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『気の持ちようの幸福論』
- 2020/07/16(Thu) -
小島慶子 『気の持ちようの幸福論』(集英社新書)、読了。

女子アナとしての著者には、特に思い入れはないのですが、
最近、たまにネットニュースでご意見番的な立場でコメントしたものが配信されているのを見て、
ちょっと辛口だけど、甘えている世の中に喝を入れる様な論旨に、共感することもあり、
そういう目線での著作なのかな?と思って買ってみました。

ところが冒頭、母親との関係性についての描写が続き、
「これは毒親の話なのか?」と、テーマに警戒心が湧いてきました。
「毒親」というテーマ自体には一つの社会問題として関心はあるのですが、
それを目的に手にした本ではなかったので、急にそんな話になると心が付いていけません。

これを今読むのはしんどいなぁ・・・・・と思いながらも読み進んだら、
30ページぐらいで世の中に対してモノ申す的な内容に変わっていったので、ほっと一安心。

著者が、どういう子供時代を経て、今の心境なりモノの考え方に到達したのかを
説明するための親子関係エピソードなんだとは分かりましたが、正直、ヘビーでした。

で、肝心のモノ申す内容の方ですが、思いのほか共感で来るところが多く面白かったです。
メディアの言うことを鵜呑みにするな、メディアやお上に思考を委ねるな、
お上に全てルールを決めてもらおうとするような責任逃れをするな、というような指摘は
「日本人って、そうだよね~」と思ってしまいます。

最近は、ネットのニュースサイトやYoutubeの報道系チャンネルも増えてきたので、
マスメディアの視点とは異なる視点からの情報発信や提言も増えて、
マスメディアから離れて、ネットメディアの方に、情報収取の軸足を移す人も増えてきたと思います。

私もその一人ですが、最近危惧しているのは、
マスメディアに浸かっている人と、ネットメディアに移行した人の分断です。
マスメディア信奉者は、「ネットの情報は玉石混交で不安、ネットは急進的で過激な人を生む」と危惧し
一方、ネットメディア信奉者は、「未だにテレビや新聞を信じているなんて情弱」と見下しているようで
その間の溝は深まる一方な気がします。

私はネットメディアを好んで使っていますが、でも、1つのチャンネルだけを見続けていると、
それはそれでやっぱり意見の偏りが気になるし、チャンネル登録者を増やそうとして
意見が先鋭的になったり、演出が過剰になったりというところに嫌気がさして
見なくなったチャンネルもあります。

ただ、ネットメディアの良さは、そうやって視聴者が離れていっている状態が
リアルタイムに制作者だけではなく視聴者にもわかるようになっているので、
評価のバロメーターになってるんだろうなと思います。
その点で、マスメディアよりは使いやすいかなと。

著者は、テレビ出身でありラジオで活躍した人なので、
どうしても本作での議論もマスメディアに関することが中心でしたが、
是非、ネットメディアに対する見解も読んでみたいなと思いました。




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『サイン会はいかが?』
- 2020/07/14(Tue) -
大崎梢 『サイン会はいかが?』(創元推理文庫)、読了。

ブックオフにこのシリーズが全部100円で揃っていたのですが、
第2弾は長編ということで躊躇してしまいました。

第1弾がどうにも乗り切れない部分があったので、それで長編はつらいかなと。
で、本来なら好きじゃない順番飛ばしをして第3弾の短編の方を買ってきました。

舞台は引き続き駅ビルに入った中堅どころの書店です。
そこに持ち込まれる様々な謎や難題を、主人公の女性店員とアルバイトの女の子で
解き明かしていくというスタイルも一緒です。

読んでいて、第1弾に乗り切れなかった理由が思い出されてきたのですが、
謎がやけにダークサイドを醸し出すんですよね。
人間の悪意や憎悪がスルッと入り込んでくるところが、
読んでいて、あんまり気持ちの良いものではありません。

