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『お金と人生の真実』
- 2020/01/29(Wed) -
本田健 『お金と人生の真実』(サンマーク文庫)、読了。

ストレートなタイトルです。
お金に悩まされない生き方、つまりお金に困ることなく執着することもない
自由な暮らしを実現するための心の持ち方について説いた本です。

日本人は、お金についてストレートに口にすることを慎む傾向にありますが、
でも、お金のことはきちんと考えて、自分なりのお金の哲学を持っていることが
重要かなと思います。

「稼ぐ金額はセルフイメージが決めている」というのは
確かにその通りかなと思います。

セルフイメージが高く前向きな人は、積極的に仕事に向き合って
良い成果を出しやすいように思います。
セルフイメージが低い人は、自己評価が低く自信なさげに見えるので
上手くいくものも上手くいかなくなってしまうところがあるかなと。

自分に自信がある人は、一時期上手くいかないときがあっても、
「自分なら乗り越えられる」「自分にできないことはない」と踏ん張りがきいて
逆境にも耐えられる素質があると思います。

あまりその思いが強くなりすぎると自信過剰で周囲は引いちゃうかもしれませんが
最近は、自信過剰な人でも成果をきちんと上げていれば評価されるようになってますし
自意識だけで人間的魅力がない人は、結局人が離れていき上手くいかなくなるでしょうから
やっぱり一定期間にわたって上手く行けている人は、
その人の能力も、人間的魅力も備えている人なんだろうなと思います。

こういうお金に関する思いは、ベラベラと考え方をしゃべる必要はないかもしれませんが、
自分の中にきちんと哲学として持っていられると強いだろうなと思います。




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『半農半Xの種を播く』
- 2020/01/28(Tue) -
塩見直紀と種まき大作戦 『半農半Xの種を播く』(コモンズ)、通読。

こちらも図書館の本。
農業への挑戦のハードルを下げるのに、「半農半X」という始め方は
分かりやすいコンセプトだなと思います。

前に一度、『実践編』という巻を読みましたが、
こちらは「半農半X」の様々な事例紹介という趣です。

ただ、感想としては、前作と同じで、
「なんでこんなに『意識高い系』の方に寄せて見せようとするのだろうか?」ということ。
まぁ、そういう読者を想定しているからというのが素直な答えなんでしょうけれど、
私自身、田舎に住んでみて思うのは、「半農半X」というのはイマドキの生き方ではなく、
昔から農村地域にはあった生活形態だということです。

例えば、田んぼをやりながら、副産物の藁で加工品を作って現金収入を得るとか、
普段は畑をやりながら、みかんの収穫期だけ近くのミカン農家の手伝いに行くとか、
本業は漁師だけど、その傍らで畑をやっているとか。

「生きがい」とか「私のこだわり」とかいう感情ではなく
「手が空いたから他の仕事をやる」「もったいないから捨てずに活かす」
「繁忙で困ってる人がいたから助ける」とかいう、とてもシンプルなコミュニティ内の感情で
動いた結果、「半農半X」という生活スタイルがあるような自然な感じです。

本作では、そういう昔ながらのシンプルな「半農半X」の紹介事例が少なくて、
アンバランスな印象を受けます。

安定した「半農半X」生活を始めるなら、
そういう経験値の積みあがってそうな「半農半X」に学んだ方が良さそうなのになぁと思ってしまいます。




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『本当のことを伝えない日本の新聞』
- 2020/01/27(Mon) -
マーティン・ファクラー 『本当のことを伝えない日本の新聞』(双葉新書)、読了。

日本で活動する外国人ジャーナリストが書いた
日本の新聞業界に対する批判の書。

東日本大震災における取材活動のスタイルの違いにページを割いて
日米比較を行っています。

正直、優秀なジャーナリストとそうじゃないジャーナリストの差は
洋の東西に関係なく存在すると思うので、
ピューリッツア賞ファイナリストががフツーな人を批判しても仕方なくない?と思ってしまいました。
どうせダメだしするなら、日本の有名ジャーナリスト(=日本人が一定の評価をしている
ジャーナリスト)を名指しで批判すればよいのに・・・・と思ってしまいました。

