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『古寺巡礼』
- 2019/06/22(Sat) -
和辻哲郎 『古寺巡礼』(岩波文庫)、通読。

言わずと知れた古都奈良探訪の書。

「改版序」にて、著者自身が、
「若い頃の文章で恥ずかしいので書き直したいと思っていた」という旨のことを書いていますが、
私はこの文章に触れて、20代でこんな考察をして文章に落とせるなんて、凄い!と
ボキャ貧な表現で驚いております(苦笑)。

もちろん、著者の東大での勉学の基礎の積み重ねや、哲学者としての道を進んでいくうえで
大きな熱意をもって取り組んだ著者くだろうと思いますが、
それにしても、30歳の自分と比較して、それこそ恥ずかしくなる思いです。

私自身、仏教には興味が非常にあるものの、
仏像とか、寺院とか、そういう「モノ」については知識が乏しいので、
本作を読んでいても、「写真が欲しいなぁ」と思ってしまった愚か者です。
写真がなくても、その描写の細やかさで読んでいけるはずの文章なのですが、
今回は、そこまで読み込む気力がなかったです。

こんな暑い時期ではなく、読書に適した時期に読みなおそう。




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『旨い地酒を求めて』
- 2019/06/21(Fri) -
北川広二 『旨い地酒を求めて』(講談社文庫)、読了。

サブタイトルに「釣竿片手に」とあったので、
シーナさんみたいに、魚釣りをしながら、楽しくお酒を飲むエッセイかなと思って
どちらかというと魚の方を期待して買ってみたのですが、
訪問した先の酒蔵で、若い跡継ぎ夫婦にアレコレ指導したりしてて、
なんだか本格的な日本酒関係者っぽいです。

というか、冒頭に登場する森喜酒造場のるみ子さんって、知ってる人なんですけど(笑)。
いきなり身近なところで話がスタートし、
しかも、るみ子さんの若い頃の苦労譚を知ることができ、びっくり、ラッキー。

一体、著者は何者ぞ!?と思って読み進めど正体が分からず。
プロフィールにもはっきりした職業が書かれていないし、
検索しても出てこない・・・・・。

では、作家なのかというと、それほど文章自体に面白味はなく、
正直、日本酒作りに興味がある人でないと、読み通せないような気がします。

釣りの件は、海釣りではなく川釣りでしたり(爆)。

知ってる人が出てきたので、興奮して読んでしまいましたが、
冷静になってみると、お酒作りの真面目な話が多くて、淡白な内容でした。




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『農業ビジネスがよ~くわかる本』
- 2019/06/20(Thu) -
橋本哲弥 『農業ビジネスがよ~くわかる本』(秀和システム)、通読。

農業のことが知りたくて買ってきたのですが、
農業についての本ではなく、農業の周辺事業に関する本であり、
農業そのものについては、記載なしでした・・・・・トホホ。

「新規就農に役立つ!」と表紙には書かれていますが、
新規就農する個人には役立たないです。
農業に新規参入する法人の担当者向けの本ですね。

9年前の発行の本ですが、事例紹介として登場してくる企業が
らでぃっしゅぼーやとか、いろどりとか、モクモクファームとか、
この手の本では良く目にする名前のところが多く、それほど新鮮味はなかったのですが、
逆に、発行後の9年間で、新しい成功プレイヤーって登場してるのかな?というところが
気になりました。




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『だいたい四国八十八カ所』
- 2019/06/19(Wed) -
宮田珠己 『だいたい四国八十八カ所』(集英社文庫)、読了。

またまたタマキングさんの本をば。

今回は、四国八十八か所巡礼のレポートです。
修行の覚悟は無いだの、信仰心は無いだの言い訳してますが、
ちゃんと納経して、お寺の様子も眺めて、なにより地元の方やお遍路さんと交流して、
とても真面目な巡礼記だと思いました。

タマキングさんにしては真面目過ぎるかなと(苦笑)。
もうちょっと緩いレポを期待していたのですが、
全編にわたって、意外と真面目でした。
でもそれは、四国八十八か所という場所がそうさせるのかなとも思います。

お気楽な目的で巡礼を始めた人も、
真面目にならざるを得ないんだなぁということが分かって、
それはそれで興味深いです。

著者による、同じお遍路さんの分類というか、
スピードや回数を競う人々に対する辛辣な視線が面白かったです。

興味深かったのは、外国人のヘレナさんと一緒だった数日間のレポート。
外国を旅する人への著者の温かな視線は、
ご自身が外国を旅してきた経験そのものなんでしょうね。
この2人で、どこか異国の地を旅しても、面白いレポートになりそうだなと思いました。




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『12歳までに身につけたいお金の基礎教育』
- 2019/06/18(Tue) -
横田濱夫 『12歳までに身につけたいお金の基礎教育』(講談社文庫)、読了。