謎の真相における悪意以外にも、登場人物の皆さんが、結構、他人を簡単に疑うんですよね。
あいつが怪しいとか、それが小学生であっても。
これも、読んでいてあんまり気持ちよくないです。

そして、最後に、謎解き役の女の子のキャラを際立たせようとして、
常識的な対人感覚を持ち合わせていないような描写が時々出てきて、それも引っ掛かります。
自分の身が狙われているとして怯える被害者に対して、
真相の開示を後回しにして「大丈夫ですよ」とほほ笑むだけだったり、楽しそうだったり。

どんなに謎解きのできる頭の回転の良い人でも、
困っている人に対して、こんな態度で臨んでしまう人とは、あんまりお友達になりたくないなぁと。

相変わらず日常の謎の方も、リアリティに欠けるような印象です。

取次の人の話とか、サイン会の運営の話とか、書店をめぐるお仕事小説としての要素を
もっと前面に出してほしいなぁという思いです。




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『とことんやれば必ずできる』
- 2020/07/13(Mon) -
原田泳幸 『とことんやれば必ずできる』(かんき出版)、読了。

PCのマックの経営者からファストフードのマックの経営者になった著者。
安売り戦略でブランドが毀損されていたマクドナルドにおいて、
短期間で立て直しを成し遂げた経営者とされています。

以前、著者の本を読みましたが、そちらのほうがマックでの経営戦略を具体的に
解説していたような印象です。
本作は、もっと抽象的な、働く人の心構えのような内容がメインです。

私は、ガツガツ働く姿勢は好きなので共感できましたが、
今の時代に読むと、ちょっとブラックと言われかねないかも。
昭和な空気を感じることができます。

ただ、著者は、あれこれ上から言うだけでなく、
自分自身が現場に立っていた時に実行しているという点が、凄いなと。
生意気な若手だったんだろうなぁと思いましたが(苦笑)、
こんな若手ときちんと向き合っていた上司も凄いなと。

私も部下を抱える立場になったので、
途中から上司目線で読んでました。
優秀な部下の長所を引き出すのって、大変な事業ですね。




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『食のほそみち』
- 2020/07/11(Sat) -
酒井順子 『食のほそみち』(幻冬舎文庫)、読了。

食にまつわるお手軽エッセイ。
決して、食通とかグルメとかいう立場ではなく、
食べることは好きだけど、グルメではないというお気楽な立場なので
こちらもお気楽に読めます。

「ごはん」「豆腐」「水」の良し悪しが分からないとか、同感(笑)。
お米は、魚沼産こしひかりは確かに美味しいと思いましたが、
そのようなずば抜けて美味しいお米以外は正直そんなに違いが判りません。
お米そのものよりも炊飯器の能力差の方が、味への影響度が大きいような気がしています。

「無駄海老」問題とか、今まで考えたことがなかったですが、
確かに言われてみれば、「無駄海老」なエビって、ありますねー。
エビって食材として安いということなんですかね?

「マロニーちゃん」問題も、我が家は全くマロニーを使わないのですが、
そんな私でも「マロニーちゃん」と言ってしまう恐ろしさ。

一方で、共感できないトピックスもありました。
汁物が苦手とか、飲めないとか!

そういう共感できない部分も含めて、自然体のエッセイだなと感じました。




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『3月30日』
- 2020/07/08(Wed) -
千原ジュニア 『3月30日』(幻冬舎よしもと文庫)、読了。

又吉直樹さんが著作の中で千原ジュニアさんの本を読んで感銘を受けたというようなことを
書いていたので、読んでみたいなと思ってました。
その本のタイトルが分からなかったのですが、ブックオフで本作を見つけて自伝のようだったので
とりあえず買ってみました。