とまぁ、話の構造はあんまり納得できなかったのですが、
日本の特殊な事情である記者クラブに対する批判興味深く読みました。

記者クラブの閉鎖性については、前に上杉隆氏の本で読んだので
それなりに理解していつるもりだったのですが、
外国人記者の目から改めて批判されると、やっぱり日本に独特な制度なんだなぁと
思わざるを得ません。

そして、そのような環境に飼いならされている新聞記者の取材スタイルと、
米国流の新聞記者の取材スタイルとの違いが
311直後の震災現地からの報道の在り様で際立って表現されていて
分かりやすかったです。

正直、アメリカのジャーナリストも、
トランプ大統領に対する何でもかんでも批判的な姿勢とか、
O・J・シンプソン事件やジョンベネ事件の過熱報道の様子とかを思い出すと、
正しい価値観のもとに報道しているとはとても言えないような部分も多いように思います。

また、記者クラブはないにしても、ジャーナリストで構成された
何らかの利権団体とか圧力団体とかあるんじゃないの?とも思ってしまいます。

日本のジャーナリズムへの批判は、あってしかるべきだと思いますが、
米国のジャーナリズムは、盗作したり意図的誤報を出したりしたのが
個人の記者の責任として片付けられているのは、本当にそうなのかな?とも思います。
アメリカにはアメリカなりの、構造的なジャーナリズム業界の問題点ってあるんじゃないのかな?って。

まぁ、本作の本題ではないから割愛したのかもしれませんが。
日米のジャーナリズムの本質的な比較解説を読んでみたいです。




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『顔のない肖像画』
- 2020/01/26(Sun) -
連城三紀彦 『顔のない肖像画』(新潮文庫)、読了。

連城作品って、書評とかで絶賛されているのを見つけて読んでみたりするのですが、
イマイチはまることができずに、読んだ冊数も伸び悩んでます。

本作も、誰かが高評価しているのを目にして「読みたい本リスト」に入れていたはずなのですが、
やっぱり同じような感想になってしまいました。

短編集で、冒頭の2つが、性的な描写に重きが置かれていて
好きな作風ではなかったために気持ちが乗ってこなかったというところもありますが
この読書を通じて自分なりに発見したのは、
平成の時代の作品にもかかわらず、文章がとっても昭和な感じがすることにあるのかなと。
そこに、同時代性を感じられず、物語の世界に入っていけないのかなと思いました。

文章の特徴とかが似てるかどうかは別として、
私が読んだ感覚だと、松本清張の作品を読んでいるのと同じような時代を感じてしまいます。
ド昭和な小説に思えてしまうんですよね。

たぶん、文章の描写の仕方とか、使っている言い回しとか、会話文の端々とか、
そういうところで感じているのだと思います。
一言で言うと、古い!ってことですね。

本作は、性的描写の最初の2作を除けば、
他の短編は、結構面白い視点で真相が構成されていたり、トリックがあったりで、
「へぇ~」と思うところも多かったのに、文章が古臭いからのめりこめず残念でした。




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『銚子電鉄 六・四キロの追跡』
- 2020/01/25(Sat) -
西村京太郎 『銚子電鉄 六・四キロの追跡』(双葉文庫)、読了。

ちょっと精神的に疲れてしまったので、息抜きに十津川警部。
タイトルから判断して、ご当地ネタ出して適度に誤魔化したお気楽作品だろうと思いチョイス。

失礼な物言いですみませんが、だいたい合ってました。
まぁ、ご当地モノって、銚子鉄道の各駅の情報と、ぬれ煎餅ぐらいしか出てきませんが(苦笑)。

銚子電鉄の取材に行った旅行雑誌の記者が車内でカメラ盗難に遭い、
その流れから、私立探偵の事故死、それを捜査していた刑事の殺害と
事件が続いていきますが、その後もどんどん人が死んでいき、
「おいおい、そんなに重要な真相がこの裏側にあるのか???」と思ったのですが、
それほど大きな事件には膨れ上がりませんでした。

