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『海幸無限』
- 2019/10/18(Fri) -
宮原九一、あん・まくどなるど 『海幸無限』(清水弘文堂書房)、読了。

とある会場で、あん・まくどなるどさんと会話する機会があり、
自分がやっている仕事について「頑張ってください、応援してます」と励ましていただきました。
その言葉がシンプルに嬉しかったので、印象に残ってたのですが、
その方のインタビュー本をブックオフで見つけたので買ってきました。

相手は元全漁連会長ということで、
日本の水産業の在り方とか、地方の漁業の衰退とか、そういう話の対談かと思いきや、
中身は、この元全漁連会長の宮原九一氏の半生をインタビューで迫ったものでした。
しかも、この宮原氏、三重県の漁師町の出身で、三重県漁連から全漁連に行った方とのこと。
そして何と、旧制中学から北海道の水産高校へ行き、実習で世界一周をし、農水省入省、
終戦後は農水省に籍を置きつつ三重県に戻り県内の水産行政に携わるようになるという超エリート。

当初の想定とは全く違う本でしたが、三重県にこんな凄い水産業界の実力者が居たのかと
想定以上の驚きを与えてくれた本でした。

聞き手のあんさんの柔らかい合いの手に騙されてしまいますが、
結構、政治的な手腕というか、組織内での裏での手の回し方とか根回しの仕方とかも
素直に語っていて、小物はこういうの隠しそうだけど、大物はオープンだなぁと
変なところで感心してしまいました。

進学先で奨学金を上手くもらって豪遊したり、軍隊で勝手な命令を出して叱られたり、
官僚組織内で「嫌です」と自分の意見を言ってみたり、反骨心があるというか
怖いもの知らずというか。

組織の要職に就いてからの政治手腕が印象に残りますが、
それは、この学生の頃や若い頃に培われたものだと思います。
もっと言うと、子供の頃の家庭での教育の結果だと思うのですが、
このインタビューでは、子供時代のことはほとんど触れられていかなったので、
そこは残念に思いました。
こんな利発な子がどうやって誕生したのか、そこを知りたいと思いました。




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『一橋ビジネスレビュー2018夏』
- 2019/10/17(Thu) -
『一橋ビジネスレビュー2018夏』

ずっと放置していた号が出てきたので、
参加した全然関係のないセミナーを聞きながら読んでました。

「新しい働き方の科学」という特集だったので、
現政権が進めている「働き方改革」とか、外国人労働力とか、
そういう、まさに旬のテーマが来るのかなと思いきや、
「女性の労働力活用」みたいな話が続いて、「いつの時代の話をしてるんだ!?」となってしまいました。

まぁ、今でも男女差はあると思うので、「女性活用」というような視点ももちろん大事ですが、
でも、旬じゃないよなぁ・・・・と。

この手の感想は、前にも書いたことがあります
どうしても学術論文寄りの話になると、旬の話には飛びつけないのでしょうね。
ある程度の実績が積み上げられ、観察と考察ができる対象でなければ、
論文として書き上げるのは難しいのかな。

個人的には、少子高齢化が急速に進んでいる地方において
労働力をどう確保していくのか、高齢者なのか、外国人なのか
それとも若者を地元に呼び寄せる奇策があるのか、そういう話を読みたかったです。

特集よりは、連載物の方が面白かったです。
シリコンバレーの話とか、仮想通貨の話とか、8番ラーメンの話とか、発想法の話とか。

この手の雑誌を面白くしていくのは、なかなか大変なんだろうなというのが
最終的な感想となってしまいました。




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『知ろうとすること。』
- 2019/10/16(Wed) -
早野龍五、糸井重里 『知ろうとすること。』(新潮文庫)、読了。

3.11の福島第一原発の事故後について、学者と糸井さんとの対談。
学者さんのお名前を全く存じ上げなかったので、一体どっち側のスタンスの人だろうかと
やや不安に思いつつも、糸井さんの自然科学への興味の持ち方からすると
「放射能はすべからく危険だ!」というような極端なことを主張するような学者は選ばないだろうと思い
糸井さんへの信頼感で買ってみました。

で、その判断は正解でした。

私は恥ずかしながらお名前を知りませんでしたが、早野氏という方は、
3.11直後から原発事故に関してTwitterで情報発信をし続けた原子力が専門の物理学者だそうですね。

本作でも、そのTwitterの文章をそのまま紹介していますが、
科学者らしい事実と知りえた情報のみを記した冷静な内容で、
不安に怯える人々を扇動するような言説は含まれていないので
糸井さんが信頼してフォローしていたというのもうなずけます。

過去の様々な被ばくの事例から蓄積された人体被害のデータをもとに、
福島で取られたデータを比較し、そのインパクトがどの程度のものか、数字で評価していきます。
そして、福島での実績は、過去に人体に影響が出た実績に数字として及ばないので
人体への直接的な影響はないだろうという推測する態度です。