以前に、著者の銀行暴露本を読んだのですが、
それっきりになってしまってました。
子供向けのマネー教育本のようだったので、試しに買ってみました。

読み始めて最初に感じたのは、
これは子供向けの本ではなく、子どもを持つ親に向けた本だということ。
自分の子供が適切な金銭感覚と世の中を渡っていける力を持つために
親としてやるべきことを教え諭す本です。

時々、「そんな言い方をしたら身も蓋もない・・・・」と思ってしまう表現はありましたが、
概ね、言っている内容は納得できました。
というか、自分自身の子供時代を振り返っても、
親が意図的に社会勉強をさせるように仕向けてたところがあるなと思い当たるからです。

近所へのおつかいや、家業の出前に1人で行かされたり、
小遣い制度はなく、家業のバイトでの時給支払いだったり、
お年玉は自分名義の貯金通帳で管理されたり、
誕生日プレゼントは「いくらまで」と決められた枠内で選ばされたり。

著者が、こうすべきと書いている内容にズバリ当てはまるものもあったりして、
40歳になった今でも思い出せるということは、子供心に親の意図を感じていたというか、
大事なことだと分かっていたということなのでしょうね。

そういう親の教育のせいか、それとも自分の性格なのか、
小学生の頃はお小遣い帳をつけるのが楽しかったり、
一生懸命に家業を手伝って人並み以上のお小遣いを稼いだり、
無駄遣いはせずに必要なものだけを必要なタイミングで買う始末屋になったり
私はかなり、お金にはケチで慎重だと思います。

でも、そういう性格に育ててもらって、ありがたいなと心底感じます。
経済観念が身に付いたので、お金に困るような生活はしたことがないですし、
計画的に貯金もできたので将来への不安もそれほど感じないですし、
生活に余裕ができても、あまり無駄な買い物をしている気はしません。
かなりの締まり屋です。

親が締まり屋だったので、その行動様式や判断軸を見ていて
子どもながらに、こういう風にしないと!と思ったのでしょうね。
自営業なので、サラリーマン家庭に比べて、一層、家計のことが目に見えます。
店の売上の集計をする仕事を毎晩させられていたということからも、
1日いくら稼げるのか、1か月では、1年ではという想像がつくので、
我が家の生計の規模がイメージできちゃうんですよね。

その結果か、私も弟も、欲しいものをねだるという行動が非常に苦手で、
与えられた権限の中で欲しいものを探して選ぶという感じでした。
まぁ、それほど不満を感じたこともないので、
枠内でより良いものを選ぶセンスが身に付いたということですかね。

そんなこんなで、読後の感想は、親に感謝!その一言に尽きます。




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『とりあたま帝国』
- 2019/06/17(Mon) -
西原理恵子、佐藤優 『とりあたま帝国』(新潮文庫)、読了。

鴨ちゃんの次は、サイバラ女史の本。

週刊新潮に連載されているもので、
佐藤優氏がコラムを書き、サイバラ女史がマンガを描く。
一応、毎週テーマが決まっているのですが、コラムとマンガの内容に関連性は無し。
かろうじてテーマで繋がっているだけです。
それが、それぞれの個性を出してて面白いです。
同じテーマで、こうも捉え方が違うのかと。

ただ、前にも書きましたが、このコラムの分量では足りないです。
新聞記事の引用が入ったりすると、もう、記事を紹介しているだけのような状態に。
せめて2倍の分量にして欲しいです。

サイバラ女史のマンガには、様々な人が登場してきますが、
お下劣な発言のように見えて、それぞれが濃厚な人生を歩んできてるから、
重たい言葉が散りばめられていて、勉強になります。

鴨ちゃんのことは、著者としても大事に思っていたのでしょうけれど、
言葉の端々からアル中患者に対する恨み節が見えてきます。
高須先生は、あっけらかんとしてますが、判断軸が明確で頼りになる感じです。
人生の積み重ねが、自信となって決断力に繋がっているような感じで、憧れます。
岩井志摩子さんだけ、さすがにお下劣過ぎて、ちょっと苦手(苦笑)。

シリーズはたくさん出版されているようですが、
佐藤氏のコラムの分量がこのままなら、買うのどうしようかなぁ・・・・・。




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『日本はじっこ自滅旅』
- 2019/06/16(Sun) -
鴨志田穣 『日本はじっこ自滅旅』(講談社文庫)、読了。

「時々、サイバラ女史の作品に登場してきて、訳のわからない行動をする人」という認識にある著者。
もちろん、サイバラ女史の旦那さんとは知っているものの、何者なのか得体のしれない人です。
旅行エッセイを見つけたので、試しに買ってみました。

サイバラ女史の作品で知っていた「重度のアル中である」という事実と、
本作のタイトルの「自滅」という語感から気づくべきでしたが、
死に場所を求めて全国をさ迷い歩いているような、暗く重たいものが貼り付いてくる本でした。