「密漁」とかのキーワードが出てきたので、
北朝鮮まで繋がっていくかな?とも思いましたが、そこまでの大風呂敷ではなかったです。

正直、十津川警部シリーズには、犯行の緻密さとか推理の理詰め観とかは求めてないので、
ちょっとスパイス的に社会問題の要素を散りばめてもらえると
今の日本社会に繋がる視点をもらえるので、読み甲斐があるなぁと思ってしまいます。




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『農業カンブリア革命』
- 2020/01/24(Fri) -
齋藤章一 『農業カンブリア革命』(まつやま書房)、通読。

こちらも図書館の本。

薄い本だったのでタイトルだけで借りてきたのですが、
これは失敗でした。

最近の農業界で、新しい取組み(直売所、農家レストラン、体験型ファーム等)を
成功させてきたグループを取り上げているのですが、
著者の文章というか、話のまとめ方が独特で、読みにくかったです。

中途半端な箇条書きになっていて、
本質が抽出しきれていない長めの文章が(1)(2)って感じで並んでいて
もうちょっとまとめるか、もしくは丁寧に説明するかどちらかにしてくれよ~って感じです。
編集部は関与しなかったのでしょうか?
それとも、まつやま書房って、自費出版??

こんな文章のまとめ能力は、どんな仕事の経歴から編み出されたんだろう?と
プロフィールを見てみたら、なんと農水省エリートでした。
うーん、官僚の文化に、こんな文章の書き方を許容する余白はないだろう・・・・
と思ってしまったのですが、
農水省は意外と自由だったのでしょうかね。




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『日本の農漁村とわたし』
- 2020/01/23(Thu) -
あん・まくどなるど 『日本の農漁村とわたし』(清水弘文堂書房)、読了。

図書館に調べものに来て、ついでに借りた本。

農村とか漁村でフィールドワークをやっている方なので、
そういう経験を綴ったエッセイかなと思って借りてきたのですが、
とあるセンターの設立10周年の記念式典で行われた講演をまとめたもののようです。

著者が初めて日本に来た、高校生の頃の交換留学生の話から始まるのですが、
高校時代や大学時代の話に時間を割いており、
カルチャーギャップのような観点での話が続くので、
日本の農村での暮らしは、後半にようやく出てくる感じでした。

しかも、農村での話だけで、漁村については出てこないという(悲)。
講演タイトルが「農漁村」だったのでしょうね。
そして、時間の関係で漁村まで話してる時間が足りなかったのでしょうね。
だったら、本にするときにタイトル修正してよ~、と思ってしまします。

農村の話も、本作の出版元が長野で開校している農村体験塾のようなものが中心で
日本の普通の農村の話じゃないのかぁ・・・・・と思ってしまいました。




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『ポイズンドーター・ホーリーマザー』
- 2020/01/22(Wed) -
湊かなえ 『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(光文社文庫)、読了。

湊かなえ作品では、「毒親」が登場する印象が多いのですが、
本作はタイトルからすると「毒娘」的な???
別の切り口で日本社会の歪みを斬ってるのかしら?と思ったら、
やっぱり毒親がたくさん登場してきて、あぁ、湊ワールドだわあと納得。

で、毒娘は?と思い、中盤では、
「これは、毒親が、自分のやっていることは正しいことだと思い込んでいるから
 自己評価が『ポイズンドーター・ホーリーマザー』なんだな」と自分自身では納得していました。

ところが、最後に収録された表題作で真相がわかりました。
それまでの短編は娘の目線で語られており、娘から見て毒親を描いているので
一方的な親批判となっています。
ところが表題作では、娘と親の双方の視点から描いているので、
最初は毒親の話かと思っていたのに、もしかすると思い込みの激しい娘による
感情的な親批判なのかもしれないと思えるようになっています。
本当は、清く美しいお母さんなのに・・・・という。