これはこれで一つの考え方として筋が通っているので、私は分かりやすいと思いました。
しかし、反原発の人や、原発事故は人体に大きな被害が出ると思っている人には、
このアプローチは有効性が低いようにも思いました。

私は、著者の考え方はアリだと思いますし、政策判断においては大事な論点だと思います。
そして、単に情報がなかったり、どう考えればよいか分からず不安に陥っている人に対しては、
この説得は一定の有効性を持つと思います。
順を追って冷静に考えれば、納得する人も一定数いるように思えます。

一方で、信念をもって原発に反対していたり、原発事故を批判していたりする人には、
こういうデータで迫っても、あんまり効果がないように思います。
「過去のデータと比較するとこう想定できる」というモノ言いには
「データの寄せ集めは理論じゃない!過去のデータにはない結果が生じる可能性はゼロじゃない!」
みたいなことを言われたら、どうしようもない気がします。

「いやいや、今どうするか判断しようと思ったら、過去のデータで推測するしかないんだよ」
という政治的な判断と、「とことん安全確保!」という声は、折り合えるポイントが無いように思います。
まあ、どちらかの勢力が極端に小さくなっていけば、折り合う必要はなくなるのかもしれませんが。

早野氏の主張している内容については、個々の内容に納得できるか否かは各人の判断ですが
「リスクを適切に怖がる」という姿勢は、この議論から学べる人が増えるといいなと思いました。

と、ここで投稿記事を終わりにしようと思ったのですが、
一般的に早野先生ってどういう評価をされているのか調べておこうと思って検索したら、
なんと論文で放射線量のデータを1/3に誤って見積もっていた(捏造してたという表現の記事もありました)
という記事が結構出てきて、どうやら本作の発売後に発覚したようです。
本人は計算ミスと言っているようですが、こういうことをやってしまうと
不安に思っていた層で信じ始めてた人が一気に離れちゃうので、致命的ですよね。
論文って、誤りがないかチェックして提出するものだと思うのですが、
そんな大事なところを誤っていたとなると、不安を覚えますね。
データに頼って理論構築している人が、データに誤りがあるとは、残念です。




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『結局、1%に集中できる人がすべてを変えられる』
- 2019/10/15(Tue) -
藤由達蔵 『結局、1%に集中できる人がすべてを変えられる』(青春出版社)、読了。

ブックオフで50円だったので買ってみました。

要は、無駄なくムラなくコンスタントに実績を上げる効率的な仕事の進め方を身に着けろということで、
正直、それほど目新しいポイントはなかったです。

むしろ、自分が普段注意していることを、改めて文字にして提示してもらった感じです。
復習というか、頭の整理には役立ちました。

印象に残ったのは、
「タイム・マネジメントはできない。マネジメントできるのは自分の行動のみ」という趣旨のコメント。
確かにその通り。
時間じゃなくて自分をマネジメントするように意識付けないといけないですね。




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『運を支配する』
- 2019/10/14(Mon) -
桜井章一、藤田晋 『運を支配する』(幻冬舎新書)、読了。

藤田晋氏の名前で買ってきましたが、お相手は麻雀のプロとのこと。
プロフィールには「裏プロ」と書いてありましたが、わたくし麻雀を知らないので、よくわかりません。
メディアに出てくるのではなく、いわゆる雀荘で雇われている人ってこと?

本の構成は、対談ではなく、
それぞれが紙面3ページ程度の文章を交互に書いていくスタイル。
桜井氏の文章を藤田氏が受けて書いているような形式です。

麻雀に無知な私としては、桜井氏の各文章は、哲学的・抽象的な話として頭に入ってきました。
自分なりに想像を働かせながら、自分の生活に置いてみるとこういうことなのかなと考えながら読むと
一つ一つの言葉に深みがあって刺激になりました。

一方で、藤田氏の言葉は、やはり経営者としての具体的な目線のものが多く、
私としてはこちらの視点の方が共感できるので、
桜井氏の抽象的な言葉を自分に身近なビジネスの視点に引き込むとこう考えられるんだという
頭の整理に便利でした。

というわけで、この本の構成は、私にはありがたかったです。

ただ、もし私が麻雀を知ってたら、もっとしっかり内容が頭に入ってきたのかなと思うと
自分の無知が残念でした。




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『本質を見抜く力』
- 2019/10/13(Sun) -
養老孟司、竹村公太郎 『本質を見抜く力』(PHP新書)、読了。

両氏の対談本です。

冒頭、エネルギー政策の話から、地球温暖化の話に続いていくのですが、
温暖化のシミュレーションは一種政治的なものだと切り捨て、
温暖化には良い影響と悪い影響があり、
自然というのは中立だから丸損になることはないという評価に納得しました。

