『サンタクロースってほんとにいるの?』
- 2016/12/04(Sun) -
てるおかいつこ 『サンタクロースってほんとにいるの?』(福音館書店)、読了。

もう12月ですね・・・・・・早い!
実家の本棚に置かれていた本作が目にとまりました。

子どもの頃に何度も母親に読んでもらった絵本。
改めて読んでみたら、子供がお父さんにサンタさんの謎を問いかけるという
そんな構成だったのですね。
全然覚えていなかった(苦笑)。

でも、サンタさんの可愛らしいイラストは
何となく記憶の片隅にありました。
小さかった私は、この絵を見るのが好きだったのかもしれません。

サンタクロースの話を通して、
温かい家族の様子が描かれており、良い絵本だなと思いました。


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てるおか いつこ

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『三面記事小説』
- 2016/12/02(Fri) -
角田光代 『三面記事小説』(文春文庫)、読了。

新聞の三面記事の内容を取っ掛かりに、
小説家が空想を膨らませて事件の背景を描いた短編集。

記事にしてしまうと、新聞紙面の隅っこに数行で片付けられてしまう出来事を、
なぜ、そんな事件が起きてしまったのか、逃れられなかった理由を
じっくりと描いていきます。

どの事件にもあるのは「閉塞感」。
事件の結末だけを読むと、「なんで、そんなことを仕出かしてしまうんだろうか?」と
犯罪を断罪したくなってしまいますが、
その裏側にある葛藤を小説として読んでしまうと、
もう、それしか出口がなかったのかな・・・・と思えてしまいます。
いずれにしても罪を犯すことは許されないのですが。

この社会の救いの無さのようなものが
ドロドロと描かれており、読後感は重たく暗いです。
でも、今の日本の一面をしっかりと捉えた作品だと思います。


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角田 光代

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『紙婚式』
- 2016/11/30(Wed) -
山本文緒 『紙婚式』(角川文庫)、読了。

結婚をめぐる様々なカップルの形を描いた短編集。

そこらへんに居そうな倦怠期の夫婦の姿もあれば、
かなり歪んだ夫婦の形もあり、
でも、それぞれに、なるほどなぁ・・・と思わせる背景や経緯があって、
すんなり頭に入ってくる物語たちでした。

自分が結婚してたら、きっと凄く共感できる人たちが
登場人物たちのどこかに出てくるんだろうなとも思いました。

それぞれのお話を締めるための最後の三行ぐらいが
どれも、しっかりとした締め括りの重みをもっていて、
上手いなと感じました。


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山本 文緒

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『パラドックス学園』
- 2016/11/29(Tue) -
鯨統一郎 『パラドックス学園』(光文社文庫)、読了。

主人公が進学した大学には、ドイル、ルブラン、カー、クリスティーといった
錚々たるメンバーが、学生としてサークルを作っていた。
その名も「パラパラ部」。

・・・・・・って、何のことだか分かりませんが(笑)、
本作は、ミステリ小説が好きで好きでたまらない人が、
なぜかSFチックな味付けで小説を作っちゃいました!という構成で、
基本的におちゃらけているのですが、意外と最後まで楽しく読めました。

著者のミステリ愛が強かったのか、
それとも主人公に言わせた数々のミステリ作品の「法則」が
ミステリ作品、特に本格モノを軽く皮肉っているようなやりとりの妙か。

事件の真相は、どういうトリックなのかと思いきや、
あ、そっちの方向にもって言うのね・・・・・というオチでしたが、
ま、でも、この作品の結末としてはありかも、。


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鯨 統一郎

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『干物の機能と化学』
- 2016/11/29(Tue) -
滝口明秀 『干物の機能と化学』(朝倉書店)、通読。

『魚介の科学』でさえ、マニアックな研究内容が並んでいるなと思ったのに、
さらに極めて「干物の科学」ですよ。

このニッチな研究分野で、これだけの厚みの本を構成できることに
まず驚いてしまいました。

各分野で、かなり詳細な解説がなされているので、
正直、細かいところまでは理解できませんでしたが、
しかし、干物の保存性や味の凝縮性、海から離れていても魚が食べられるという地理性や
それが日本人の栄養を支えたという歴史性、
いろんな視点からの考察は興味深かったです。

もうちょっと食品一般お勉強をしてから、
もう一度本作で復習してみたいと思いました。


干物の機能と科学 (食物と健康の科学シリーズ)干物の機能と科学 (食物と健康の科学シリーズ)
滝口 明秀

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『魚介の科学』
- 2016/11/28(Mon) -
阿部宏喜 『魚介の科学』(朝倉書店)、読了。

引き続き、図書館で借りてきた魚の科学の本。

こちらも前半は、お堅い化学式がならんで
味気ない解説だったのですが、
後半は調理の話や健康成分の話などで興味が持てました。

各分野の研究者の方による文章の集合体という構成なので
文章の堅さや柔らかさ、対象への接し方の厳密性と分かりやすさ、
食べ物としての魚を意識しているか、単なる研究対象物としての魚なのか、
担当者によってバラつきがありますが、
逆に、その多様性が、「こんなに多種多様な魚の研究者が居るんだぁ」という
実感に繋がりました。


