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『これは経費で落ちません!』
- 2018/08/16(Thu) -
青木祐子 『これは経費で落ちません!』(集英社オレンジ文庫)、読了。

全く知らない作品と著者だったのですが、ブックオフで見つけてタイトル買い。
経理のことが分かるかなぁ?とお仕事小説として期待。

主人公は経理部5年目の女性社員。
営業部からの無茶な要求もバッサリ斬り捨てる経理の壁。
でも、ルールを守らない営業部員を目の敵にしているわけではなく
ルールを適用するとこうなりますよ・・・・と明確に回答しているだけ。
でも、営業部員からすると怖いだろうな。

で、裏表紙で紹介されている「4,800円たこ焼き代」の領収証ですが、
どんな話かとワクワクして読んだら、大した盛り上がりもないまま終話。
経理の目線での分析もそこまで奥深くないし、
日常の謎的なストーリー設定も、あんまり驚きの無い結論で、
モヤモヤとした読後感が残る話が多かったです。

ただ、この主人公のキャラクター設定は秀逸。
経理の仕事をきっちりこなすことを第一に置き、
週末は、お寿司を買って、レンタルビデオを借りて帰り、家でゆっくり過ごす。
毎週毎週、ルーチンのようにこなす日々を、完璧な日常とみなして満足しています。

私は、ここまでルーチンに従う生活は嫌ですが、
ルールをきちんと守るという姿勢は非常に共感します。
守られないルールは無意味なだけじゃなく害だと思っているので。

この主人公の思考回路を追っているのが楽しい作品でした。
ただ、同僚に告白されるという展開を迎えて、
この主人公の日々が歪んでいきそうな気配があるので、
シリーズ2作目以降はどうしようかなぁ・・・・・・。


これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)
青木 祐子

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『名文どろぼう』
- 2018/08/15(Wed) -
竹内政明 『名文どろぼう』(文春新書)、読了。

新書のドカ買いの際に、タイトルだけで買ってきた本でしたが、
これは大当たりでした!

読売新聞の名物コラムを執筆していた著者による
古今東西の名文紹介です。

様々なシーンで語られる含蓄のある言葉や
ウィットにとんだ言葉が知れるだけでも興味深いのですが、
そもそも著者が書く文章が名調子なんですよね。

小気味良いキレのある文章で、
ポン、ポン、ポンと名文を紹介していき、その日本語のリズム感が
素敵だなぁと思います。

新聞コラムニストとして収集してきた名言集ノートをお持ちのようなので、
是非、本作以外にも著作があるようなら是非読んでみたいです。

暑い夏の昼下がり、アルコールのソーダ割なんぞを片手に
読書タイムを楽しむには、ちょうどよい本でした。


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竹内 政明

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『安らぐ恋 癒される愛』
- 2018/08/14(Tue) -
藤本ひとみ 『安らぐ恋 癒される愛』(講談社)、読了。

自分は絶対に買いそうにないタイトルの本(苦笑)。
実家の本棚にありました。
うちの両親も、祖父も、当然ながら弟も買いそうにない本なので、叔母の本かな?
実家で読む本がなくなってしまったので、本棚を漁ってて見つけました。

作者の名前すら知らない状態だったので、
小説かな?と思って読み始めたのですが、エッセイでした。
作者自身は、ヨーロッパが舞台の歴史ものとか幻想もの書いてるんですかね?
こちらも私には縁がなさそうな作品群です(苦笑)。

ただ、エッセイ自体は面白かったです。
洒脱な文章で、思ったことをスパッと書いているので小気味良いです。

冒頭、「美人が好き」と言い切り、美男美女探しの情熱を語り始めたので、
タイトルと相まって、「延々とこんな話が続いたらどうしよう!?」と戦々恐々としてたのですが、
そんな話は、冒頭のエピソードだけで終わり、
むしろ著者の男性的な思い切りの良さが伝わってくるエッセイでした。

Wikiで著者を調べてみたら、厚生労働省に勤務されてたとのことで、
国家公務員の方と、ヨーロッパが舞台の小説というのが上手く結びつかず、
その常識の枠から外れるアンバランスさが、エッセイの面白さを生み出してるのかなと思いました。

他に作品がないか、実家の本棚を探ってみようかな。


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藤本 ひとみ

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『若さに贈る』
- 2018/08/13(Mon) -
松下幸之助 『若さに贈る』(PHPビジネス新書)、読了。

