女』
こういう邦画、大好きです。 決してドカンと笑わせてくれるわけではないのですが、 忍び寄るクスクス笑いの波に、ワタクシ弱いのです。 ちょっとした人間観察の成果のようなキャラクター設定の妙。 ストーリー的には、海の家から桃の農家に移ったときに、 「あぁ、こういう人生の過ごし方も、変化があっておもしろいかも」と かなり興味を持って見ていたのですが、 やがて人との濃すぎる関わりに巻き込まれ、 逃げるように出ていかなければならない境地に追いやられる姿に、 「これに耐えられる精神力は、自分には無いなぁ」とあっさり諦め。 弟の拓也の日常を描いたシーンはちょっと過酷で、 中学校受験をしないという決断をした時に、 「逃げないということに拘りすぎてるんじゃないかな?」と 拓也の今後が心配になりました。 ラストシーンも、鈴子は、 留まるでもなく、戻るでもなく、次のところに進んでいく姿を見て、 「前向きだなぁ」と思うとともに、「その先に何があるの?」と やっぱり不安な心持に。 描かれた物語は面白かったのですが、 その続きにとても不安を残す作品でした。 意外にも、蒼井優作品はお初でした(アニメはあるけど)。 あまりの腕の細さに、「ちゃんと食べなさい」と言いたくなりましたが、 ニコッと笑うのが素敵な女優さんですね。
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『鉄コン筋クリート』
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- 2008/01/14(Mon) -
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『鉄コン筋クリート』
画の動きに不思議な躍動感があって、 クロやシロや、その他の登場人物たちの魅力が増幅されていました。 また、声優ではない俳優をバンバンアニメに使うのはあまり好きではないのですが、 本作は、クロ役の二宮和也、シロの蒼井優とも、なかなかハマリ役でした。 しかし、クロとシロに、「闇の力」という重い主題を担わせたので、 特に幼児性を残しているシロが、この主題に押しつぶされそうになっている様は 観ていてとてもつらいものがありました。 そして、クロとシロにあれだけの重荷を背負わせておきながら、 結末の付け方は、意外とスタンダードな決断で、ちょっと拍子抜け。 クロが直面した問題の重さ、苦しさ、おどろおどろしさに比して、 決断を下した転機の瞬間が、意外とあっさりしてたなって。 そのギャップに、すっきりしない感が残ったといいますか・・・・。 原作漫画でしっかり読まないといけないかもしれませんね。
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