引きこもりだった14歳の頃から始まり、
吉本興業の芸人の世界に飛び込んで、東京に進出するまでの数年間を描いています。

うーん、私が思っていたものとは違ってました。
又吉さんの紹介が、確か、芸人としての姿勢を評価していたような記憶なので(曖昧なので間違ってるかも)
芸人としての野望や、それを達成するためにどんな努力をしたかとか
芸人同士の切磋琢磨する姿が見えてくるかなと期待したのですが、
もっと狭い自分自身のみを見ているような世界観でした。

引きこもりの描写から始まっているので、そんな孤独だった自分が、
社会とどう接点を持って行ったかというところを描こうとすると、
接点となった個々の人間との交流を具体的に描くことになってしまって
本当に出会った点との細々とした描写が続き、そこが切れると次につながった点の描写になる、
あくまでその狭い範囲での描写なので、線や面にならず、生活がイメージしにくかったです。

思うように舞台に立てず、もがいてる著者に対して手を差し伸べてくれる吉本興業の先輩が
何人か登場するのですが、とても断片的な描写で終わってしまっています。
彼らに対する感謝の気持ちは、きっと強く深く著者は感じていると思うのですが、
芸人世界に対して目を吊り上げて立ち向かっていたという自分を表現するために
あえて先輩への感謝の気持ちを薄く描いているような気がして、ちょっと演出過多じゃないかなと。

文章自身も、短文でくどいほどの繰り返しがあり、表現方法の一つだというのはわかりますが
私には、過剰な自意識が感じられて苦手でした。

Amazonレビューによると、これよりも前の世界を描いた『14歳』とか『少年』とかの方が
評価が高そうですが、しかしそれだと、又吉さんの言う芸人論が出てこなさそうなので、
読もうかどうか迷うところです。




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『ツレがうつになりまして。』
- 2020/07/08(Wed) -
細川貂々 『ツレがうつになりまして』(幻冬舎文庫)、読了。

以前、会社勤めをしているときに、同僚が精神的に不安定になり、
病院に通った結果、職場を辞めていくという姿を何人か見てきました。

私自身は、根拠のない自信から「自分はうつにはならない」と思って過ごしてきましたが、
ここ最近、2つの組織の責任者を掛け持ちし、個別にクライアントさんの相談対応なども
並行して受けているうちに、オーバーワークというか、予定外の事案が多方面から
持ち込まれると一気に予定が破綻していくようなスケジュールの詰まり方になってきており、
過重労働と精神的負担で、たまに朝起きるのがしんどい日が出てきました。
肉体的な疲れというより、体がどんより重たい感じです。
詰まってる仕事が1個片付いて、他の仕事もすーっと流れていくようになると
その重たさは解消されるので、たぶん、「仕事が詰まってるよ~」という気持ちの
焦りからきてるものだと思います。

「あぁ、こういう状態が慢性化すると、うつ病になるのかも・・・・」と思うようになりました。
うつ病というのが、多少自分の身近なものとして感じられるようになったと言いますか。

で、たまたまブックオフでこの本を見つけたので、「あ、ヒット本だ!」と思って買ってみました。
漫画なので読みやすいです。
そして、コメディタッチにしてあるので軽く読めますが、夫のうつ症状をリアル世界で想像すると
深刻な状況だったのではないかと思いました。
一般的なうつ病の患者さんの中で、本作の夫さんが、どの程度の重度軽度の位置づけなのかは
私にはわかりませんが、妻である著者の立場に立ってみたら、
自分にとってただ一人(当たり前ですが)の夫が、ある日「死にたい」なんて言い出したら、
驚愕と絶望で、自分自身パニックになってしまいそうです。

それを、この妻は、夫の現状をそのまま受け止め、後ろ向きな発言をうまく受け流し、
前向きな発言が出たら喜び、夫の背伸びしたチャレンジにも反対せずに付き合い、
前進と後退を繰り返しながら一緒にうつ病と向き合っていくという姿勢が、すごいなと。
自分にはできないなと思ってしまいました。
私には夫はいませんが、例えば父や母がうつ病になってしまったら、
こうやって毎日の生活を共に穏やかな心で過ごす努力ができるか自信がないです。