新書をドカ買いしてきた中の一冊。

松下幸之助氏が、若い世代の人々に向けて
自分の経験談や仕事の哲学を語った本です。

丁稚奉公の頃の話とか興味深く読みましたが、
9歳で奉公に出て、母を思う寂しさで涙が出る毎夜。
しかし、初めてお給金をもらうと、働いてお金をもらうという仕組みにはまり、
一人の寂しさも忘れて、働くことに熱中する日々。
この気持ちの切り替えが、松下幸之助ですよね。

このエピソードに触れると、その人の人生哲学というものは
子供の頃に出来上がっているのかなと思いますね。
三つ子の魂百までということかもしれません。

そんな少年が大人になると、日本一の経営者になっていくわけですが、
取引先の青年社長に向けて「小便が赤くなったことがあるか!」と迫る著者。
今、このセリフを言ったら(例えば三木谷さんが言ったとしたら)、
ブラック経営とか、圧迫経営とか、総叩きになるでしょうね。
どっぷり昭和なエピソードです。

でも、今の時代の、何でもかんでも「ブラック」と批判する風潮も、個人的にはどうかと思います。
確かに、松下氏のような経営者が、従業員に向けて「血尿が出るまで働け!」と強制したら
そりゃ大問題だと思います。
でも、松下氏が、自分の考えで、血尿が出るまで働くのは、個人の価値観だと思うんですよね。
まぁ、経営者がそんな働き方をしてたら、直属の部下は休みにくいから
直接的な強制はなくても、間接的に強制だ!と言われると、それまでなのですが。

経営者は、陰に陽に従業員に与える影響を考えなければいけないですが、
一従業員の働き方を、形式的に統制する方法、
特に、今議論されている、労働時間を基準に管理する方法は辞めてほしいなぁと
サラリーマンとして働いている頃はよく感じてました。
とことん仕事に取り組みたいという人間もいるんですよ~、ここに。
結局、長時間労働を続けると、勤務先に迷惑をかけてしまうとわかり、
独立することにしたのですが(苦笑)。

働き方改革の中で、高プロの議論がありましたが、
個人的には、自由に働けるようになると嬉しいなと思いつつ、
各企業がこの制度を趣旨通りに上手く運用できるかは疑問だなと感じました。
制度に問題があるというよりは、国会や世論の議論の内容を見ていると、
この制度を適切に運営できるレベルに、日本はいないのではないかと感じました。

高プロ制度を活用できる企業を許可制にするとか、
高プロ制度を導入していることが、企業にとって一つのステイタスになるような
エリート意識をよりくすぐるような制度にした方が、
日本経済にとっては成果は出るんじゃないかなと思いました。

と、話が横にそれちゃいましたが、
一番印象に残ったエピソードは、散髪屋のお話。
「念入りにサービスしますね」との散髪屋の主人の心遣いで、
1時間で終わる散髪が、1時間10分に長引いたとのこと。
より丁寧にすべての工程を行ったのでしょうけれど、
むしろ松下氏としては同じ品質で50分に短縮してほしかったというもの。
私も同感。

日本人は、「スピード」「時間」に関する価値の置き方が弱いように思います。
「急いてはことを仕損じる」という言葉のせいですかね。
行動が早ければ、補正も早くできますし、
いろんな人の意見を反省させながら方向修正もしやすいですし、
良いことづくめなきがするのですが、一緒に働いている人を見てても
スピードが遅く感じます。

スピード経営、もっと実践的に広まらないかなぁ。


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『庚申信仰』
- 2018/08/12(Sun) -
飯田道夫 『庚申信仰』(人文書院)、読了。

最近、「庚申さん」と呼ばれる信仰があることを知りました。
それまで聞いたことがなかった単語であり、
近所のおじいさん、おばあさんに聞いても、何だかつかみどころのない回答が返ってくるので
良く分からないままだったのですが、図書館で本を見つけたので読んでみました。

60日に一度巡ってくる庚申の日に、寝ないで過ごすという習俗とのこと。
どうやら、その日は、寝ている間に、人間の体内にいる三尸虫が体を抜け出し、
天帝にその人間の悪事を報告しに行くから、報告されないように足止めするため寝ないのだとか。