いやぁ、怖いですね。
この表題作が最後に来ることで、それまでの作品も全て、真相は別のところにあるのではないかと
疑えてしまうような構成になっています。
そして、その疑いは、作品だけでなく、自分の親子関係にも向けることができ・・・・・・おぉ怖い。

湊作品を読むと、いつも最後は、「うちのお母さんは真っ当な人でホント良かった」と思います。
普通のお母さんという意味ではなく、ホーリーマザーですよ。
穏やかな人だし、みんなの言うことを聞こうとするし、でも芯は持ってて、でも押し付けず。
近所の人からは「静かな人」と思われているようですが、娘の私からすると
「ちゃんと自分のことを見てくれている頼りがいのある人」です。
でも母娘でベタベタすることをお互いに好まないので、さっぱりした関係です。

こんなお母さん、世の中にはなかなか居ないんだなぁと
いろんな小説や家族が出てくるエッセイやルポルタージュを読むたびに思います。
人間の社会というのは恐ろしいですね。
ホッとできる家庭の中に、恐ろしい人が居るというのですから。
うちはボーっとできる家庭で良かったです。




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『日本地図の楽しい読み方2』
- 2020/01/21(Tue) -
ロム・インターナショナル 『日本地図の楽しい読み方2』(KAWADE夢文庫)、読了。

新年会で相当お酒を飲まされまして、
二日酔いとは違うのですが、なんだか体がだるいので軽い本をば。

地名とか地形とかに関する雑学本です。

一応、いくつかの章立てに分かれていますが、
どういう括りになっているのか読んでいてもサッパリわからないほど
多種多様な、また玉石混交の情報が詰め込まれてます。

初見の話もそれなりにあったので、まぁまぁ楽しめました。




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『仮面同窓会』
- 2020/01/20(Mon) -
雫井脩介 『仮面同窓会』(幻冬舎文庫)、読了。

雫井作品って、ボリュームがあるので、積読になりやすいのですが
覚悟を決めて読むと大満足!という結果になることが多かったのですが、
本作は初めて、「こりゃないよ~」と思ってしまいました。

そもそも「同窓会」というタイトルのフレーズと、
裏表紙に書かれたあらすじの内容から、
高校の青春時代の話を引きずったミステリーだと思って期待したのですが、
序盤は期待通りの展開でした。

20代半ばになって、自分の人生がうまくいってないと思っている人たちが
「高校時代の教育のせいだ!」という発想から、その教育の原因となった教師に
制裁を加えようとする思考経過を読んでいて、「あぁ、人生に不満がある人は
そういう風に考えるのか」と目からウロコでした。
大阪の池田小学校の事件とか、要はこういう発想だったのかなと思うと
とても怖く感じました。

ところが、序盤の終わりごろに「主人公の兄」が登場してから何だか変な方向になっていき、
もう終盤は「早く読み終わりたい」という一心で読んでました(苦笑)。

「兄」の存在が出てきた時点で
「普通のミステリーじゃないなぁ」「青春ものでもないし」と気持ちが離れてしまったのですが、
その「兄」の真相と、腐れ縁4人組以外に登場してくる人物たちの真相を知って、
「そりゃないよ~」でした。

なんでこんな作品を書こうと思ったんだろう?と、本気で気になりました。
本作だけが雫井作品の中で異質なんでしょうか?
それとも、結構、こういう作品も書いてるんでしょうか?

あ、1点面白かったのが、
愛知県が舞台だったので、登場人物たちが愛知弁をしゃべってること。
私は三重県出身なので、「こういう方言使う友達いたなぁ(笑)」と懐かしい気持ちに。
でも、東海圏以外の読者の人にとっては、結構読みづらかったのではないかと推量(苦笑)。




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