専門家の方や、うつ病を患っている当事者の方や、その家族の方が読むと、
「ここが医学的に間違っている」とか「この表現は好ましくない」とか「こんな応対はダメだ」とか
指摘したくなることはたくさんあるのでしょうけれど、うつ病を患う人が家族の中にいない私としては
「家族がうつ病になるというのはこういうことなのか」という理解が進みました。

そもそも、うつ病という人がどういう行動をし症状を表すのか
あくまで一例でしょうけれど、それを発症から軽減するまでの過程を描いて見せてくれたことで
断片的な知識が、私の中でつながった感じがありました。

結局、本作は、私は妻の立場で読んでいたので、自分自身が「うつ病になるかも・・・・」という点は
まだまだ他人事なところがありましたが、でも、こういう感情を意識するようになったら
うつ病の気があるのかもしれないというチェックポイントは持てたような気がします。

無理な仕事にならないように、自制と統制を意識していこうと思いました。




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『不肖・宮嶋の一見必撮!』
- 2020/07/07(Tue) -
宮嶋茂樹 『不肖・宮嶋の一見必撮!』(文春文庫+PLUS)、読了。

前半はチェチェン紛争の取材記録。
後半は、週刊文春の巻頭グラビア連載を収録したものです。

チェチェン紛争は、テレビで報道されていたのは知っていましたが、当時私は高校生。
受験戦争真っただ中で、チェチェン紛争の意味や位置づけというものは
全く知らない状況で本作を読みました。

戦場カメラマンとしての現地取材ルポで、面白おかしく宮嶋風味に味付けされていますが、
しかし、紛争の現場を伝える言葉として、「人や生物がいない」という実感を素直に書き、
また大統領選挙の投票所で怒り狂う老女の言葉をそのまま記載し、
ありのままの姿を切り取ってると感じました。
理路整然と解説してくれる本も大事ですが、
こうやって生の様子や言葉を伝えてくれる本も大事だなと実感しました。

個人的に印象に残ったのは、チェチェンを封じ込めに行っているロシア軍兵士の様子。
チェチェンが近づくにつれて緊張感が高まり、表情が硬くなり、そして無になり・・・・。
制圧する側であっても、自分の命を戦地にさらけ出していることには変わりなく、
その胸中やいかに・・・・というところです。

蜂起者としてのチェチェンの地の悲惨さも写しつつ、
制圧者としてのロシアの兵士のやるせなさも写しており、
戦争の悲しさというものを余すところなく表現しているなと感じました。

後半の文春の連載の方は、くだらない取材も多かったですが、
事件現場の訪問取材に関しては、やはり、著者ならではの事件に対する見方というか
目の付け所が短い文章の中に垣間見れて、この人なりの日本社会の考察の切り口が
興味深かったです。




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『オホーツク諜報船』
- 2020/07/06(Mon) -
西木正明 『オホーツク諜報船』(角川文庫)、読了。

戦後直後の北海道において、
日本から物資や情報をソ連側に持ち込み、その見返りにソ連領内での海域で漁をすることを
認められたというスパイ船の話。

ルポルタージュ的な始まり方をしますが、
主人公となる男が動き出すと、小説風な世界が広がり、
北の海を仕事場とする漁師の男たちが躍動し始めます。

男たちの間で交わされる会話や、ふとした行動まで書き込まれているので、
小説としての演出部分も多いのだろうと頭では思うのですが、
それ以上に、事実を描いていると感じさせる存在感があり、
細やかな取材に裏打ちされているのだろうなと思わざるを得ません。

そして、日本をめぐる戦争の歴史にも思いが至ります。
ついつい私たちは、太平洋戦争の終戦の経緯というと、
米軍に攻め込まれ、空襲され、原爆を落とされ、降伏した日本という、
米軍を軸に考えてしまいがちです。
ドサクサに紛れてソ連が侵攻してきたという事実は学びますが、
あくまで付随の情報のような扱いで私は捉えていました。