悪事するなよ!って話ですが(爆)、
具体的な神様とか、信仰の対象や教義があるわけではなく、
とにかく虫を足止めするために、みんなで集まって寝ずに一夜を過ごすようです。

このザックリ感、何なの!?
でも、江戸時代に日本各地に一気に広まった習俗だそうで、
「南無阿弥陀仏」と唱えておけばオールオッケイ!に通じる簡易さがウケたのでしょうかね。
庚申塚に、三猿が登場してくるのも、唐突感があって面白いです。

今住んでいる場所の町内にも、庚申塚は残っており、
一応、「庚申さん」とみんな認識はしているようです。
でも、夜に集まるような習慣はなくなっているようで、
ひと世代入れ替われば、言葉としても消えてしまうかもしれませんね。
それも何だか寂しいものです。


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『ラブコメ今昔』
- 2018/08/11(Sat) -
有川浩 『ラブコメ今昔』(角川文庫)、読了。

自衛隊における恋愛関係を描いたシリーズもの第2弾。

自衛隊という職場環境の珍しさに対する興味もありますが、
やっぱり、軸となるのは、自衛隊員の肝の座り方の部分ですよね。
自分の職責というものに対する責任感と誇りが半端ないです。
恋愛という、職責とは直接関係のないフィルターを通すことで
より一層、職責の部分がクローズアップされるという面白さ。

そして、自衛官としての気概みたいなものが端的に表現されていたのが、
自衛隊が撮影協力したTVドラマの現場を描いた「広報官、走る! 」です。
テレビマンが脚色して、お涙頂戴ものに仕上げようとした筋書きに対して、
自衛官や、自衛隊をよく知る原作者がぶった斬るという展開。
テレビって、ほんと低レベルなメディアだよなぁ・・・・・・と苦笑いしながらも、
分かる人は、ちゃんと分かってますよ!と言いたくなる結末。

自衛隊を舞台にした作品って、登場人物たちの国や国民を思う熱さが土台にあり、
そこに鍛錬された組織力や、隊員仲間を思う気持ちがあったりで、
日本人の良さや強さみたいなところが、端的に表れている集団な気がします。
それを読んでいると、気持ち良いんですよね。
清々しいというか。

本作では、そこに恋愛要素がのっかってくるので、
ちょっと、くすぐったいところはありますが
でも、根が真面目な自衛官さんが主人公だから、こちらも真面目に読めちゃいます。

こういう人たちが、国を守ってくれてるんだなという、
どこまでも純粋な安心感が得られる作品だと思います。
登場してくる自衛官さん達が、自分の家族や恋人のことを思う気持ちと
同じ方向に、国民を思う気持ちがあるんじゃないのかなと思える安心感です。


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『がっかり行進曲』
- 2018/08/10(Fri) -
中島たい子 『がっかり行進曲』(ちくまプリマー新書)、読了。

新書で小説を出す意味って何があるんでしょうかね。
というか、文庫になる小説と新書になる小説の違いって何?

と、いつもの疑問が湧きましたが、
プリマー新書という初歩的新書の位置づけからして、
学生ものが多いのでしょうかね?

というわけで、本作は、小学校時代から始まります。
喘息もちでしばしば学校を休んでいる主人公。
近所に住む男の子・光樹くんがプリントとか持ってきてくれますが、
ちょっと変わり者でクラスで浮いている子。
あるいは、いじめられっ子。

クラスから若干引いている主人公が良く話すのは、
図書館にこもってる女の子。
個人的に、この岩崎さんという泰然とした女の子、好きでした。

光樹くんに対する、クラスの男の子たちのいじめ(男の子たちは遊びと思ってるかも)が
主人公の目を通して、つまりは主人公が学校に行っている間に見たり、
休んだ後に復帰してから聞いたりしたことの範囲で描かれています。

これがちょっと自分的には中途半端に思えてしまいました。
光樹へのいじめを気にしつつも、あまり行動がとれない(もしくは取らない)主人公、
そうこうしているうちに主人公の気持ちは両親へ向かったり、先生に向かったり。
物語の軸がつかみにくかったです。
いじめの話なのか、家族の話なのか。