魚介の科学 (食物と健康の科学シリーズ)魚介の科学 (食物と健康の科学シリーズ)
阿部 宏喜

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『どんな魚がうまいか』
- 2016/11/27(Sun) -
坂口守彦 『どんな魚がうまいか』(成山堂書店)、読了。

魚の美味しさを科学する系の本かなと思い
図書館で借りてきました。

確かに、魚を科学しているのですが、
あまりに科学科学した説明文で、
ちっとも美味しさが伝わってこないという本末転倒ぶり(苦笑)。

そして、各科学的要素の解説がやっと終わって、
いよいよ美味しさについて触れた章に入ったら、
美味しい魚ランキングが、「著者の好みによるランキング」ということで
全然、前段の科学的考察と繋がってない!!!(怒)

残念な本でした。


どんな魚がうまいか (ベルソーブックス)どんな魚がうまいか (ベルソーブックス)
坂口 守彦 日本水産学会

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『痺れる』
- 2016/11/25(Fri) -
沼田まほかる 『痺れる』(光文社文庫)、読了。

短編集は初めてでしたが、
長編作品よりも、短編集の方が好きかも。

人間の気持ち悪いところを描きつつ、
その気持ち悪さをどこかで受け入れてしまう人間の不思議さを
描いていて、興味深かったです。

ちょっと病んでいる感じの人物は、
どちらかというと女性で描かれることが多いような印象を持っているのですが、
本作では、男性側が病んでいる設定が多く、
慣れないせいかドキドキしてしまいました。

そして、そんな病んだ男性に恐怖を感じながらも
どこかの点で受け入れてします女性。
結局、女性の方も病んでいるということか・・・・・。

自分は日常生活を送っているつもりでも、
急に降りかかってくる不気味な接点。
その接点を振りきることができなければ、
どんどんドツボにはまっていってしまう恐怖。
それを上手く描いている短編集でした。


痺れる (光文社文庫)痺れる (光文社文庫)
沼田 まほかる

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『地域水産物を活用した商品開発と衛生管理』
- 2016/11/24(Thu) -
平塚聖一 『地域水産物を活用した商品開発と衛生管理』(幸書房)、読了。

簡単なムック本ぐらいのつもりで図書館で借りてきたのですが、
しっかりした内容で非常に勉強になりました。

前半では、商品開発の事例分析と問題の解決方法が解説されています。
特に、一次産業生産者が自ら商品開発をすると、なぜ失敗するのか、
そのために、農商工連携などどうやって解決していくのかを、
端的な文章で、具体事例も交えながら解説しており
非常に分かりやすかったです。

事例紹介も、具体的な商品名や開発主体を示しながら、
成功した部分だけではなく、現在も抱えている課題や失敗の要素などにも
しっかりと触れており、イメージしやすかったです。

後半は、商品の衛生管理の解説で、
水産加工品の製造過程における細菌の発生リスクや温度管理の仕方などに
具体的に触れており、しかも、干物、塩蔵品、魚醤などジャンル別に詳しく
解説されているため、概ね水産加工品の幅広いジャンルを押さえており、
こちらもイメージしやすかったです。

特に、温度管理や湿度管理、加工場の衛生管理など
「何度で何分すると菌数がいくつ」といった具体的な数値まで記載されており
非常に参考になりました。

手元に置いておきたい一冊です。


地域水産物を活用した商品開発と衛生管理―6次産業化必携!!地域水産物を活用した商品開発と衛生管理―6次産業化必携!!
平塚 聖一

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『サバの文化誌』
- 2016/11/23(Wed) -
田村勇 『サバの文化誌』(雄山閣)、読了。

ここ半年、魚が非常に身近になりました。
近所で魚を安く買える場所があるので、
鮮魚を買い、自分でさばいて食べるようになりました。

いろんな魚に目移りしてしまうのですが、
やっぱり、サバの美味しさと価格の優しさは別格のように思います。
いつでも安心して買える魚です。

刺身にはできないものの、
塩焼き、煮つけ、炒め物、燻製など、簡単にいろんな料理ができ、
美味しく食べられるので、ありがたいです。

そして、さばくのも、サバは手頃な大きさで
さばきやすいように思います。
(さばく練習をサバで行ったためかもしれませんが・・・・)

そんなサバについて、食文化や漁業の歴史、科学的な考察をまとめた一冊。

小難しい文章ではなく、
いかにサバが美味しく面白い食材なのかを
冷静な筆致ながら著者の思いが裏側に潜んでいる
良い文章だと思いました。

地域ごとの漁法や風習なども具体的に載っており、
三重県についても奈屋浦などの紹介がって
興味深かったです。


サバの文化誌サバの文化誌
田村 勇

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