しかし、北海道に住む人々にとっては、
戦争により北海道にソ連が侵攻し、北方領土が失われ、漁場が失われ、
生活を守るためにソ連と日々向き合ってきたという事実が、
本作により実感され、本州の人間とは全く異なる戦後観を持っているのだということを
改めて認識させられました。

漁場を失い、生活の糧を失い、中には密漁で拿捕される漁師が出てきて、
さらには自ら情報を売ったりする漁師が生まれてしまうという時代背景が
本作をもってよく認識でしました。
教科書のような一面でしか歴史を見ない姿勢はよくないとうことを
まざまざと学ばせてくれる本でした。

唯一残念だったのは、漁師としての視点でのみ描かれており、
ソ連の国家戦略や日本としての対策対処といった、大局観が描かれていないので、
どういう目的・理由のためのこのようなことが行われてきたのかという部分が
ほとんど触れられていないことです。
ただまぁ、これは、現場のリアリティのようなものの表現を優先させるには
仕方のない選択だったのかなとも思います。

その点を解決するために、本作を、佐藤優氏に詳しく解説してほしいなと感じました。




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『不倫は家庭の常備薬』
- 2020/07/05(Sun) -
田辺聖子 『不倫は家庭の常備薬』(講談社文庫)、読了。

不倫をテーマにした短編集。
現在の「不倫は悪!」と断罪する時代においては、口にできないようなタイトルです(苦笑)。

上司とOLみたいなありきたりな設定ではなく、
主婦と60代・70代のオジサマというような変化球が多く、
性的な欲望だけではなく、洒脱な会話とか、余裕のある物腰とか、
そういうダンディーな部分がいかに魅力的かというようなところが描かれており、
なるほどなぁと思いました。

確かに、2人の間で会話が「弾んでる」んです。
対照的に描かれる家庭での夫婦の会話は、ブツ切り、単語、投げやりな感じで、
なんのために一緒に住んでいるのか分からなくなるような味気無さ。
それに比べて、不倫の2人の会話の面白いこと、楽しいこと。
そりゃ、不倫しますわなぁという感じです。

そして、そんな魅力的な会話ができるオジサマも、
家に帰ったら味気ない単語の会話を交わしていることも書かれており、
夫婦っていったい何なんだよー、と、結婚歴のない私には謎が深まるばかり。
うちの両親は結構会話する方なので、小説に登場する味気ない夫婦っていうのが良く分かりません。

それはさておき、田辺作品では、やっぱり関西弁の小気味良さ。
関西人の独特なノリの良さが、一片たりとも失われることなく再現できるのが
田辺表現の凄さだと思います。
本作でも、特に不倫の2人の会話シーンが面白かったのですが、
それ以外にも、喧嘩中の夫婦の間で夫が妻を「鬼おっかん」と表現したり、
このあたりの関西人のユーモアセンスって、抜きん出て凄いなと思います。

初版は1989年と30年以上も前ですが、生き生きとした短編集でした。
あけすけな性的描写もあり、バブルの残り香なのかな?と感じてしまう時代感でした。




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『恋する四字熟語』
- 2020/07/03(Fri) -
佐藤真由美 『恋する四字熟語』(集英社文庫)、読了。

著者の本は、本業の短歌の解説エッセイにつづいて2冊目。
こちらは、短歌から離れて恋愛エッセイです。
短歌の世界の恋愛というわけではなく、いわゆる著者の体験に基づく恋愛話。
それを、四字熟語を軸にして語っていきます。

軽く読んでいける文章なので、読みやすいのですが、
しかし、恋愛話ばかりを立て続けに読むと、さすがにしんどいですね。
それしか考えることがないのか!ってな感じで(苦笑)。

恋愛を中心とした著者の生活エッセイみたいな感じだと、
もう少し読みやすかったのかなと思います。

ヨシタケシンスケさんの挿絵がかわいらしくて、
良い休憩ポイントになりました。




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