主人公の成長譚として読むべきなのでしょうけれど、
いろんな要素が中途半端になってしまっているようなモヤモヤ感がありました。

その後、中学、高校と進学していくにつれ、
主人公がだんだん強くというか、はねた女の子に成長していって、ちょっと意外でした。
もっと内向的になっていくか、もしくは純粋なところを不安定に残していくのかなと
思っていたので、アグレッシブさに驚きました。

このあたりの予想が当たらないのも、私の読みが浅いのかな。


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中島 たい子

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『海の熊野』
- 2018/08/09(Thu) -
谷川健一、三石学 『海の熊野』(森話社)、読了。

こちらも図書館で借りた本。
熊野灘に面した地域の文化、風習について、様々な角度から分析しています。

漁業とか、食文化とか、熊野信仰とか、水軍とか、オーソドックスなテーマだけでなく、
巡回船とか、隠れキリシタンとか、微細地名の分析とか、
テーマの幅が広くて面白かったです。

特に地名分析は、地形や産業、信仰など、様々な要素が混じり合い、
似たような地名が集中しているかと思いきや、
一転して、ここから先の地域には類似名称はなくなるといったような
その緩急のつき方とか、生活文化の違いや往来の有り無しに一致してるんだろうなと
想像していくと興味深いですね。

熊野の文化って、どことなく異界に通じるような暗さがあって
あんまり全国的なメジャーさではないように思いますが、
マニアックな関心を集めるには、面白い地域なんだろうなと思います。


海の熊野海の熊野
谷川 健一

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『熊野の民俗と祭り』
- 2018/08/08(Wed) -
みえ熊野学研究会 『熊野の民俗と祭り』(東紀州地域活性化事業推進協議会)、読了。

地元の図書館で借りました。
熊野灘沿岸地域のお祭りを中心に、どのような信仰があるのかをまとめた本。

熊野に限らず、日本各地には、様々な信仰とお祭りが今も生活の中に
根付いていると思います。

本作でも、そんな祭りや風習について1つ1つ紹介してるのですが、
面白いなと感じたのは、海の神と山の神が共存している祭りがあること。

山地が海に迫っている三重県南部の地理的な特徴と、
伊勢神宮や熊野三山という大きな神様のもとに、様々な神が鎮座しているという
文化的な特徴との兼ね合いかもしれませんね。

伊勢の明るい神に比べて、
どうも熊野の神には暗いイメージというか、死と重なるイメージがあるので、
そのあたりの神秘性も加わって、面白い文化だなと思いました。


熊野の民俗と祭り熊野の民俗と祭り
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『書店ガール』
- 2018/08/07(Tue) -
碧野圭 『書店ガール』(PHP文芸文庫)、読了。

お初の作家さん。
本屋が舞台のお仕事小説のようなので手に取ってみました。

が・・・・・店員さん同士、悪意の投げつけ合いをしているような状況で、
こんな職場で働きたくないというだけでなく、
こんな本屋で本を買いたくないと思ってしまうような状況です。

若手女性社員の結婚式のシーンから始まりますが、
彼女に反発するパートやアルバイトの女性陣は総欠席、
店の幹部しか来ていないのに、お局さんと口論になりご祝儀を突き返すとか
もうドロドロ。

では男の方は頼りになるのかと言うと、
平気で嘘ついたり、情報を隠したり、陰で業務の邪魔をしたり、
こちらも陰湿。

正義感の強すぎる子が、現実を受け入れている大人たちとぶつかり合うとか、
業界の常識に染まってない新人が、変な慣習を突破しようとしてぶつかり合うとか、
そういうビルドゥングス・ロマン的な設定はよくありますが、
本作では、大人たちが自分勝手に悪意のぶつけ合い。
とても見苦しいです。

終盤、書店が閉店の危機を迎え、
いがみ合ってた女性社員2人が手を取り合って立ち向かうという流れになるので
起承転結のメリハリをつけるための対立演出なのだとは思いますが、
それにしても、立ち上がるまでの展開が遅いです。
終盤で手を取り合ってもらっても、それまでのドロドロの蓄積が重たすぎて
爽快感が中途半端。

しかも、最後の最後、社長の判断が、「え、そんなことを理由にするの!?」という
驚きの内容で、専務や総務部長の横暴ぶりと相まって、
「こんな会社、潰れてしまえ!」と思ってしまう展開でした。

でも、この作品、すごいシリーズが進んでるんですね。
読者の皆さん、この悪意を読み越えられるとは、タフですね。


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