この主張は、ロンボルグの本の方が詳しく書かれていて興味深いと思いますが、
大事なのは、養老孟司氏のような発信力のある人が発言することだと思います。
この養老氏の問いかけにより、一般的な地球温暖化脅威論に疑問を持った人が
ロンボルグの本とかを読むようになると、日本国内での議論が深まって良い方向に進むかなと思います。

そして、温暖化防止目的ではなく、
エネルギーの効率的な活用という目的で省エネを進めることは大事だが
日本や欧州に比べて、米国と中国は国民の生活パターンをコントロールできない点で同じ、
という指摘は、なるほどなと思いました。
日本人や欧州人のように、省エネや自然環境のために多少の不便は受け入れて
みんなでルールを守ろうという感覚は、米国人や中国人にはなさそうです。
日本人の感覚でルール作りやマインド構築を想定していっても、うまくいかないでしょうね。

そして、中盤では、竹村公太郎氏の徳川幕府による国家運営の話がいろいろ登場し、
興味深く読めました。
具体的な内容としては、竹村氏の本の方がじっくり詳しく書かれているのですが、
本作では養老氏との対談ということで、議論に別の視点が加わって、面白かったです。

ただ、本作の対談は、対談のテンポが良いのは一つの魅力ですが、
逆に言うと話のテーマがどんどん飛んで行ってしまって、ちょっと消化不良感が残ってしまいます。
竹村氏の徳川幕府の国家運営に対する評価も、前に本を読んでいたので刺さってきましたが、
前知識が全くなかったら、この対談だけではそこまで印象に残らなかったかも。

先に述べた温暖化論に対する批評も、ロンボルグの主張が頭にあったから納得できたけど、
この対談だけではイマイチ腑に落ちなかったかもしれません。

知的好奇心は刺激してくれる対談ですが、事前の予習の有無で受ける印象がだいぶ変わってきそうです。
そういう点では、自分がスルーしてしまっている問題提起も多そうです。




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『ガモウ戦記』
- 2019/10/12(Sat) -
西木正明 『ガモウ戦記』(文春文庫)、読了。

てっきり地方移住者の話だと思って、あんまり中身を確かめずに買ってきたら、
敗戦直後に東京から秋田に知り合いの伝手で移住した人の話でした。

結構、艶っぽい話が溢れているというか、
地方における人の交流の軸は艶話と下話という風に整理されているような印象を持ってしまい、
最初は、ちょっと引き気味に読んでいました。

しかし、村の中で様々な事件が起きる中で、ガモウ夫婦がお互いを信頼しあって
毎日を堅実に生きているのは、そいういう夫婦生活があってこそなのかなと思うようになり、
後半は、艶話も含めて面白く読めるようになりました。

戦後の地方とはいえ、昔の上官が訪ねてきたり、カカアが東京に出奔したりと
結構、都会と行き来があったようで、そこはイメージと違ってました。
もっと閉鎖的な社会を想像していたのですが、
戦争により、人が大きく国内や国内外を移動した経験が地方にも根付いたのでしょうね。

何か大きな物語が動いていくというよりも、
戦後の地方における生活の一端を、ちょっと非日常的なエピソードに重ねて見せるという手法でしたが
戦後の地方というのはこんな感じだったのかなと思える点で、興味深かったです。

むしろ、戦争で荒廃するわけではなく、地方には地方なりの生活圏が出来上がってて、
そういう各地方の土台があってこその日本の復興だったんだろうなと思いました。




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『求愛瞳孔反射』
- 2019/10/10(Thu) -
穂村弘 『求愛瞳孔反射』(河出文庫)、読了。

中身をよく見ずに著者名だけで買ってきたら詩集でした。
しかも恋愛もの。
分かってたら買わなかったであろう作品です(苦笑)。

挑戦してみましたが、やっぱり苦手でした。
もし、これが、恋愛に対して冷静な目で見ている詩だったら行けたかもしれませんが、
当事者の心の模様をストレートにというか、過剰なまでにそのままに謳っているので、
正直少し引いてしまいました。

エッセイでも、気持ちが過剰にあふれ出ている感がある著者ですが、
詩という形態をとったら、ドバドバこぼれてしまっていて
私には受け止めきれませんでした。

若い女性だったら、楽しめるのかな。




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『夢はトリノをかけめぐる』
- 2019/10/08(Tue) -
東野圭吾 『夢はトリノをかけめぐる』(光文社文庫)、読了。

世の中はラグビーW杯で盛り上がってますね!
昔のラグビー中継は、社会人も大学も、ラグビーファン向けだったので
素人が見てもチンプンカンプンでしたが、今回の中継ではルール解説をこまめに入れてくれるので
素人でも試合展開についていけるようになってます。
テレビも頑張ればできるじゃん!ってな感じです(←上から目線)。