「東西南北、日本の端っこを攻めよう!」というような明確な企画意図があるわけではなさそうで、
ただ、著者が、現実逃避のために東京から遠くへ行くという過程を描いている感じで、
そういう曖昧なものや、計画性のなさが苦手な私には、あまり共感ができませんでした。

思い付きで旅に出るので、行先も曖昧で、目的も特になく、
アル中なのに旅先で酒に溺れ、吐血した体なのに揚げ物を食べてしまう、
そういう後先考えない行動というのが、私の性格では受け付けないので、
「サイバラ女史、よくこんな人と結婚生活ができたなぁ」と
作品外の方向に感想が向かってしまいました。

旅先で入った民宿に文句を言い、料理屋に悪態をつき、
「こんな人生、楽しいのかな・・・・」って思ってしまいました。
自由気ままに逃亡旅行をしているのに、全然、自由さが感じられない、
何かに精神的にがんじがらめにされて、もがいているような世界です。

取材先の紛争地で悲惨な体験をし、
そのストレスからアル中になってしまったようなので、
ある種、現代社会の被害者・犠牲者なのかもしれませんが
そんな彼が、地方に住む若者に説教しているのを読むと、
口だけの若者を説教できるだけの経験は積んでる人だと思いますが、
その姿に共感は覚えませんでした。




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『アイデアのつくり方』
- 2019/06/15(Sat) -
ジェームズ・W・ヤング 『アイデアのつくり方』(阪急コミュニケーションズ)、通読。

図書館での時間つぶしに
「薄くてすぐ読めそうな本だな」と思って手に取りました。

古典の名著ということですが、
そもそも本の作りが、小さくて薄いのにハードカバーでページを開きづらく、読みにくかったです。
文章も硬い訳だし、気軽に読める感じではないです。
きちんと自分の中で咀嚼しながら読まないと本質がつかめないので、
私のような時間つぶし目的で読む本ではなかったです。

時間つぶしではなく、また眠気を催している時でもない体調抜群の時に
読み直さないといけないですね。トホホ。




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『天然アユが育つ川』
- 2019/06/14(Fri) -
高橋勇夫 『天然アユが育つ川』(築地書館)、通読。

天然アユの事業化に取り組んでいる方の話を聞く機会があり、
そのあとに時間つぶしで立ち寄った図書館で本作を見つけたので、
ペラペラと流し読み。

もともと、アユに関する知識は、東京のお蕎麦屋さんでたまたまメニューが目に留まり注文したら
ちっちゃいアユが出てきて、めちゃ高かった!という印象しかなく、
それ以降、自分で注文して食べたことがありませんでした。
ギフトで、アユの甘露煮をもらって食べたぐらいです。

事業化の話を聞いた中で、
アユは年魚で、海で育ち、川を遡上し、成長して、また海に帰って産卵すると聞き、
「そういう一生なんだ!」と知ったぐらい、馴染みのない魚でした。

基本的な事実を耳で伺ってから本作を読んだので、
飛ばし読みでも頭に入ってきやすかったです。

印象に残ったのは、アユの遡上を妨げないための人工魚道が
実は役に立っていないというレポート。
1つ1つの事例の解説を読むと、確かに魚の生態を無視したつくりになっていて、
これでは意味がないなぁ、魚道整備の法律に対応するためだけの構造物だなぁと理解できました。
アユの数が減ってしまうのもわかります。

全国的なアユ漁の状況については、以前は関西での漁が多かったのに
今では関東が過半となっているという話でした。
自然のものなので、水温とか、山との関係とかで、元気な生息域が変化していくのは
やむを得ないことと思います。
局地的なアユの数の増減だけを取り上げて議論するのは、むしろ不健康だと思うので、
アユ全体で見たときの生息数が健全に維持されればよいなと思いました。




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『宇和島の鯛めしは生卵入りだった』
- 2019/06/13(Thu) -
太田和彦 『宇和島の鯛めしは生卵入りだった』(集英社文庫)、読了。

著者のことは全く知らなかったのですが、
居酒屋探訪で知られた人なんですね。
なんとなくタイトルと表紙イラストから、お気楽旅レポなのかと思って買ってきました。

結構オーソドックスな旅レポだったので、
もうちょっとオチャラケた内容をイメージしてた身としては、
ちょっと堅苦しく感じちゃいました。

ただ、居酒屋のメニューを描写したくだりは、
さすがに美味しそうに描くなぁと感じました。
こんな旅の楽しみ方をできる大人って、優雅な人生だなぁと思います。

でも、あくまで趣味の範囲でね。
これが仕事になったら、私はたぶん、楽しめなくなっちゃいそう。
「書くネタを探さなきゃ!」って、ゆったりお酒を楽しめなさそうです(苦笑)。




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