さて、何かスポーツ物はないかな?と手元の積読の山を探したら、本作が出てきました。
東野圭吾氏によるトリノ冬季五輪の観戦記です。
奥田秀朗氏はスポーツエッセイをいろいろ書かれているので、スポーツ大好きという印象がありましたが
東野氏がウィンタースポーツ好きとは知りませんでした。
ただ、作中で触れられているように、『鳥人計画』というスキージャンパーが主人公の作品を書いているので
言われてみれば、普通の小説家がこんな題材なかなか選ばないよなぁ・・・・とは思います。

で、トリノ冬季五輪の取材エッセイとして、前半は、国内の競技施設で練習しているところにお邪魔し、
後半では実際にトリノに赴き観戦するという内容です。
ただ、普通のエッセイと違って、なぜか「ネコの化身の夢吉」という存在が主人公で
小説仕立てになってます。
夢吉が、東野氏の取材に帯同して、夢吉の視点で描くというもの。

あんまりその演出効果はなかったようにも思いますが、
「エッセイは苦手なので、書き進められるように小説仕立てにした」という趣旨のことを
本人が述べてますので、仕事をするための苦肉の策だったということかなぁ。

スポーツそのものの紹介記や観戦記というわけではなく、
著者の思考が、「僕はこんなにウィンタースポーツ好きなのに、なんで日本では人気がないんだろう?」
という疑問を軸に組み立てられているので、日本社会とウィンタースポーツという関係性が
各競技ごとに考察されていて、結構面白かったです。

著者は、札幌冬季五輪でのジャンプ表彰台独占という快挙の後の大会で
惨憺たる成績だったので人気が長続きしなかったというような理由をいくつか挙げていましたが、
私は、ルール改定の恣意性にあると思っています。

ノルディック複合で荻原兄弟が抜群の成績を残したらルールを変え、
ジャンプで舟木らが好成績を収めたらルールを変え、
フィギアで羽生が王者になるとルールを変え・・・・。
ウィンタースポーツは、日本人が頭角を現すとルールが欧州勢の都合の良いように変えられるという
感覚が私の中にあります。
もちろん、夏季五輪の競技でも、恣意的にルール改定をしているケースはあるのかもしれませんが、
私の印象では冬季の競技に多いような印象です。

それは、ウィンタースポーツは欧州の金持ちが優雅に楽しむものであり、
アジア人がそのトップに立つことなんて許さん!というような感情が入っているような気がします。
その点、夏季の競技は、純粋にルールの下で各国が世界一を競い合うという気持ちが
強いように思います。

「100mを走る」とか「100mを泳ぐ」とか、シンプルな競技では、どの国が勝つかも興味がありますが
それ以上に「何秒を記録するか」という人類の最高到達点を見たいという感情が優先されるのかなと。
だから、ルールで小細工せずに、とにかく最速の人間を見たいという気持ちに従っているのかなと思います。

さらには、冬季五輪は人気のある国が偏ってるので、
商業的に稼ごうと思ったらその国を優遇するのが手っ取り早いですが、
夏季五輪は世界各国で注目されているので、商業的に稼ぐには、いかに各競技を面白く見せて
放映権を高くしてどれだけ多くの国に販売するかという戦略になると思います。

今回のラグビーも、聞くところによると、点の与え方が時代により変わってきたようですが
より熱戦になるように、魅せるプレーが高得点に繋がるように設計を変えてきたように思えました。

スポーツに商売魂を持ち込むな!という声もあろうかと思いますが、
ラグビーW杯は、やぱりこれを商機ととらえた日本企業なり協会なりが一生懸命知恵を絞って
何年もかけて対応してきた結果、このブームに繋がっていると思います。
それを思うと、まだまだ冬季五輪では、ビジネスチャンスが小さいと見られているんでしょうね。




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『「半沢直樹」で経済がわかる!』
- 2019/10/07(Mon) -
池井戸潤 『「半沢直樹」で経済がわかる!』(文春文庫)、読了。

半沢シリーズで出てきたシーンを切り出して、
そこで登場してくる金融の概念を説明しようという本。

1つのキーワードを見開き2ページ程度で説明してるので
解説は表面的なものですが、小説の中の登場人物を使って説明するので
半沢シリーズを読んでいて、なおかつ経済に疎い人には
「そういうことか!」と気づきが多い本なのかなと思います。
ただ、ある程度金融の知識がある人にとっては
超初歩の用語解説でしかないので、得るものはないかなと。

むしろ、「銀行」という存在を軸にして経済を解説しているところが、
他の初心者向けの本として珍しいところかなと。

いずれにしても、半沢シリーズの副読本という位置づけで読めば
それなりに楽しめる感じかなと思います。




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